ワークプレイスで、ゆたかな未来を。 ‐ 47ホールディングス株式会社 代表取締役 阿久根 聡

47グループは「ワークプレイスで、ゆたかな未来を」を理念に掲げ、オフィス仲介事業・内装事業・オフィス家具EC事業などを展開しています。働き方や働く場所が多様化する現代において、すべての人が自分らしく生き生きと働き、社会に貢献できるような世の中を実現していきます。

47ホールディングス 代表取締役 阿久根 聡

 

経歴:

  • 2000年 九州大学経済学部卒。
  • 2000年 株式会社富士銀行(現 株式会社みずほ銀行)に入行。 
  • 2005年 株式会社エス・エム・エスに入社。 
  • 2006年 株式会社エス・エム・エス 取締役に就任。 
  • 2013年 47株式会社に入社。 
  • 2014年 47株式会社 取締役に就任。 
  • 2015年 47ホールディングス株式会社 取締役に就任。 
  • 2015年 47株式会社 代表取締役に就任。 
  • 2018年 47内装株式会社 取締役に就任。
  • 2019年 47ホールディングス株式会社 代表取締役、47内装株式会社 代表取締役、47インキュベーション株式会社 代表取締役に就任。

 

◎47グループの事業内容を簡単に教えてください。

弊社は一言でいうと、ワークプレイスの総合コンサルティングを行っている会社です。ワークプレイスにまつわる事業として、オフィス移転の仲介事業、内装事業、オフィス家具EC事業の3つを手がけています。

 

◎前職ではみずほ銀行で働かれていたんですか?

そうです。私が就職活動をしていたのは就職氷河期の真っ只中で、大変な時期でした。実は、もともと組織に入って働くイメージがまったく湧かず、起業しようかと思っていたんです。ただ、さすがに社会をまったく知らないのはまずいと考え直して、まずは企業に就職することを選びました。みずほ銀行を選んだのは、お金の流れを学べる金融業界が良いと思ったからです。

 

◎みずほ銀行に入社されたのちに転職されましたが、何かきっかけになる出来事はありましたか?

みずほ銀行での仕事は楽しかったです。様々な取引先を担当させていただきました。その中でも一番記憶に残っているのは、僕が担当しているときに倒産してしまった取引先です。前の経営者の方が誤った判断をして、負の遺産が残ってしまったんです。その負の財産を返そうとしているが、上手くいかないという状況でした。そこで「誤った意思決定をしてはいけない」ということを学びました。

 

そんな時、私の大学の同級生が株式会社エス・エム・エスを立ち上げ、彼と話す機会がありました。設立当初のベンチャーというのは、プラスもマイナスもない0の状態です。ちょうどその頃の私は、企業の負の遺産が重たいと感じていた時期だったので、エス・エム・エスの話を聞いて、逆に何もないことの素晴らしさに気がつきました。これから新しく作っていけば良い、という所が面白いと思ったんです。そこで転職を決めました。

 

◎株式会社エス・エム・エスに転職後は何をされましたか?

管理部門がなかったので、1から管理部門を立ちあげました。管理業務に関して社内で完結できる体制を作りました。

 

◎IPOまでされていますが、大変だった出来事はありましたか?

IPO業務は膨大で、非常に忙しかったですが、大変だという感覚はなかったですね。むしろ、エス・エム・エスという会社は全員が言ったことをしっかり守る会社で、ルールさえ作ればその通りにやってもらえるので、管理部門としては非常に助かっていました。これは47グループに関しても同じで、本当に人に恵まれていると感じています。

 

◎IPOを目標に掲げる企業は多いですが、実現できた時は嬉しかったですか?

そうですね。もちろん嬉しかったですが、これは次に進めることの嬉しさであって、IPOがゴールではないんです。IPOをして企業ステージが変わると、依頼される案件や新入社員の質が変わってきます。そのため、次の仕掛けで大きなことができる、という部分に嬉しさを感じました。

 

ただ、IPO直後から次の挑戦が始まっていたので、喜びに浸れたのはつかの間で、上場セレモニーで鐘を鳴らした1日くらいでした。

 

◎株式会社エス・エム・エスを退職されて47に入社されましたが、どういったきっかけでご入社されたんですか?

私はエス・エム・エスが大好きなので、競合としてバッティングする事業はやりたくないと思い、全く別の業界で何かできないかと考えていました。元々、特定の業界内で空いているポジションがないか考えるのが好きで、医療・介護以上に今後ベンチャーが活躍できる市場はないかと考えていました。そして、不動産マーケットは市場規模のわりにプレイヤー数が少ないことに気付いたんです。大手デベロッパーが中心で変化を起こしにくい構造だからこそ、逆に改革を起こせる余地が多いのではないか、と思ったんです。

 

ちょうどそこで創業者の宇垣との出会いもあり、オフィス仲介の領域で業界を変えようとしている47に入社しました。

 

◎47に入社後は何をされていたんですか?

入社後は、新規事業の立ち上げサポートや組織づくりに携わりました。私が入社した当時は、オフィス仲介事業しかありませんでしたが、新たに内装事業・オフィス家具EC事業が生まれ、グループ全体でワークプレイスの総合コンサルティングを手がける企業へと成長していきました。

 

2019年に、創業者の宇垣に代わって47グループ各社の代表取締役に就任。企業理念をリニューアルして、さらなる事業成長と組織拡大に取り組んできました。

 

◎ここ最近はコロナもあって大変だったと思いますが、どうでしたか?

大変か大変じゃないかと聞かれれば、コロナ前からずっと大変です。ただ、大変さの質が変わってきたと感じています。特にオフィス仲介業に関しては、需要と供給のバランスに左右されやすいため、コロナ前後での変化は大きかったですね。

 

弊社の主要クライアントであるベンチャー企業は、渋谷にオフィスを構えたいという企業が多いですが、コロナの前までは渋谷にほとんど空室がなかったんです。なので、移転希望のお問い合わせをいただいても、ご紹介できる物件がなかなかありませんでした。

 

それからコロナになって、企業がオフィスを解約・縮小する動きがあり、一時的にお問い合わせの件数が減ってしまったため、また違う大変さに直面しました。ただ一方で、空室率が上がってご紹介できる物件が増えたので、コロナが追い風になっている部分も少なからずあったんです。

 

現在はオフィス移転を検討する企業も増えており、お問い合わせの件数もコロナ前より増えています。

 

◎話が逸れてしまいますが、「誤った意思決定をしてはいけない」という教訓から阿久根様が大切にされていることはありますか?

様々ありますが、一番大切なのはタイミングですね。そもそもの前提として、ストーリーがしっかり組まれているか、それが論理的かどうかも重要です。その上で、今やるのか1年後にやるのか、というタイミングを見定めることが大事だと考えています。

 

◎コロナで帰属意識が薄れている中、行きたいと思えるオフィスをつくることが大切だと仰っていましたが、これはリモートワークをされる中で実際に思ったことの1つなんですか?

そうですね。実際、タスク処理だけなら家でも十分できると思うんです。パワーポイントで提案資料を作成をしたり、エクセルで一覧表をつくるといった業務は、まさにそうですね。

ではオフィスはいらないのかというと、そうではないと思っています。タスク処理という仕事以外にも、大切な業務は沢山ありますからね。

 

コロナが流行し始めた直後、多くのワーカーがリモートワークを余儀なくされましたが、その中でコミュニケーション頻度が下がったり、企業への帰属意識が低下したりと、様々な課題が出てきました。一時期は「オフィス不要論」がメディアで多く取り上げられていましたが、現在は多くの企業が「オフィスは必要だ」というスタンスを取っていると思います。

 

ただ、多くのワーカーが一度リモートワークを経験してその快適さを知ったことで、「家でもできることをなぜ会社でやらなければいけないのか?」「わざわざオフィスに行く必要はあるのか?」という感情を抱きやすくなっているのも事実です。こうした中で、企業は従業員に対して、出社してもらう意味を説明しなければいけなくなっています。

 

つまり、企業が従業員に対して「オフィスに来なさい」と言わずとも、従業員が自主的にオフィスに行きたいと思える仕掛けをつくる必要があるんです。

 

◎リモートワークは、通勤時間がなくなるというメリットもありつつ、働く環境としては十分でない場合もありますよね。

そうですね。たとえば、一人暮らしのワンルームで、机のすぐ後ろにベッドがある環境だと、「仕事に集中しなさい」と言われても難しいですよね。そもそも、机がない・イスがない、という人も多いと思います。

 

働き方が多様化しているコロナ禍において、出社とリモートを組み合わせたハイブリッド勤務を取り入れる企業が増えているのも事実です。先ほど、「企業は“行きたくなるオフィス”をつくることが大事だ」と言いましたが、従業員の働く場所を整えるという意味では、自宅も例外ではないと考えています。

 

◎たしかに、リモートワークだと集中できない、という声も多いですよね。

そうですね。これって実は、学生時代の勉強も同じなんです。たとえば、家では全然勉強できないけど、予備校に行くと周りが勉強しているから自分も勉強できる、という人は多いですよね。仕事も同じで、周りに仕事をしている人がいる環境に身を置く、というのは結構大事です。

 

業務内容によっても、一人で集中するべきか、誰かと議論しながら進めるべきかは変わってくるので、その時々で適切な環境を選べると良いですね。

 

◎最後に、今後の展望を教えてください。

47は「ワークプレイスで、ゆたかな未来を」という企業理念を掲げています。事業としては、オフィス仲介・内装・オフィス家具ECを手がけていますが、どれか一つを際立たせようとしているわけではありません。というのも、あくまで「より良いワークプレイスをお客さまに提供したい」という想いが前提にあり、事業はその手段でしかないからです。

 

これから先、働く場所の多様化が進んでいく中で、私たちが価値提供すべき場所も増えていくと思います。オフィスだけでなく、自宅、カフェ、コワーキングスペースなど、あらゆるワークプレイスが対象です。そのため、既存の事業に囚われることなく、新しい取り組みを次々と仕掛けていきたいと考えています。

 

‐本日インタビューした47ホールディングス株式会社様の情報‐

会社HP:https://47co.jp/

officee(オフィス移転仲介)サービスサイト:https://officee.jp/

naisoo.jp(オフィス内装構築)サービスサイト:https://naisoo.jp/

Kagg.jp(オフィス家具EC)サービスサイト:https://www.kagg.jp/