「開拓者」が作り出す付加価値。 – 代表取締役 石堂 雄太

株式会社経営サポートプラスアルファホールディングスは税理士法人などを含むグループ経営によって、税務会計・記帳代行・会社設立支援・資金調達やリーダー育成など、従来の会計業界の常識にとらわれることなく、クライアントの成長に合わせた幅広いサポートを展開している企業です。

 

毎月20~30社の会社設立を行い、多くの企業のサポートから経験した知見と「税」の知識を基に税理士の枠に収まらないサポートを行う、株式会社経営サポートプラスアルファホールディングス。

 

ベストベンチャー100にも選出された当社の代表 石堂雄太さんに「会社設立までの流れと、成長に必要な要因」ついて伺いました。

石堂雄太 -株式会社経営サポートプラスアルファホールディングス 代表取締役/創業者-

経歴:

1985年 東京都生まれ

2007年 大学4年生で税理士法人とどろき会計事務所入社。

前社での経験をさらに成長させるために2011年ベンチャーサポート税理士法人入社。

2012年 理想の社会業界を自ら作り上げる為、株式会社経営サポートプラスアルファ設立、代表取締役就任。

 

税理士業界の常識を変えたい想いが起業に繋がった

 

-2社の税理士法人を経験し起業のきっかけを得たと拝見しました。設立までの経緯を詳しく教えていただけますか?

 

1社目の税理士法人は、大学4年生の間に「就職」という形で働き始めました。

自由裁量で、毎月会計と決算申告の業務をしっかり行い、解約されなければ何をやってもいい、という会社だったので、それに準じて仕事をしていました。

 

ただ、クライアントの業績を伸ばす・成長に貢献したいと思って入社したにも関わらず、全く貢献できていない自分に気づきました。

 

行っている仕事が請求書を貰い、会計ソフトに入力して毎月赤字の業績報告をするという事務の代行屋にしか感じられませんでした。

 

「私がやりたかった事はこんな事ではない。自由裁量の中でもっと貢献出来る何かをやらなければいけない」と考えるようになりました。

 

そこで、当時担当をしていた赤字の医療法人の経営会議にを主催していきました。

「300万円の売上がなければいけないのに現状は200万円です。まずは赤字を脱出するために、何時までに今よりも月100万円の売上を上げるのか?それに向けてどんなアクションを起こしていきますか?」という内容の経営会議です。

ドクター(リーダー)1人で頑張っているだけの組織よりも、全員で同じ方向に向いて努力した方がうまくいきやすいからです。そういった経営会議を各院回って主催をしていきました。

 

-行動力が凄いですね。それは何歳の時ですか?

23歳の頃です。自由裁量だったで、私が自分で考えて、勝手に行っていました。

ただ、自分が行動したことにより、通常毎月の顧問料が2万円だったのが、担当先の売上利益が伸びた事を評価されて毎月の顧問料が12万円になりました。そこで経営をサポートする行動は顧問料の単価を上げる上で有効かもしれないと考え更なるチャレンジをするために転職しました。

 

-2社目でも同じ手法を使われたんですか?

はい。

転職した2社目でも毎月の顧問料が2万円前後でしたが、1社目と同じ手法で経営会議に参加し「売上を伸ばすためにはターゲットを誰にするのか、どう訴求していくのか、価格はどうするのか」等について意見を出し、サポートしていました。

 

その結果やはり担当先の売上が改善し、入社してから1年経たずに私の顧問先の平均顧問料が月額10万円を超えました。当時は40社ほど担当していたのですが、月額10万円、15万円、20万円の顧問先が増えていき、一番高いところですと、毎月の顧問料が50万円を出していただく会社もありました。

 

ただこの時に社内の先輩から「税理士法人だから税金のことだけやっていればよくて、経営のサポートなんて余計なことやらなくていいんだよ」と言われました。

 

-それは凄く悔しいですね。

悔しいというよりも、お客様のために行っているのに非常に残念な考えだなと思いました。

なぜなら「どうやって顧問料を上げているのか?」「どんなサービスを提供しているのか?」と私ならスキルアップのために聞くからです。どうやってるのかを聞くどころか「クレームもらうなよ」というスタンスに、経営サポートまでしたいと考えていた私にとって残念な気持ちになったところが正直なところですね。

 

その時、勤めていた税理士法人の代表から「コンサルティング会社を作ってくれないか?」と言われました。その税理士法人では従業員数が数百人おり、当時私の年齢が26歳で他に経験年数も年齢も上の方が多くいたため、私一人だけではないのだろうと思って「私以外に先輩や誰かいるのですか?」と聞くと「コンサルティングはお前にしか出来ないから一人だ」と言われました。

 

そこで、どうせ先輩などいなく私が新たな道を切り拓いていくなら、独立して会計のみならず、資金調達や経営会議も支援できる総合コンサルティング会社を創りたいとの想いで起業を決意しました。

 

元々起業したいという想いはあったのでしょうか?

 

元々独立志向は0でした。

起業したい、経営者になりたい、とは全く思っておらず、開拓者でありながら社長を支えるNo.2の人材になるんだと常日頃思っていました。

 

-独立志向が無かったというのは意外です。起業を考えている方は多かれ少なかれ起業の為に準備をしますが、石堂様はどんな準備をされましたか?

 

何も準備はしていません。

 

税理士法人で顧問先となった多くの「独立して上手く行く人、行かない人」を見てきましたが、重要なのは独立前に勤めていた会社でトップの成績を修めて、その延長線上で独立する事だと感じています。

 

例えばですが上手くいかないのは、建設業界に勤めていたのに独立する際にバー経営、カフェ経営をしてしまうような事です。

 

私の場合、目の前のお客様にどうやって貢献できるのかを全力で考え、行動した結果、売上・顧問件数・顧問料単価がトップになり、独立しても同じやり方で進めてきました。

そのため特に準備することはありませんでした。

 

現在の仕事でも起業相談を毎月100件以上あり、時折「起業するのにどんな準備が必要ですか?」と聞かれます。

起業したいと考えている人が現在会社に勤めているのだとしたら、余計な事を考えずにその会社でトップセーラーになるべきだと言っています。

起業後の事業が現在の会社の事業と同じ場合はですが。

 

勤めている会社でトップを取れるなら、転職・独立など色々道はありますが、どこに行っても上手くいくと考えています。

 

実際に私達の顧問先で設立を支援した、現在200名の従業員を抱え、私たちの会社も選出されたベストベンチャー100にも選出された顧問先がいますが、設立相談に来た3人はトップセーラーだった方々です。逆に言えば、トップセーラーだったからこそ、今200名の従業員を抱えるまでに成長したと言えます。

 

今まで行ってきたことが起業する上で重要な柱になります。スキルや経験やどんな事業をするのかという柱です。

私の場合は、会社設立から顧問契約、経営のサポートをするというのが太い大黒柱でした。

 

-過去に行ったことを軸に事業していらっしゃるので大きな失敗や苦労は無かったかと思いますが、振り返ってみていかがでしょうか?

 

1つあったとすると、設立から5年程経った時です。

 

弊社の従業員が6名だった時に、12名の従業員がいる会社と経営統合し、6名の会社から18名の会社のグループの代表になったのですが、その際に人件費が一気に増えたことは一つの山場でした。

 

人件費が1か月あたり2,3倍になり、拠点も1箇所から2箇所に増えたことで、従来よりも多くの固定費が必要になりました。多くの企業を見てきた中で、このままの売上では会社が終わると危機感を抱いていました。

 

-解決に向けてどんなアクションをされましたか?

1つ目は単価を上げること、2つ目は新規顧客を増やすことです。

「新規を増やすこと」と「単価を上げること」どちらが容易かというと、既存顧客の単価を上げることの方が容易でした。

厳密には値上げではなく、料金が安すぎたために単価を適正化するという意味合いでした。

 

料金を適正化するにあたり、交渉の選択肢は2つでした。

それは「単価を上げる」か「単価は据え置きだが業務を一部クライアント先に負担してもらう」の2択です。

-この時点で既存のクライアントは何社ほどいましたか?

100社程です。

勿論単価を上げたことで解約された方も一部いました。

ただ私個人としては、解約されることも折り込み済みだったのでネガティブな考えは持っていませんでした。

 

最初は単価を上げる事に抵抗を持つ従業員もいました。

「値上げなんて言えない。」「怒られてしまう。」「解約されたら怖い。」と。

なので何度も何度も社内会議を繰り返して、

「責任は全て私がとる。解約になってもいいと思っている。ただその代わり交渉の仕方はこういう交渉の仕方をしてくれ。」と伝え、トークスクリプトを作り、交渉だけの権限を与えました。

 

加えて、「A社が何月から単価アップです」という報告を意図的に社内で行うようにしました。その結果、一部で解約は起きましたが、月の売上は30%〜40%上がり、弊社業務にも余裕が生まれました。

その上で業務量が変わらず、生産性が低すぎる業務が削減され、売上が上がった状態で社内のリソースが空きました。続いて2つ目の取り組みである新規集客に取り組み、毎月顧問先が増える仕組みとなり、今ではコンスタントに毎月20社前後の顧問先が増えるまでになりました。

 

-事業を好転させる能力は勿論ですが、組織を育て上げる能力も高いと感じました。組織を育てる事で何か意識されていましたか?

 

1つだけ意識して伝えている事があります。

それは「出来ない・無理・難しいは無し。」という事です。

世の中に不可能な事はありませんし、全てやってみればいいと思います。

 

「出来なさそうに見えてもそれは可能性が低いだけで、やってみないと分からない。」

「一般的には不可能と決めつけがちかもしれないけど、実際にやってみるとそうでないかもしれない。」

というように、全ての可能性を信じて従業員と会話しています。

-石堂さんが多くの経営者を見てきた中で、事業を上手く成長させる為に必要だと感じている事を教えてください。

 

がむしゃらに努力する事だと思います。

人より成果が上がらない理由は2つあると考えています。

1つは「やり方が間違っている」

もう1つは「やっていない」簡単に言えば圧倒的に行動量が足りていないという事です。

 

「やり方が間違えている」場合は軌道修正を何度も行うことで成功する事が多いですが、大半は「やっていない」ケースです。

 

企業1000社にアプローチしなければいけないのに、モチベーションが上がらず100件しかアプローチ出来ていない。というように行動量が圧倒的に足りていない事は沢山あります。

それでもアプローチして成果が出ない場合はメールの文面が悪い、使用しているフォームが悪い、そもそもターゲティングが間違っている。というような「やり方が間違っている」可能性があります。

 

しかし、やり方も圧倒的行動量で試していけば成功の仕方が見えてくるので、最終的には上手くいくようになっています。つまりどんな事業でもどんな仕事でも、全ては行動量だと思っています。

 

-本日インタビューした株式会社経営サポートプラスアルファホールディングス様の情報-

公式HP

https://keiei-support-plus-a.com/

 

会社設立サポート

https://keiei-support-plus-a.com/kaisha-setsuritsu/

 

顧問税理士の費用

https://keiei-support-plus-a.com/zeirishi-hiyou/

 

内装工事の分割払いサービス

https://keiei-support-plus-a.com/naisou-kouji-lease/

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