「ノーコードの副業で稼ぐことはできる?」「どのツールが副業に最適?」このような疑問をお持ちの方は、本記事を参考にしてください。
ノーコードの副業について「Bubble」「Adalo」「STUDIO」それぞれを専門に扱う現役ノーコードエンジニアに直接話を聞いてみました。
これからノーコードで副業を検討している方は、必見の内容になっています。
目次
そもそもノーコードの副業案件ってどういったものがあるの?
そもそもノーコードの副業案件はどのような案件があるのでしょうか?
クラウドワークスを例にBubble・Adalo・STUDIOの案件を見ていきましょう。
Bubbleの案件
Bubbleの案件は、以下のような案件がありました。
契約金額が30万円以上と比較的高単価なことがわかります。
・Webマッチングサービスの開発:30万円~50万円
・民間学童の予約・管理システムの開発:30万円~50万円
Adaloの案件
Adaloの案件は、以下のような案件がありました。
Bubbleと比較して契約金額が低いことが分かります。
また、案件内容もモバイルアプリの開発が多いですね。
・スマホアプリの開発:10万円~30万円
・モバイルアプリの開発
STUDIOの案件
STUDIOの案件は、以下のような案件がありました。
BubbleやAdaloの案件と比較して、金額が低いことがわかりますね。
・ランディングページ作成:5万円~10万円
・LPのテンプレート制作:5万円~10万円
*クラウドワークスの案件は、初心者でも比較的案件をを取りやすいメリットがありますが、元々の単価が低いことに加えて、契約金額の一部がクラウドワークス側に引かれてしまうデメリットがあります。
ノーコードの副業で稼ぐことはできる?現役エンジニアに聞いてみた!
「Bubble」「Adalo」「STUDIO」をそれぞれ専門に扱う現役ノーコードエンジニアに聞いてみました。
Bubbleエンジニアに聞いてみた
まず、1人目は弊社のBubbleエンジニアである今池 瑛生(@AkioImaike)さんにお話を聞きました。
NoCode DB
2年ほどかかりました。
当時は副業をしたことがなく、らーめん屋で働きながら、趣味でBubble開発をしてました(笑)
昨年「ツクル事業部」に入社したことで初めてBubbleで収入を得ましたね。
個人で案件を取っていればもっと早い段階で収入を得ることが出来たと思います。
今池さん
NoCode DB
そうなんですね。
Bubbleは副業に向いていると思いますか?
正直Bubbleは副業向きではないと思います。
Bubbleの案件は、ウェブサービスを運営するためのプラットフォームや中小企業の社内システムなど、比較的規模が大きいです。
そのため、副業というよりは、フリーランスなど本業にする方が多いです。
ノーコードツールであれば、「STUDIO」が副業向きだと思います。学習コストが比較的低いですし、副業向けの小規模案件も数多くあります。
月に5万円~10万円を稼ぎたいのであれば、STUDIOが一番現実的です。
今池さん
NoCode DB
Bubbleを見つけてすぐに、自分が欲しいサービスを作ってみました。
全く使い方を知らなかったので色んな壁にぶつかりました(笑)
その度に解決方法を調べ、使い方を習得してきました。
当時はBubbleについて体系的に学べる環境もなかったので、とりあえず突き進んでましたね(笑)
今池さん
NoCode DB
今池さんが学習を始めた時期は、情報が少なく大変でしたよね。
今からBubbleを学習する場合、どのような手順がおすすめですか?
まずは、作りたいサービスを決めてとにかくやりきってみることをオススメします。
Bubbleはとても機能が豊富で、ハウツーも無数に存在します。
それらすべてを体系的に学習するには、かなりの時間が必要です。
とにかく触ってみましょう。
すぐに開発を始められるのもBubbleのメリットですから(笑)
Bubbleの使い方にある程度慣れたら、ノーコードコミュニティや学習サービスを利用して、より良い開発手法を身につけましょう。
今池さん
NoCode DB
最近はBubbleの学習ができるスクールやコミュニティも活発ですし、初心者の方が学習しやすい環境が整っていますよね。
では、学習後はどのように副業を始めるべきですか?
僕はほとんど副業をしてないので、案件を獲得する方法は分かりませんが、ポートフォリオサイトは絶対にあった方が良いです。
自身のプロダクトやパーソナリティをまとめ、お仕事を依頼する人が簡単にアクセスできるようにします。
ポートフォリオサイトがあれば、URLひとつで自己紹介できるので、とても便利です。
お仕事をお願いする側も、プロフィールが公開されていることで安心できます。
今池さん
NoCode DB
Adaloエンジニアに聞いてみた
2人目は、国内数人のAdaloエキスパートであるStartApp(https://www.adalo.com/experts/startapp)さんにお話をお聞きしました。
NoCode DB
ちょうど1年ですね。
2つ目にリリースしたアプリから少しですが、利益が出ていました。
友人はMENTAを活用していたので、もっと早く収入を得ていましたね。
StartAppさん
NoCode DB
できたと思いますね。
1つめのアプリをリリースしたのが、Adaloの学習を始めてから半年ほどだったのですが、その段階で案件を獲得していればもっと早かったですね。
StartAppさん
NoCode DB
稼ぎたい金額によりますね。
毎月1万円を稼ぎたいというのであれば、他の仕事の方が効率的ですし、月に5万円~10万円を稼ぎたいのであれば、小規模案件が豊富なSTUDIOの方がおすすめです。
月に30万円~50万円を稼ぎたいのであればAdaloは、向いているかと思います。
ただ、30万円から50万円の規模の案件になると、それなりに難しい開発内容になることがありますので、
初心者の方には難しい場面があるかと思います。
StartAppさん
NoCode DB
まずは、Adaloのチュートリアルで簡単な使い方を学習しました。
そのあとは、「NoCode School」の動画を主に見て、直ぐに自分で作り始めましたね。
元々英語に苦手意識もなかったため、わからない箇所はDeepLを活用しました。
そこからAdaloを触り始めてから半年後くらいにはアプリをリリースできました(実際の開発時間は約200時間)
StartAppさん
NoCode DB
まずは、Adaloのチュートリアルで簡単な使い方を覚えます
なんとなく使い方が分かった後は、Adaloが何をできて、何ができないのかを理解しましょう。
ここをわかっていないと、案件獲得のための営業ができません。
その後、チュートリアルに出てきたようなアプリを実際に作ってみましょう。
ただ作るだけでなく、アプリがどのような動きをするのかを理解することが大切です。
また、実際にAdaloでどのようなアプリが作れているかも調べ、自分が開発する際の参考にすることもおすすめです。
自分だけで開発が難しい場合は、最終手段としてスクールを検討しますね。
StartAppさん
NoCode DB
つい最近ですと「Adaloスクール」もリリースされていますね。
では、学習後はどのように副業を開始するべきですか?
StartAppさん
NoCode DB
ありがとうございました!
STUDIOエンジニアに聞いてみた
3人目は、STUDIOを扱いノーコードエンジニアとして活動している尾崎さんにお話を聞きました。
NoCode DB
2か月ほどですね。
私の場合は少し特殊で「ツクル事業部」に入社する際に初めてノーコードツールを使いました。
そのため、学習期間中もお給料をいただくことができました。
元々エンジニアのバックグラウンドがあったこともあり、通常よりも習得速度が速かったとは思いますが、学習を開始して1か月後には案件に参加できるレベルの技術を身に付けることができました。
尾崎さん
NoCode DB
1か月で習得は早いですね!
STUDIOは副業に向いていると思いますか?
目標とする金額にもよりますが、月に5万円~10万円を目指すのであれば、かなり向いていると思います。
30万円以上を稼ぎたいのであれば、STUDIOのスキルだけでは稼働時間がかなり多くなってしまうので、デザイン等のスキルも必要になると思います。
STUDIOの案件数はかなり多いですし、案件の内容もLP作成やホームページの作成が多いため、規模が大きすぎず初心者の方でも比較的受注しやすいですね。
実際にSTUDIOを使ってもらえればわかりますが、本当に使いやすく、初心者の方でも1か月~2か月ほどで扱えるようになるはずです。
尾崎さん
NoCode DB
確かに、初心者の方がいきなり大きな案件をこなすのはかなりキツイですよね。
STUDIOの使い方は、どのように学習しましたか?
基本的に独学で行ったのですが、わからない箇所は「ツクル事業部」の方に質問をしました。
また、STUDIOの無料コミュニティが非常に活発で、コミュニティ内でわからないことを質問できるので、初心者の方でも学習しやすい環境が整っています。
そして、ある程度STUDIOの使い方を覚えたら、サイトをいくつか模写しました。
模写ができるころには、一通りSTUDIOの使い方はマスターできていました。
尾崎さん
NoCode DB
なるほど、コミュニティが活発な点は大きなメリットですね。
初心者の方が効率よく学習できる方法を教えてください。
チュートリアルを参考にSTUDIOの簡単な使い方を覚えた後は、基本的にコミュニティを利用して学習し、より細かく学習したい方は「Udemy」を活用すればよいと思います。
使い方を一通り覚えたら、2サイトほど模写をしてみましょう。
模写ができるようになれば、STUDIOの基本的な使い方はマスターできているはずです。
尾崎さん
NoCode DB
ありがとうございます。
では、学習後はどのような手順で副業を始めるべきですか?
学習した内容を元にポートフォリオサイトを作成してください。
好きなサイトの構成を真似して作成すれば良いかと思います。
ポートフォリオがないと営業ができないので、時間をかけてでも作成した方がいいです。
ポートフォリオが完成したら、ランサーズやクラウドワークスに登録し、営業を始めます。
実際に調べてもらえばわかりますが、STUDIOの案件数はかなり多いため、初心者の方でも比較的受注しやすい傾向にあります。
ただ、クラウドソーシングサービスの案件は、どうしても単価が低くなってしまいます。
単価を上げたい方は、デザインを学習するなどして、より上流の案件の獲得を目指すことも必要だと思います。
尾崎さん
【結論】ノーコードの副業で稼ぐならSTUDIOがおすすめ
3人のノーコードエンジニア全員が副業で稼ぐならSTUDIOがおすすめという意見でした。
BubbleやAdaloの案件もあるのですが、大規模な案件が多く、稼働時間も長くなってしまうため、副業で行うにはリソース的に厳しいというのが理由です。
初心者が無理なく副業で5万円~10万円を稼ぐなら、STUDIOが最適でしょう。
【補足】STUDIO案件の単価を高める方法
前述の通り、STUDIOを扱えるようになれば、副業で月に5万円~10万円を稼ぐことは充分に可能です。
しかし、月に20万円、30万円と稼ぎたい場合には、注意してください。
案件数を増やせば稼げる金額も増えますが、その分自身の稼働時間も長くなります。
案件を抱えすぎると、1つ1つの案件に対応しきれず思わぬ炎上に繋がるリスクがあるため、注意が必要です。
そこで、稼ぐ額を増やしつつも稼働時間を抑える方法として、デザインを学ぶことをおすすめします。
理由は、デザインとSTUDIOの相性が抜群だからです。
Webサイトの作成をする場合、デザインの費用が大半を占めます。
デザインのスキルを付けることで、STUDIOの案件を受注する際にデザインも合わせて受けることができ、案件単価も上昇します。
画像:デザインも合わせて受注する場合の案件単価
デザインも基本的に独学する必要がありますが、より効率的に学習したい方は、Webデザインスクール等の活用もおすすめです。
BubbleやAdaloに挑戦したい方におすすめの学習方法
月に5万円、10万円と言わず、BubbleやAdaloで30万円以上を稼ぎたいという方もいるかと思います。
しかし、BubbleやAdalo(特にBubble)は扱う難易度が高く、独学ではほとんどの方が挫折してしまうことが現実です。
そこで、初心者でも安心してBubbleとAdaloを学習できる方法を3つ紹介します。
独学よりも効率的に学習ができ、同じくノーコードを学習している人同士の繋がりもできるため、初心者の方に非常におすすめな学習方法となっています。
1.有料のオンラインサロンを活用する
画像:NoCodeCamp
1つめの学習方法は、オンラインサロンを活用する方法です。
ノーコードを代表するオンラインサロンとしては「NoCodeCamp」があります。
ノーコードのエキスパートへの質問や会員限定のコンテンツは勿論、入会することでBubble・Adalo・Airtableを割引価格で利用できるなどの嬉しい特典もあります。
画像:サロンメンバー特典
これからノーコードを学習する方は、入会しておいて損はないでしょう。
2.ノーコードスクールを活用する
2つめの学習方法は、スクールを活用する方法です。
ノーコードのスクールは最近増えており、代表的なスクールとしては、Bubbleを学習できる「ゼンリョク」「ゼロイチ」「ノコシカ」やAdaloを学習できる「Adaloスクール」があります。
スクール名 | 学習ツール | 公式URL |
---|---|---|
ゼンリョク | Bubble | https://zenryoku.nocodeuniv.com/ |
ゼロイチ | Bubble | https://zeroichi.education/ |
ノコシカ | Bubble | https://bakusoku.bubbleapps.io/ |
Adaloスクール | Adalo | https://adaloschool.citrusapp.jp/ |
スクールは、受講費用が約5万円以上と高額ですが、オンラインサロンと比較してより手厚く学習をサポートしてもらうことができます。
また、案件サポートがあるスクールもありますので、学習後のサポートが充実しているメリットもあります。
3.MENTAを活用する
画像:MENTA
3つめの方法は、MENTAを活用する方法です。
MENTAは、その分野のプロに直接質問をすることができるサービスです。
独学では理解の難しい内容でも、その分野のプロに直接質問をすることで、素早く問題を解決することができます。
まとめ|ノーコードを学び副業をしよう
ツール名 | 金額 (1案件あたりの単価の目安) |
開発できるもの |
---|---|---|
Bubble | 50万以上 | Webサービス |
Adalo | 30~50万円 | ネイティブアプリ |
STUDIO | 5~10万円 | Webサイト、ホームページ |
ノーコード初心者の方が、副業で稼ぐ場合、「STUDIO」をおすすめします。
ホームページやWebサイト作成の案件の数はかなり多く、月5万円~10万円ほどであれば充分に実現可能ですし、デザインのスキルも合わせることで案件の単価を高める事もできるでしょう。
また、ノーコードエンジニアとして多く稼ぎたい方は「Bubble」や「Adalo」の学習をおすすめします。
ノーコードの副業に興味のある方は、本記事をきっかけに挑戦をしてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。