Bubble(ノーコード)の料金プランを徹底解説!無料プランと有料プランの違いは?

Bubble ノーコード 料金

本記事では、ノーコードツールBubbleの料金について解説しています。

Bubbleの料金プランは、英語表記ということもあり初心者の方には理解が難しいと思います。

そこで、Bubble開発歴2年の今池 瑛生さん(@AkioImaike)に詳しく解説してもらいました。

  • Bubbleは無料で何ができるの?
  • どのプランを選択すればいいの?
  • プラン別の機能の詳細について知りたい

このような悩みをお持ちの方は、必見の内容となっています。

 

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Bubbleの料金プランは4つ!

画像出典:Pricing

ノーコードツールBubbleの料金は「Free」「Personal」「Professional」「Producution」の4つのプランに分けられます。

プラン Free Personal Professional Producution
料金/月 無料 $29/月 $129/月 $529/月
料金/年 無料 $25/年 $115/年 $475/年
おすすめな方 個人向け 本格的に開発したい方 チームで開発したい方 SaaSを開発したい方向け

上位のプランになるほど

  • データベースの容量が増える
  • 使用できる機能が増える
  • サポート内容が手厚くなる

といったメリットがあります。

Agencyプランについて

上記とは別に、受託開発会社専用の「Agencyプラン」がございますが、そちらにつきましては、以下のサイトを参考にしてください。

Agencyプランについて

 

無料プランでできること

Bubbleは、無料プランでもアプリの開発・公開が行えるほか、大半の機能を利用することができます。

そのため、個人でサービスを始めたい方や趣味程度でBubbleを使いたい方は、無料プランで充分です。

逆に無料プランでできないこととして、以下の点が挙げられます。

  • 本番環境が利用できない
  • 独自ドメイン不可
  • 外部APIからBubbleデータベースにアクセスできない
  • SEOの細かい設定ができない(ファビコン、ディスクリプションやOGP画像の変更)
  • 検索エンジンにインデックスされない

無料プランでは、本番環境や独自ドメインの利用ができないため、本格的にサービスとして始めるのであれば、有料プランの契約は必須でしょう。

また、Bubbleはプランの変更がいつでも可能です。

無料プランで開発を行い、本番リリースのタイミングで有料プランに切り替えるといった使い方もできます。

開発の規模やタイミングによって最適なプランを使い分けましょう。

プラン変更をした場合の支払い料金

プラン変更をした場合、新しいプランの機能はすぐに利用でき、金額は日割り計算になります。(前プランの利用していない日数分は返金される)

 

プラン別の機能の詳細

プラン別の機能は、以下の表の通りです。

プラン Free Personal Professional Production
ライブバージョンへのアクセス
カスタムドメイン
サーバー容量 基本 基本 ユニット3台 ユニット10台
容量を追加する機能 最大7台 最大30ユニット
ブランディングとSEO Bubbleロゴあり なし なし なし
ワークフローのスケジュール実行 月単位で実行 日単位で実行 日単位で実行
API
パスワード保護 テスト環境のみ テスト環境と本番環境 テスト環境と本番環境 テスト環境と本番環境
複数の開発環境 2バージョン 20バージョン
アプリケーションエディタ 1 1 2 15
CSVのインポート/エクスポート
データのバックアップと復元 過去7日間 過去30日間 過去365日
ログ 30分 24時間 14日間 14日間
メインアプリ⁺サブアプリ
ファイルストレージ 0.5GB 10GB 20GB 50GB
サポート コミュニティ Eメール Eメール 優先メール

引用:Pricing

それぞれの機能の詳細を見ていきましょう。

 

本番環境へのアクセス(Access to live version)

料金プラン 利用可否
Free
Personal
Professional
Production

無料プランでは、本番環境にアクセスできません。本番環境とは製品をサービスとして実際に稼働させることを指し、反対にBubbleエディタから表示できるプレビュー画面はテスト環境となります。

テスト環境であってもURLで検索してアクセスすることは可能ですので、アプリを限定的に公開する場合には、テスト環境を共有すれば問題ありません。

製品を公式にリリースする場合や、後述する独自ドメインを設定したい場合は有料プランが必須となります。

【無料プラン】

無料プランー本番環境

【有料プラン】

本番環境ー有料プラン

 

独自ドメイン(Custom domain)

料金プラン 利用可否
Free
Personal
Professional
Production

Bubbleで開発したアプリには、“アプリ名.bubbleapps.io”のドメインが自動で割り当てられます。

このドメインをサービス名や個人名などの独自ドメインに変更したい場合、有料プランが必須となります。

 

サーバー容量(Server capacity)

料金プラン ユニット数
Free 1
Personal 1
Professional 3
Production 10

Bubbleにおけるサーバーキャパシティとは、アプリケーションに割り当てられた最大同時処理性能を意味し、ユニット数で表されます。

アプリケーションの速度とは関係なく、大きなサーバーキャパシティは、より多くのユーザーがアクセスしても安定しやすいです。

アプリケーションの速度は、データベース構造の設計やワークフローの組み立て方など、Bubbleエンジニアの実力に大きく依存します。

アプリケーションの速度の目安

目安として、1日のユーザー数が500人程度の場合は3ユニット、1日のページビューが10万を超えるアプリは30単位で十分に動作することが確認されています。

プロフェッショナルプラン以上では、1 ユニットあたり月額30 ドルで追加することが可能です。

参考情報

 

サーバー容量の追加(Ability to add capacity)

料金プラン 追加可能数
Free 0
Personal 0
Professional 最大7ユニット
Production 最大30ユニット

プロフェッショナルプラン以上では、上記のサーバー容量を1ユニットあたり月額30ドルで追加することが可能です。

プロフェッショナルプランは最大7ユニット、プロダクションプランは最大30ユニットまで追加できます。

 

ブランディングとSEO(Branding & SEO)

無料プランではSNSでの表示画像やテキスト、ファビコンやヘッダーのmetaタグなど、サイトのブランディング・SEOに関連する細かな設定ができません。

【無料プラン】

無料プランーSEO

【有料プラン】

有料プランーSEO

有料プランSEO2

 

ワークフローのスケジュール実行(Scheduled workflows)

料金プラン 利用可否
Free
Personal 1ヵ月ごと
Professional 1日ごと
Production 1日ごと

一定の周期でワークフローを自動実行する機能が、スケジュールワークフローです。パーソナルプランでは月単位、プロフェッショナルプランとプロダクションプランでは日単位で実行できます。

 

API連携(API)

料金プラン 利用可否
Free
Personal
Professional
Production

API連携は大きく2つに分けられます。

  1. Bubbleで入力した値をSlackのワークスペースに送信するなど、Bubbleから外部APIサービスにアクセスする連携。
  2. LINEで受信したテキストと一致するデータレコードをBubbleのデータベースから検索するなど、外部APIからBubbleのデータベースにアクセスする連携。

前者は無料プランでも利用できますが、後者を利用するには有料プランが必須です。

 

パスワード保護(Password protection)

パスワード保護

料金プラン 利用可否
Free
Personal
Professional
Production

アプリにパスワードを設定し、アクセスを制限する機能です。無料プランではテスト環境にのみパスワードが設定でき、有料プランではテスト環境と本番環境のどちらにもパスワードが設定できます。

 

複数の開発環境(Multiple dev. versions)

複数エディター

料金プラン 開発環境数
Free
Personal
Professional 2
Production 20

プロフェッショナルとプロダクションプランでは、ひとつのアプリに対して複数のエディタを保有することができます。各開発者は独立した自分のエディタを保有し、バージョンの作成、それぞれのエディタのマージ、本番環境へのデプロイが可能です。

Bubble公式のアナウンス

 

CSVのインポート/エクスポート(Import / Export CSV)

CSVアップロード&インポート

料金プラン 利用可否
Free
Personal
Professional
Production

有料プランでは、既存の利用顧客のリストをCSVでアップロードしたり、逆にBubbleのデータベースをCSVでエクスポートすることが可能です。 

 

データベースのバックアップと復元(Data backup & restore)

料金プラン 利用可否
Free
Personal 7日
Professional 30日
Production 365日

価格の高いプランほどデータベースのバックアップ期間が長くなります。重要なデータのもしもに備える場合は、上位のプランを利用しましょう。

 

ログ(Logs)

有料プランーログ1

料金プラン 利用可否
Free 30分
Personal 24時間
Professional 14日
Production 14日

 有料プランでは、以下の画像の様により複雑なログ解析ができます。

【サーバー容量の使用状況】

有料プランーログ2

【ワークフローの実行回数】

有料プランーログ3

 

サブアプリの作成(Main app + sub apps)

料金プラン 利用可否
Free
Personal
Professional
Production

メインアプリから独立したデータベースを持つサブアプリを使うことができます。それぞれが独立したデータベースを持つため、クライアントごとに個別のデータベースが必要なSaaSの構築などで活躍します。

 

データベース容量(File storage)

料金プラン GB
Free 0.5GB
Personal 10GB
Professional 20GB
Production 50GB

テキストや画像など、Bubbleアプリで取得するデータの保存容量です。

プロフェッショナルプラン以上では、月額$10で10GBを追加することが出来ます。

 

サポート(Support)

料金プラン サポート内容
Free フォーラム
Personal メール
Professional メール
Production メール優先サポート

プロダクションプランでは優先的なサポートが受けれるようですが、無料プランであってもBubble forumや問い合わせで解決することは可能です。

Bubble forum

お問い合わせ

 

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Bubbleが新料金プランを発表

3月23日にBubbleの新料金プランを実装すると発表がありました。

(既存の有料アプリケーションについては、今年の年末までは現在の料金・内容で利用できるようです)

今後のアプリケーションの課金方法の変更

大きな変更点としては、レコード数・訪問ユーザーの数によって追加料金が発生する点が挙げられます。

最上位プランであるProductionプランが、月額$529から月額$320と低価格になりますが、有料プランでもデータベースのレコード数・訪問ユーザーの数に制限がされますので、追加課金が発生することが懸念されます。

レコード数を多く使用するアプリなどには大きく影響が出そうですね。

また、従来のプランですとデータ容量の上限に達した場合、アプリが利用できなくなるデメリットがありましたが、新料金プランではサービスが停止されることなく、超過した文に料金を支払う従量課金制が導入されます。

新プランの実装は保留に

レコード数の少なさによる悪影響を懸念した多くのユーザーが反発した結果、新料金プランの実装は保留となりました。

 

ノーコードツールBubbleのメリット・デメリットは?

ノーコードツールBubbleのメリットとデメリットは、以下の通りです。

Bubbleのメリット
  • ノーコードツールの中でトップクラスに柔軟な開発ができる
  • 無料から利用できる
  • プログラミング不要でWebサービスの開発ができる
Bubbleのデメリット
  • 日本語に対応していない
  • 日本語の情報が少ない
  • 初心者には難しい
  • SEOにあまり強くない

Bubbleのメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧になってください。

合わせて読みたい

 

ノーコードツールBubbleの開発事例

最後に、ノーコードツールBubbleで開発された事例を3つ紹介します。

 

リンク・日程調整カレンダー

リンク・日程調整カレンダー画像

画像:リンク・日程調整カレンダー

こちらは、とある漫画家の方に「リンクを集約できないため管理が難しい」
「ファンの方へ発売日をアナウンスするときに面倒な作業が発生する」と、お声をいただいたことから開発したサービスになります。

リンクを集約して一元管理する機能は勿論、Googleカレンダーと連携したスケジュール管理機能を実装することで、ファンの方へのアナウンスも容易になりました。

リンク・日程調整カレンダー開発事例記事

 

ABABA

ababa

画像:ABABA

ABABAは、お祈りメールが他者からのスカウトにつながる画期的なサービスです。

ABABAに登録している企業は、最終面接のお祈りメールに、推薦文とABABAへの登録リンクを添付することができ記載URLから登録した学生は、その企業の最終面接まで進んだ学生として認められ、別企業に情報が開示されます。

これを見た別企業の人事担当者はスカウトを送ることで、選考フローのカットや優秀な人材の確保につながります。

2020年7月にBubbleで開発を開始し、わずか4カ月後の2020年11月にサービスをリリース。2022年2月に6000万円の資金調達に成功しました。

参考資料
資金調達のプレスリリース

 

Qoins

qoins

画像:Qoins

Qoinsは、フィナンシャルコーチングと天引きシステムで借金の返済を支援するアプリです。

アプリに登録したユーザーは「借金返済の目標を設定」➜「銀行口座をアプリに接続」➜「支払いの自動切り上げなど貯蓄方法を選択」します。

その後、Qoinsを介した決済は自動的に切り上げられ、余分な請求分は借金の返済に充てられます。

2018年に75万ドルの資金を調達し、これまでに3000万ドル以上の借金がQoinsを介して返済されています。

 

ノーコードツールBubbleの料金|まとめ

ノーコードツールBubbleの料金について解説しましたが、いかがだったでしょうか。

Bubbleの料金は「Free」「Personal」「Professional」「Production」4つのプランに分けられます。

プラン Free Personal professional producution
料金/月 無料 $29/月 $129/月 $529/月
料金/年 無料 $25/年 $115/年 $475/年
おすすめな方 個人向け 本格的に開発したい方 複数人で開発したい方 SaaSを開発したい方向け

Bubbleは、無料プランでもアプリの開発・公開が行えるほか、大半の機能を利用することができます。

そのため、個人でサービスを始めたい方や趣味程度でBubbleを使いたい方は、無料プランで充分です。

しかし、無料プランでは本番環境の利用や独自ドメインの利用ができないため、企業がサービスをリリース場合には、有料プランの契約が必須でしょう。

また、NoCode DBを運営する「ツクル事業部」は、Bubbleを用いた開発サービスを提供しています。

Bubbleの開発にお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。