ECサイトを簡単に制作できると話題のノーコードツール「Shopify」をご存じでしょうか?
Shopifyは誰でも簡単にECサイトの制作・運営をすることができるノーコードツールです。
他にもECサイトを制作できるネットショップサービスはありましたが、何故Shopifyが話題になるのでしょうか?
Shopifyのメリット・デメリット・他のネットショップサービスとの比較を踏まえて詳しく解説します。
目次
Shopifyのメリット
Shopifyのメリットを6つ解説します。
- 比較的安く高機能なサイトを制作できる
- 豊富なアプリでカスタマイズが可能
- デザイン性の高いサイトを制作できる
- 越境ECに強い
- 安全性が高い
- 集客に強い
順番に解説します。
サイト制作にかかるコストが低い
Shopifyのメリット1つめは、サイト制作にかかるコストが低いです。
Shopifyの料金は以下の通りです。
プラン名 | ベーシックプラン | スタンダードプラン | プレミアムプラン |
月額料金 | 29$ | 79$ | 299$ |
主なプランは3つで、
ベーシック→スタンダード→プレミアムとグレードが高くなります。
初期費用はかからず、月額29$と安価な料金からECサイトの運営を始めることができます。
参考:Shopifyの料金・手数料をプラン別に解説!どのプランがいいの?
豊富なアプリでカスタマイズが可能
Shopifyのメリット2つめは、豊富なアプリでカスタマイズが可能な点です。
Shopifyには約6,000個以上のアプリがあり、それらのアプリをインストールすることで機能性の高いECサイトにカスタマイズすることができます。
一般的にノーコードツールのデメリットとしてカスタマイズ性が低いという点がありますが、Shopifyのカスタマイズ性はとても高いです。
参考:Shopifyアプリの開発とおすすめ。プラン・テンプレートについても解説!>>
デザイン性の高いサイトを制作できる
Shopifyのメリット3つめは、デザイン性の高いサイトを制作できる点です。
Shopifyは100種類以上のテーマ(テンプレート)からデザインの選択が可能であり、それらを使用することで簡単に綺麗なデザインのサイトを制作できます。
自身のサイトに適したテーマを選択することで、デザイン性だけでなく機能性も高いサイトを制作することができます。
参考:Shopifyテーマ(テンプレート)のおすすめ。テーマのカスタマイズ・選び方を徹底解説>>
越境ECに強い
Shopifyのメリット4つめは、越境ECに強い点です。
Shopifyは世界中の言語・通貨に対応しており誰でも簡単に海外向けに商品を販売することができます。
安全性が高い
Shopifyは、ISO28001と呼ばれるISMS認証を取得しており、情報セキュリティが高いです。
ISMS認証の取得条件は以下の点です
- 完全性:正しい情報が保存されている
- 可用性:保存された情報が効率よく取り出せる
- 機密性:限られた人しか情報にアクセスできない
また、国際的セキュリティ基準である「PCL DSS」のLevel1も取得しています。
Shopifyが取得しているLevel1は、国内でもごく少数しか取得しておらず、金融機関と同党のセキュリティの高さを誇ります。
PCl Level1を取得するための条件は以下の通りです。
- 安全なネットワークの構築と維持
- 定期的なネットワークの監視とテスト
- 情報セキュリティポリシーの維持
- カード保護者のデータ保護
- 強固なアクセス制御対策
- 棒弱性管理プログラムの維持
Shopifyは、全ての項目をクリアしているほか、アクセス制限や常時SSL化といったセキュリティ対策を施しており、安心して利用することができます。
参考:Shopifyのセキュリティ・サーバーの安全性は?安心して使えるの?>>
集客に強い
Shopifyのメリット6つめは、集客に強い点です。
ECサイトで売り上げを伸ばすためには、集客が必須です。
ShopifyはSNSとの連携・基本的なSEO対策に対応しているため、ECサイト以外の集客経路を確保しやすく、集客に強い仕組みになっています。
Shopifyのデメリット
Shopifyのメリットの次はデメリットを3つ解説します。
- 初心者には難しい
- 日本語の情報が少ない
- 細かなカスタマイズには専門の知識が必要
順番に解説します。
初心者に難しい場合がある
Shopifyのデメリットの1つめは、初心者に難しい場合がある点です。
Shopifyは基本的に直感的な操作ができますが、Webサイトに不慣れな方は、難しいと感じる事があるようです。
難しい操作は特にないので慣れてしまえば簡単に操作することができます。
日本語の情報が少ない
Shopifyの2つめのデメリットは、日本語の情報が少ない点です。
Shopifyが日本向けにサービスを開始したのが2017年ということもあり、まだ日本語の情報が充実していない場合があります。
Shopifyアプリやテーマも日本語に対応していないことが多く、英語に不慣れな方は使いにくいと感じる点があるかもしれません。
*Shopify日本法人の設立で少しずつ改善されています。
細かなカスタマイズには専門の知識が必要
Shopifyのデメリット2つめとして細かなカスタマイズには専門の知識が必要という点があります。
Shopifyはノーコードツールなので、ちょっとした機能の追加やページの編集を簡単に行えます。
しかし細かな機能の追加やサイトのデザイン変更にはHTML・CSSの知識が必要になります。
Shopifyと他のネットショップサービスの比較
Shopifyは高性能でカスタマイズ性が高いですが、すべての方がShopifyに適しているとは言えません。
Shopifyの他にもECサイトを構築できるネットショップサービスとして
主に「BASE」・「STORES」があります。
それぞれのサービスにメリットとデメリットがありますので、自身に適したサービスをご利用ください。
ShopifyとBASEの比較
ShopifyとBASEの比較について解説します。
<ShopifyとBASEの料金関係の比較>
アプリ名 | Shopify | BASE |
初期費用 | 無料 | 無料 |
料金 | 月29$~299$ | 無料 |
取引手数料 | 無料 | 3% |
決済手数料 | 3.25%~3.9% | 3.6%+40円 |
入金手数料 | 無料(Shopifyペイメント利用時) |
・2万円未満:750円 ・2万円以上:250円 |
対応決済 |
クレジットカード (VISA.AMEX.JCB. MasterCard) 携帯キャリア決済 コンビニ決済 ・銀行振り込み ID決済 (Apple Pay,Google Pay, Amazon Pay,PayPal,Shop Pay) 代金引換 |
クレジットカード
(VISA.AMEX.JCB.MasterCard) 携帯キャリア決済 コンビニ決済 銀行振り込み ID決済 (PayPalのみ) 後払い決済 |
URL | Shopify>> | BASE>> |
料金関係を比較したときの大きな違いは、月額費用の有無・手数料の違いです。
月額費用
Shopifyは、月29$以上かかることに対してBASEは無料です。
取引量が多くないストアは固定費のかからないBASEが適しています。
手数料
手数料を比較するとShopifyは手数料がほとんどかからないことがわかります。
大量の取引を行うストアや今後事業を拡大させたい方は、月額費用がかかっても取引に必要な手数料が抑えられるShopifyがおすすめです。
またShopifyはBASEよりも多くの決済機能を備えている点から顧客の利便性が高いとわかります。
<ShopifyとBASEのサービス内容の比較>
アプリ名 | Shopify | BASE |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 |
商品写真登録数 | 1アイテム最大250枚 | 1アイテム最大20枚 |
テンプレート数 | 無料:10種類
有料:70種類 |
無料:10種類
有料:100以上 |
HTML・CSSの編集 | 〇 | 〇 |
対応言語 | 19カ国語 | 英語のみ |
対応外貨 | 17種類 | 最大34種類 |
海外配送 | 対応 | 対応 |
サポート内容 | メール
コミュニティ |
メール チャット |
ページの設定 | タイトル
ディスクリプション ページヘッダー |
タイトル ディスクリプション |
対応SNS |
Tumblr |
LINE公式 Ameba |
メール機能 | 〇 | 〇 |
ブログ機能 | 〇 | 〇 |
レビュー機能 | 〇 | 〇 |
URL | Shopify>> | BASE>> |
サービス内容の比較すると大きな違いは、商品登録写真数・対応言語です。
商品登録写真数
ShopifyはBASEと比較して商品登録写真数が10倍以上の250枚もあり、
Shopifyの方がより顧客に商品のイメージを届けることができます。
対応言語
どちらも海外展開には適していますが、対応言語を比較するとShopifyは19カ国語に対応しており、圧倒的に多いです。
英語圏以外の海外にも商品を販売したい方はShopifyが適しています。
ShopifyとSTORESの比較
<ShopifyとSTORESの料金関係の比較>
アプリ名 | Shopify | STORES |
初期費用 | 無料 | 無料 |
料金 | 月29$~299$ | 無料・月1,980円 |
取引手数料 | 無料 | 無料 |
決済手数料 | 3.25%~3.9% |
無料:5% 有料:3.6% |
入金手数料 | 無料(Shopifyペイメント利用時) | 1万円未満:550円
1万円以上:275円 |
対応決済 | クレジット
(VISA.AMEX.JCB.MasterCard) 携帯キャリア決済 コンビニ決済 銀行振り込み ID決済 (Apple Pay.Google Pay. Amazon Pay.PayPal.Shop Pay) 代金引換 |
クレジットカード (VISA.AMEX.JCB.MasterCard) 携帯キャリア決済 コンビニ決済 銀行振り込み ID決済 (PayPal.楽天ペイ.Amazon Pay) *Amazon Payは有料プランのみ 代金引換 |
URL | Shopify>> | STORES>> |
料金関係を比較して時の大きな違いは、月額費用の有無・手数料の違いです。
月額費用
Shopifyは最低でも月29$かかることに対しSTORESは無料プランがあります。取引量により変わりますが、取引料が少ないストアや固定費を抑えたい方はSTORESが適しています。
手数料
Shopifyの方が大きく手数料を抑えられることがわかります。大量の取引を行うストアや今後事業を拡大したい方はShopifyが適しています。
<ShopifyとSTORESのサービス内容の比較>
アプリ名 | Shopify | STORESの |
商品登録数 | 無制限 | 無制限 |
商品写真登録数 | 1アイテム最大250枚 | 1アイテム最大15枚 |
テンプレート数 |
無料:10種類 有料:70種類 |
無料:48種類 |
HTML・CSSの編集 | 〇 | ✕ |
対応言語 | 19カ国語 | 英語のみ |
対応外貨 | 17種類 | 無し |
海外配送 | 対応 | 対応 |
サポート内容 | メール
コミュニティ |
メール |
ページの設定 | タイトル
ディスクリプション ページヘッダー |
無し |
対応SNS |
Tumblr |
FacebookInstagram
|
メール機能 | 〇 | 〇 |
ブログ機能 | 〇 | ✕ |
レビュー機能 | 〇 | 〇 |
URL | Shopify>> | STORES>> |
サービス内容を比較したときの大きな違いは、
商品写真登録数・HTML・CSSの編集・対応外貨・ページ設定・ブログ機能です。
商品写真登録数
BASEとの比較でも解説した通り最大250枚の設定ができるShopifyの方がより顧客に商品のイメージを伝えることができます。
HTML・CSSの編集
ShopifyはHTML・CSSの編集ができますが、STORESはできません。
ストアを自由にカスタマイズをしたい方はShopifyが適しています。
対応外貨
Shopifyは17種類の外貨に対応していることに対しSTORESは全く対応していないです。海外に商品を販売したい方はShopifyが適しています。
ページ設定とブログ機能
ページ設定・ブログ機能といった集客に重要な機能がSTORESには備わっていないです。特にブログは強力な集客機能なのでShopifyと比べると集客面で劣ります。
Shopifyの特徴
他のネットショップサービスとの比較を解説しましたが、Shopifyの特徴を改めて解説します。
手数料が低い
Shopifyは他のネットショップサービスと比較してかなり手数料が低いです。
決済方法が豊富
決済方法が豊富な為ため顧客の利便性が高いです。
Shopifyの決済方法は?手数料・Shopify paymentの解説>>
越境ECにとにかく強い
世界中の言語と通貨を網羅しているため海外展開にとにかく強いです。
集客方法が豊富
SNS連携だけでなく、ブログ機能などの集客方法が豊富です
Shopifyは、機能面を重視する方に特に適しています。
Shopifyで制作したサイト事例
Shopifyで制作したサイト事例を解説します。あまり知られていないかもしれませんが、Shopifyは多くの有名企業に導入されています・
レッドブル
URL:https://www.redbullshopus.com/
X-girl
URL:https://x-girl.com/
KKW FRAGRANCE
URL:https://kkwfragrance.com/
REBECCA MINKOFF
URL:https://www.rebeccaminkoff.com/
COHINA
ゴーゴーカレー
URL:https://www.gogocurry.com/
ASUR
Chubbies
URL:https://www.chubbiesshorts.com/
より多くのShopifyの事例をご覧になりたい方は、以下の記事をご参考にしてください。
参考:Shopifyで作ったECサイトの事例は?海外と日本の事例(大手)を業種別に紹介!>>
Shopify作成方法|項目別
Shopifyの項目別の作成方法を解説します。
- Shopify|サイト制作方法
- Shopify|ページ作成方法
- Shopify|テーマ作成方法
順番に解説します。
Shopify|サイト作成方法
Shopifyのサイト制作方法についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ご参考にしてください。
参考:Shopifyの使い方・始め方。サイトの構築方法を初心者向けに解説!>>
Shopify|ページ作成方法
Shopifyのページ作成方法を解説します。
1.ページを選択する。
2.赤枠で囲ってある「ページを追加」を選択。
3.赤枠で囲ってある箇所に追加する「ページ名」を入力。
4.青枠で囲ってある箇所に追加する「ページ内容」を入力。
5.保存をクリックして完了。
Shopify|テーマ作成方法
Shopifyのでは既存のテーマとは別にオリジナルのテーマを作成して自身のECサイトに使用することができます。
オリジナルのテーマを作成することで他のストアとデザインが被らずオリジナリティのあるストアに仕上げることができます。
テーマ作成方法についてはこちらのサイトをご参考にしてください。
Shopifyのメリット・デメリット|まとめ
Shopifyのメリット・デメリットについて解説しましたが参考になったでしょうか?
<Shopifyのメリット>
- サイト制作にかかるコストが低い
- 豊富なアプリでカスタマイズが可能
- デザイン性の高いサイトを作成できる
- 越境ECに強い
- 安全性が高い
- 集客に強い
<Shopifyのデメリット>
- 初心者に難しい点がある
- 日本語の情報が少ない
- 細かなカスタマイズには専門の知識が必要
Shopifyと他のネットショップサービスの比較は以下の通りです。
Shopify |
今後事業を拡大していきたい方 英語圏以外にも商品を販売したい方 |
とにかくコストを抑えたい方 | |
STORES | 簡単にネットショップの解説をしたい方 |
Shopifyは、無料トライアル から始めることができますので興味のある方はご活用ください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。