MVCモデルとは?役割やメリット・デメリットをわかりやすく解説

新しいシステムの導入やシステム開発において、どのように進めるべきかは簡単に解決できる問題ではありません。そのシステム開発の設計方針の中で押さえておきたいモデルとして「MVCモデル」が挙げられます。MVCモデルは「Model(モデル)・View(ビュー)・Controller(コントローラー)」の3つに分割してコードを管理します。MVCモデルの導入によって管理が簡易となり、システムの保守性、生産性の向上を期待できるでしょう。

今回は、MVCモデルの役割やメリット・デメリットを解説します。この記事を読めば、MVCモデルについて概要を理解し、実際に利用するかを判断できる状態になっていることでしょう。ぜひ最後までご覧ください。

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MVCモデルとは

MVCモデルとは、WebアプリやWebサイトを開発するためのフレームワークという考え方の1つです。Model(モデル)・View(ビュー)・Controller(コントローラー)の3つに分割管理するソフトウェアの設計モデルを意味します。それぞれ3つの単語の頭文字を取って「MVCモデル」と呼ばれています。MVCモデルを導入することで、システムの保守性や生産性の向上が期待できるでしょう。

MVCモデルのそれぞれの役割

それではMVCモデルにおけるModel(モデル)・View(ビュー)・Controller(コントローラー)のそれぞれについて役割や意味を解説します。

Model(モデル)

Model(モデル)は大きく2つの役割を担っています。1つ目はデータベースとデータのやり取りをすること、2つ目はデータベースからデータを引っ張ってきて、プログラム内で使用できる形式にデータ変換することです。

具体例として、Model(モデル)はデータベースでやり取りを行う場合、データベース内のデータを取得することや更新、削除、新規作成という機能を備えています。また日付の変換機能でも役立ちます。データベースが日付保持を行う際には2023-01-01と表示されるのが通常の流れとなりますが、2023年1月1日のように一般的に読みやすいとされる形式に変更が可能です。

注意点としては、Model(モデル)はデータベースそのものではなく、データベースからのデータ取り出し、または処理する部分です。データベースと混同しないよう気を付けましょう。

View(ビュー)

View(ビュー)はWebブラウザに表示するHTMLを動的に生成し続ける部分です。動的にHTMLを生成すると、データベースから取得したデータをHTMLに埋め込んで、アクセスするたびに異なるHTMLを生成します。このようなサイトを動的なサイトと呼びます。

例を挙げると、TwitterといったSNSは常に最新の状態に画面が更新されるでしょう。またブログサイトにおいても記事が毎日更新されていれば、新着記事欄に新規情報が載ってきます。つまり、アクセスするたびにデータベースから最新の情報が発信されます。このような動きのある部分を処理するのがView(ビュー)の役割です。

Controller(コントローラー)

Controller(コントローラー)の役割は、クライアントからリクエストを受け、それをもとにModel(モデル)とView(ビュー)の橋渡しを行うことです。そして動的に生成されたHTMLをクライアントに渡します。

Controller(コントローラー)は入力した情報をもとに、Model(モデル)へデータを取り出す指示を出し、View(ビュー)にはModel(モデル)から取り出したデータを画面に表示する指示を出します。要はController(コントローラ)はModel(モデル)とView(ビュー)を中継する役割を持っているでしょう。

 

MVCモデルのメリット

MVCモデルを利用するメリットとして、管理や役割を分割することで作業効率や管理効率がアップし、全体的なクオリティが上がることが期待されます。

それではMVCモデルのメリットについて詳しく説明します。

保守・管理がしやすい

MVCモデルは業務ごとに分割されているため保守性が高く、品質の向上も期待されます。例えば、View(ビュー)にて問題が発生したとしても、その改善はView(ビュー)だけに留まるため、Model(モデル)やController(コントローラ)へは影響がありません。

もしMVCモデルを採用していなければ、何かしらの問題が発生した際にすべての機能に影響を与えてしまいます。修正するのにも手間がかかる事態に陥る可能性が高まるでしょう。

生産性が向上する

MVCモデルは業務を3つに分割して、それぞれの役割ごとにコードを振り分けているのが特徴です。そのため、分業体制を構築できるため生産性が向上します。例えば、新しい機能の開発や既存の機能の変更時には、特定のアクションに対するコードが指示書のように用意されているため、開発者は迷うことなく作業に取り掛かることができます。つまり、MVCモデルを利用することで、プロジェクト全体を整理、効率的に業務を実行し、生産性向上に寄与するでしょう。

分業しやすくなる

MVCモデルは業務ごとに分割しているため、専門性の高い仕事を分業し、効率よく業務に取りかかれます。また分業して作業を進めやすいため、各人の得意な部分に集中できることもメリットの1つでしょう。

MVCモデルのデメリット

MVCモデルは誰が確認しても分かりやすいコードで管理する手法ですが、プロダクトの規模が大きくなることでデメリット部分が目立つこともあります。それではMVCモデルで考えられるデメリットについて解説します。

処理の速度が低下する

MVCモデルはコードが業務ごとに分割管理されているため、処理スピードに影響が出て遅くなります。また処理スピードに影響が出る要因として、オブジェクトを複数作成していることが挙げられます。オブジェクト間のやり取りに制約が掛かる場合もあるため、コードが柔軟に対応できなくなるでしょう。

コードがわかりづらくなる

MVCモデルは機能にあった役割分担ができていないと十分なメリットを得られません。そのため細かく分割していきますが、それにともないコードが複雑になっていきます。

細かな役割分担が必要ゆえに複雑になっていくコードは、作業効率を下げてしまう可能性があるため、デメリットとなります。

開発効率が悪くなる

MVCモデルの開発では、都度役割の分担を考えながら進めるため、開発効率が悪くなります。開発の効率性を求めるゆえに機能を分担するのに時間を要するため、開発時の負担が大きなものとなるでしょう。

MVCモデルの勉強方法

MVCモデルの勉強方法には、インターネットや書籍からの情報収集を含めてさまざまな学習方法があります。近年では、YouTubeを始めとしたSNSを活用した勉強方法も充実しているでしょう。それでは、どのような勉強方法があるのか紹介していきます。

書籍を使用する

手っ取り早くMVCモデルを勉強する方法として、書籍の活用が挙げられます。書籍を活用した勉強方法は、MVCモデルの基本的知識から実践的なスキルを習得するための有効な方法です。書籍にはさまざまなものがあり、初心者向けのものから、より高度で専門的なものもあります。書籍の選び方としては、自分にとってどの書籍が合っているかがポイントとなります。初心者の方であれば、初心者向けの書籍を検討するようにしましょう。

WebサイトやYouTubeを視聴する

近年、WebサイトやYouTubeでの情報収集は定着化しており、情報量も莫大なものとなっているため、MVCモデルについても勉強できます。例えば、Webサイトであればブログ、YouTubeであれば学習のためのチュートリアルが参考になるでしょう。これらの学習法のメリットとしては、わからないときに管理者へ質問したり、コミュニケーションが取れたりするため、有効に活用すればプログラミング教室に通っているような状況になるでしょう。

しかし、信頼できる情報なのか、分かりやすく説明されているかは自分のリサーチ力にもかかっています。WebサイトやYouTubeでの勉強は、まず正しい情報にたどり着けるリサーチ力が重要です。正しい情報源を発見できれば、費用も発生しないためおすすめの勉強方法でしょう。

プログラミングスクールに通う

ITスキルの重要性が高まる中、プログラミングスクールに注目が集まりました。プログラミングスクールは、ITエンジニアとしての基礎的な知識を身に付ける場として有効です。プロの講師から学べるため、正しい知識を身に付けられ、疑問点が出ても質問できる環境が整っているためすぐに解決できます。専門の講師から直接正しい指導を受けられるのが一番のメリットでしょう。また、スクールによっては基本的な知識を付けるだけでなく、就職先の紹介なども受けられるメリットも得られます。スクールに通うためには費用が発生しますが、確実に知識を付けることを重視するのであれば、プログラミングスクールはおすすめです。

よくある質問

MVCモデルについて、リサーチしていく中でさまざまな疑問が生まれてくるでしょう。よくある質問について内容をまとめましたので、参考にしてください。

MVCモデルはどの言語で使われていますか?

MVCは言語に依存せず、さまざまな構造に対して柔軟に適用できます。言語の一例として、Java、JavaScript、Ruby、Pythonなどが挙げられます。ただし、プロジェクトの要件や環境に応じて適切な言語を選択しないと開発の品質やスピードに影響するため注意が必要です。

MVCとAPIの違いは何ですか?

APIは(Application Programming Interface)の略で、HTTPなどのWeb技術を応用し、ソフトウェア機能をネットワークを通じて他のコンピュータから操作できるようにする仕組みです。

MVCは業務を分割して管理する方法で内部システムに対しての設計を意味しており、APIは外部システムや通信に関わる手段を意味します。

MVCとMVPの違いは何ですか?

MVPは(Model・View・Presenter)の略で、MVCと酷似した内容です。その違いは最後のPresenter(プレゼンター)部分で、Presenter(プレゼンター)はView(ビュー)との分離に焦点を当てており、MVCよりも保守性を向上させた内容となります。

保守性が高いと、システムの変更や追加などの開発がしやすいといったメリットを期待できるでしょう。

まとめ

今回はMVCモデルの基本的情報からメリット・デメリットまで解説しました。MVCモデルはシステム開発をする際にModel(モデル)・View(ビュー)・Controller(コントローラー)の3つに分割し、効率の向上を狙う方法です。MVCモデルは魅力的なメリットを多く持っていますが、デメリットも存在します。そのデメリットのポイントを押さえれば、円滑にMVCモデルの導入を進められるでしょう。MVCモデルの基本的情報を理解した上で、実際に導入するかを検討することをおすすめします。

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