「マッチングサイトはどうやって構築するの?」「構築費用の相場は?」「Wordpressで構築できるの?」
このような疑問をお持ちの方は、本記事を参考にしてください。
マッチングサイトの構築について以下の内容を解説しています。
- マッチングサイトの構築に必要な前提知識
- マッチングサイトの構築費用
- マッチングサイトの構築費用を安くする方法
- マッチングサイトを構築する手順
ぜひ、最後までご覧になってください。
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【前提知識】マッチングサイト構築前に知っておきたいこと
マッチングサイトの構築方法や費用を説明する前に、構築前に知っておくべき前提知識を解説します。
そもそもマッチングサイトとは?
マッチングサイトとは、運営者が「サービスやモノを提供するユーザー」と「サービスや物を利用するユーザー」を繋ぐWebサービスのことです。
マッチングサイトを活用することで、サービス・モノ・人を効率的に探すことができるメリットがあり、今流行のサービス形態となっています。
また、マッチングサイトと聞くと出会い系アプリの様なサービスをイメージされるかもしれませんが「CrowdWorks」などのビジネスマッチングサイトから「メルカリ」のような物販のマッチングサイトなどの様々な種類のマッチングサイトがあります。
マッチングサイトの種類
マッチングサイトは、以下の3つのサービス形態に分けられます。
- プラットフォーム型
- 仲介型
- 問い合わせ型
それぞれの違いを見ていきましょう。
1.プラットフォーム型
画像:CrowdWorks
プラットフォーム型は、提供側のユーザーと需要側のユーザーが直接取引するタイプのマッチングサイトです。
次に紹介する2つの形態のマッチングサイトと違い、運営者が直接仲介しない特徴があります。
代表的なサービスは「CrowdWorks」「Airbnb」「メルカリ」などが挙げられます。
CtoC、BtoC、BtoBを問わず多くのビジネスモデルが存在し、マッチング成立時の手数料が収益源となることが多いです。
2.仲介型
画像:えーかおキャリア
仲介型は、ユーザー間のやり取りを運営者が直接仲介するサービスです。
代表的なサービスとしては「えーかおキャリア」「リクルートエージェント」「レバテックキャリア」などが挙げられます。
先程説明したプラットフォーム型と比較して、運営側が直接仲介してサポートをするため、1制約あたりの単価が高く、人材紹介などの分野に多いマッチングサイトの形態です。
3.問い合わせ型
画像:発注ナビ
問い合わせ型は、需要側のユーザーが運営者に問い合わせをし、運営者が問い合わせ内容に応じた最適な情報を公開することで、マッチングさせるマッチングサイトの形態です。
企業同士のビジネスマッチングサービスに利用されることが多く、代表的なサービスとして「発注ナビ」「比較biz」「Web幹事」などが挙げられます。
問合わせフォームがあればサービスを開始できるため、構築費用を抑えてスタートできる特徴があります。
実装する機能
マッチングサイトに実装する機能は、決まっているでしょうか?
後の章で解説しますが、マッチングサイトの構築費用は実装する機能によって大きく変動します。
そのため、自作・外注を問わず、構築する前に必要な機能を洗い出し、不要な機能は実装しないことで、構築費用を抑えることができます。
マッチングサイトに必要な基本機能は、以下の表の通りです。
機能 | 機能詳細 | 実装費用 |
---|---|---|
会員登録機能 | ユーザーが会員登録するための機能 | 30~50万円 |
ログイン ログアウト機能 |
会員がログインするための機能 | 30~50万円 |
検索機能 | 商品・サービスを検索するための機能 | 30~50万円 |
申し込み機能 | ユーザーが申し込みするための機能 | 10~30万円 |
メッセージ機能 | メッセージのやり取りをするための機能 | 30~100万円 |
お気に入り機能 | 気になる商品やサービスを保存できる機能 | 10~30万円 |
受発注機能 | 受注者側が注文状況を確認するための機能 | 30~50万円 |
ユーザー管理機能 | 管理者がユーザー情報を管理するための機能 | 20~50万円 |
通知機能 | メッセージの送受信を通知するための機能 | 10~30万円 |
利用規約 | 利用規約を表示するための機能 | 20~30万円 |
運営者管理画面 | 運営者の管理画面 | 10~100万円 |
また、ランキング機能・口コミ機能・ソーシャルログイン機能といった機能も、サービス内容によっては必要になります。
アプリ型かサイト型か
そもそも開発するサービスは、マッチングサイトという形態が最適でしょうか?
サービス内容によっては、スマートフォン内にインストールして利用できるネイティブアプリが最適な場合があります。
サービスに最適な形態を事前に把握しましょう。
マッチングアプリの開発について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
マッチングサイトの構築方法を5つ紹介
マッチングサイトの構築方法は主に以下の5つの方法が挙げられます。
- スクラッチ開発
- オープンソースで構築
- パッケージで構築
- WordPressで構築
- ノーコードで構築
それぞれの構築方法の詳細、メリット・デメリットを解説します。
1.スクラッチ開発
- 独自機能を実装したマッチングサイトを構築したい
- 膨大なユーザーを管理する大規模なマッチングサイトを構築したい
- デザインにこだわりたい
スクラッチ開発は、紹介する中で最も自由度が高い構築方法です。
プラットフォーム型のマッチングサイトを構築する場合や、膨大なユーザーを管理する必要がある大規模なマッチングサイトの構築、独自の機能を多く実装したい場合に最適です。
しかし、他の構築方法と比較して圧倒的に開発費用が高くなるため、予算に余裕のない方は、後に紹介する構築方法をおすすめします。
2.Osclass(オープンソース)で構築
画像:Osclass
- とにかく安くマッチングサイトを構築したい
- シンプルなマッチングサイトを構築したい
- カスタマイズを内製したい
オープンソースとは、ソフトウェアの設計図にあたるソースコードを無償で公開し、誰でも自由にソフトウェアを使用、複製、改良、再配布できるようにする技術のことです。
マッチングサイトの構築によく利用されるオープンソースは「Osclass」が挙げられます。
あの有名な「ジモティー」も立ち上げにOsclassを活用したことで有名です。
以下のようなマッチングサイトに必要な機能を備えており、制作期間が圧倒的に短いメリットがあります。
- 会員登録機能
- 検索機能
- マッチング機能
- 会員情報の確認機能
しかし、日本語の情報が少ないことに加えて2019年にはOsclassのテーマを取得できるOsclass Wizardが閉鎖されてサポートが終了しました。
そのため、開発を行う上で発生するバグや疑問について開発元のサポートを受けられないデメリットがあります。
また、Osclassに限らず、オープンソース自体の開発の自由度がかなり低いため、複雑な仕組みのマッチングサイトの構築は難しいです。
3.パッケージで構築
画像:mekuma
- 構築費用を抑えたい
- 開発にある程度の自由度が欲しい
パッケージとは、既存のシステムを活用した開発方法のことです。
システムの雛形の様なものを用いて、そのまま活用、一部カスタマイズすることでスクラッチ開発と比較して、コストを抑えることができます。
また、先程紹介したオープンソースと比較して自由度が高いため、開発にある程度の自由度が欲しい場合に最適です。
多くの企業がパッケージを提供しており、パッケージによって機能が大きく異なります。
利用したいパッケージに欲しい機能がないという場合は、他のパッケージの利用を検討しましょう。
また、パッケージ開発は細かい機能を調整できないなど、運用していく上でデメリットあります。
構築したいマッチングサイトがパッケージで開発可能か事前に調査しましょう。
4.Wordpressで構築
画像:WordPress
- 問い合わせ型のマッチングサイトを構築したい
- シンプルなマッチングサイトを構築したい
- 構築費用をできる限り抑えたい
世界中で広く利用されているCMSである「WordPress」を活用することでマッチングサイトを構築できます。
マッチングサイトに適したテーマやプラグインがあり、それらを活用することで比較的簡単に構築できるでしょう。
ジモティーの様なマッチングサイトを構築することも可能ですし「Dating Theme」といったテーマを活用することで出会い系のマッチングサイトも構築できます。
また、構築を外注する場合でも、費用を50〜150万円の範囲に抑えられる点もポイントです。(開発内容により異なる)
しかし、比較的簡単に構築ができるとは言え、カスタマイズには専門的な知識が必要になりますので、初心者の方にはハードルが高いです。
以下「HanamiWEB」さんが、Wordpressを使用してマッチングサイトを構築する手順を解説している動画です。
WordPressを使用して、マッチングサイトの構築を検討している方は、参考にしてください。
5.ノーコードで構築
画像:ツクル事業部
- 構築費用と開発工数を抑えたい
- デザインもこだわりたい
- ある程度自由度が欲しい
ノーコードとは、コーディング不要でアプリやWebサイトの開発ができる技術のことです。
従来の開発方法と比較して、開発費用と開発工数を抑えられることから、2年ほど前から国内でも注目されており、世界中でノーコードを活用したWebシステムが開発されています。
マッチングサイトの開発事例も多く、従来の開発方法と比較して、コストを大きく抑えながら素早く開発することに成功しています。
また、浮いた開発費用をそのままデザインに充てることができますので、デザインもこだわりたい方におすすめな開発方法です。
ノーコードで作られたマッチングサイトの事例をご覧になりたい方は、以下の記事を参考にしてください。
▶ノーコードはどんなマッチングアプリを作れるの?国内・海外の事例を幅広く紹介!
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マッチングサイトの構築にかかる費用について
マッチングサイトの構築費用につきましては、以下の表を参考にしてください。
構築方法 | 構築費用 (開発内容により異なる) |
---|---|
スクラッチ | 200~2,000万円 |
オープンソース | 無料~50万円 |
パッケージ | 200~1,000万円 |
WordPress | 50~150万円 |
ノーコード | 100万円~800万円 |
マッチングサイトの構築費用は、マッチングサイトの種類・構築方法・実装する機能によってかなり変動します。
そのため、一概にいくらとは言えませんが、500~800万円が相場となる印象です。
勿論、オープンソースやWordpressを活用することで格安でマッチングサイトを構築できますが、機能がかなり制限されてしまうほか、サービスがスケールした段階でスクラッチで再開発する場合が多いです。
ですから、サービスを今後拡大していきたいと考えている方は、スクラッチかノーコードのどちらかの開発方法をおすすめしています。
【注意】構築費用以外にかかる費用
マッチングサイトは、構築後にも費用がかかります。
具体的に以下の3つの費用です。
- 維持費
- 集客費用
- 修正、改修費用
それぞれ解説します。
1.維持費:約5万円/月
マッチングサイトは、保守運用やサーバー代など、構築後に継続的にかかる費用があります。
維持費の詳細は、以下の通りです。
- 保守運用:3~5万円/月
- ドメイン代:1,000~2,000円/年
- サーバー代:2万円年
- SSL費用:無料~1万円/年
保守運用費用は、自社で行うことで費用を抑えることもできますが、基本的には外注先の企業に依頼することをおすすめします。
2.集客費用:10万円/月以上
マッチングサイトを構築しただけでは、ユーザーに利用されません。
マッチングサイトに限らず全てのサービスが売れるかは、集客にかかっているといっても過言ではないのです。
広告運用・SEO・SNS集客など、多くの集客方法がありますが、サービスの内容や規模によって最適な集客方法は異なります。
特にSEOは、施策を打ってから効果が出るまで半年~1年と効果が出るのが遅いため、リリース直後は広告運用などの集客方法がおすすめです。
3.サイトの修正・改修費用:10万円以上
マッチングサイトに限らず、サービスはリリース後にバグや改善点が必ず出てきます。
より良いサービスにするためにも、修正・改善を繰り返す必要がありますし、新たな機能を追加する場合も、1つの機能につき10万円以上と費用がかかりますので、注意が必要です。
マッチングサイトの構築費用を抑える方法
マッチングサイトの構築費用が「高い」と感じた方は多いと思います。
マッチングサイトは、仕組上どうしても構築費用が高くなってしまいがちです。
そこで、マッチングサイトの構築費用を抑える方法を4つ紹介します。
1.補助金を活用する
マッチングサイトを構築する場合、補助金を活用できる場合があります。
具体的に補助金は、以下のようなものが挙げられます。
補助金を申請するためには条件がありますが、最大で1,000万円ほどの金額が補助されることがあります。
しかし、補助金をあてにした開発には注意が必要です。
なぜなら、開発の途中で別途費用が必要になった際に、予算が足りなくなる場合があるからです。
あくまで補助金は、開発費用の補助として考えて、予算には余裕をもっておきましょう。
2.実装する機能を絞り込む
マッチングサイトの機能は、1つ追加するごとに10万円以上と高額な費用が発生します。
そのため、不要な機能は極力省き、必要な機能のみを実装することで費用を大きく抑えれる場合があります。
必要な機能を洗い出すためにも、サービスの企画・要件定義は細かく行いましょう。
3.要件を細かく定義する
構築に必要な情報がまとまっていない状態で開発を丸投げすると、要件定義にかなりの時間がかかります。
そのため、稼働時間も長くなり、外注費用も高くなってしまいます。
構築に必要な情報を資料等にまとめておくことで、構築までの流れがスムーズになります。
4.納期に余裕を持つ
納期に余裕を持たないで依頼をすることで、外注費用が高くなる場合があります。
理由は短期案件の場合、集中して人員を割く必要があり、緊急対応料金を請求される可能性があるからです。
また、納期に余裕がないと、トラブルが発生した際の修正時間も限られているため、依頼を断る企業も増えてきます。
マッチングサイトの規模にもよりますが、リリースまで4か月~半年ほど余裕をもって依頼することをおすすめします。
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マッチングサイトを構築する手順
マッチングサイトの構築にかかる費用が分かったところで、実際にマッチングサイトを構築する手順を見ていきましょう。
具体的にマッチングサイトの構築は、以下の7つ手順で進んでいきます。
- 企画
- 類似サービスの調査
- 採算性を検証
- 要件定義
- 構築
- 集客をして収益化
- 改善を繰り返す
それぞれ解説します。
1.企画
マッチングサイトに限らず、サービスの立ち上げは企画から始まります。
最近の流行、ユーザーのニーズを調査し、どのようなサービスが求められているのか、市場から逆算して考える必要があります。
競合他社のサービス調査は勿論、SNSを活用してユーザーの意見を集めることも重要です。
また、収益化の方法など、どのようにしてサービスを拡大していくのかを決める必要もあります。
2.類似サービスの調査
企画がある程度固まったら、国内外の類似サービスを調査しましょう。
具体的に以下の点を調査する必要があります。
- サービスの詳細
- 収益化の方法
- ターゲットの層
- 良い点
- 悪い点
- 運営会社の規模
後発のサービスを成功させるためには、既存のサービスにはない独自性を持たせる必要があります。
しかし、競合があまりにも強い場合は、似たサービスを作ることは避けた方が良いでしょう。
3.採算性を検証
どれだけ売上を上げれば、どの程度利益が得られるのかを把握する必要があります。
人件費などの固定費も合わせて考えましょう。
採算性を元にリリース後の売上目標等を設定します。
4.要件定義
サービスを作るために必要な機能や要求をわかりやすく可視化し、誰が何をいつまでにするかを決め切りましょう。
業務の流れやシナリオを理解し、開発に携わる人材がどの程度の工数がかかるかを判断する必要があります。
要件定義を手抜きにすることで、後の開発でトラブルの発生に繋がりますので、注意してください。
5.構築
要件定義を元にマッチングサイトを構築していきましょう。
先程も解説しましたが、マッチングサイトを構築する方法は、以下の5つの構築方法があります。
- スクラッチ開発
- パッケージ
- オープンソース
- WordPress
- ノーコード
作りたいマッチングサイトに最適な構築方法を選択してください。
6.集客をして収益化
マッチングサイトが完成したら、集客をして収益化をしましょう。
マッチングサイトに限らず全てのサービスが売れるかは、集客にかかっているといっても過言ではないです。
広告運用やSEO、SNS集客など多くの集客方法がありますが、サービスの内容やリリース段階にによって最適な集客方法は異なります。
7.改善を繰り返す
マッチングサイトに限らず、リリース後のサービスはバグや改善すべき点が必ず出てきます。
その都度修正を繰り返し、よりよいサービスにしていく必要がります。
・定期的にユーザーにアンケートを取る
・お問い合わせ窓口の充実させる
・SNSを活用してユーザーの声を聞く
などして、ユーザーの意見を元に改善を繰り返し、より良いサービスを目指しましょう。
マッチングサイトの構築は自作?外注?
結論、マッチングサイトの構築は外注することをおすすめします。
サービスとしてリリースしない場合、自作で充分良いかと思いますが、サービスとしてリリースするクオリティのマッチングサイトを構築する難易度はかなり高いです。
外注する費用はかかってしまいますが、自作する場合と比較してクオリティの高いものを開発できますので、基本的には外注をおすすめしています。
マッチングサイトの制作会社にお悩みの方は【ツクル事業部】にお任せください
NoCode DBを運営する「ツクル事業部」は、ノーコードの開発実績が豊富な開発会社です。
在籍しているノーコードエンジニアは国内TOPレベルの技術力を誇り、難しい要件にも細かく対応可能です。
「こんなマッチングサイトを作りたい」といった内容で構いません。まずはお気軽にご相談ください。
\マッチングサイトの構築はお任せ/
マッチングサイトの構築|まとめ
以上、マッチングサイトの構築について解説しました。
マッチングサイトの構築費用は、サイトの形態・構築方法・実装する機能によって50万円から1,000万円以上とかなり幅があります。
開発を行う前に、最適な形態・実装する機能・必要なコンテンツを決め、余計な費用がかからないようにしましょう。
NoCode DBを運営する「ツクル事業部」は、ノーコードを用いた開発サービスを提供しています。
要件定義から開発・運用・リリース後の集客までをサポートしていますので、お気軽にご相談ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。