個人でアプリを開発する方法と3つのポイント。効率的な勉強法も解説!

スマホを持っている人なら1日1回は利用するであろう「アプリ」。もっと便利なアプリや楽しめるアプリを開発したいと考える企業はもちろん、個人でもアプリを開発したいと考える人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、個人でアプリを開発する方法や効率的な勉強方法などを詳しく解説します。その他にもアイデアのひらめき方法や費用、成功事例や失敗事例なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

記事の最後では、iPhone・アンドロイド・Webアプリの作り方を簡単に解説しているので、この記事を読むことで個人でもアプリ開発の挑戦ができるようになります。

個人でアプリ開発ってできるの?

アプリを開発するのは難しいと思っている方が多いかもしれませんが、個人でもアプリの開発は可能です。実際に、多くの方が個人で開発したアプリをリリースしています。

しかしながら、アプリを開発するには専門の知識とアイデアがなければ開発はできませんまた、細かい作業が多く長時間パソコンを弄るため、努力はもちろんのこと忍耐力なども必要です。

個人でアプリ開発に挑戦するのであればしっかりと勉強した上で、作業を進めていくことをおすすめします

 

個人でのアプリ開発は儲からない?成功事例と失敗事例

専門知識とアイデアがあれば、個人でアプリを開発することは可能とお伝えしました。個人でアプリを開発する目的として、「副業で稼ぐ」ことを目標にしている方もいます。

個人でアプリを開発してリリースすれば儲かるのでしょうか。それとも、儲からないのでしょうか。そこでこの項目では、下記について解説していきます。

  • 超大儲け?個人でのアプリ開発で成功した事例
  • 赤字・稼げなかった失敗事例

実際に体験した人達の事例を紹介しながら検証していくので、アプリをリリースして収入を得たいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

 

超大儲け?個人でのアプリ開発で成功した事例

大儲けした事例は、SNSの先駆けとも言われている「Facebook」です。「大学の広報誌をもっと使いやすいものに変えたい」といった発想から生まれました

Facebookの2020年9月時点の月間アクティブ利用者数は27億4,000万人。YouTubeやInstagramなどの人気アプリを、遥かに上回る利用者数を叩き出しています。

Facebookのアプリ開発で成功したマーク・ザッカーバーグの個人資産は、2020年時点で1,000億ドル(日本円に換算すると約10兆5,600億円)超えと言われています。

30代で10兆円以上の資産を保有しているマーク・ザッカーバーグは、個人でアプリ開発して大成功を収めた代表的な事例といえるでしょう。

 

赤字・稼げなかった失敗事例

10兆円以上の個人資産を作り上げた成功事例もある半面、赤字でまったく稼げない失敗事例も多数あります。

個人開発で3つのiOSアプリをリリースしたAさんは、結果的に需要の少ないアプリを開発したことで失敗

持っているスキルや環境にもよりますが、個人でアプリ開発をしてリリースするまでの費用はiiOSアプリで年間約11,000円かかるといわれています。その他にも、有料のサーバーを利用している場合などは維持費が発生するでしょう。

Aさんの場合はリリースした3つともヒットには及ばなかったため、開発費用からリリース代、維持費代が赤字になりました。

開発費用をできるだけ抑える方法でアプリをリリースできれば赤字額も少額で済むため、失敗を恐れずに開発し続けてみましょう。

 

個人がアプリ開発するのにかかる費用はどれくらい?

個人でアプリ開発するためにかかる費用は開発環境やスキルなどによって異なりますが、スキルなしの初心者を想定した費用を解説します。

項目 内容 費用
スキル習得代 書籍

スクール

1冊1,000円~

約10万円~

サーバー環境代 サーバー代 無料~
リリース費 iOS App Store

Google Play アンドロイド

年会99ドル

1回ごとに25ドル

iOSアプリを開発する場合はMacでないと作業できないので、iOSアプリに挑戦する方はMacを用意しましょう

サーバーはアプリを公開するのに必要なものですが、費用を抑えるためにレンタルサーバーの無料プランを使うのがおすすめです。ユーザー数が増えてきたら安定した環境を整えるために、有料プランへ切り替えましょう。

開発ツールに関しては、JavaやEclipseなど無料ツールを利用するので費用はかかりません。スキル習得代もネット上には無料で学べるサイトが豊富なので、うまく利用するのもいいでしょう。

 

初心者が個人でアプリ開発を始める3つの勉強方法

初心者が個人でアプリ開発を始めるためには、スキル習得のための勉強が必要です。勉強方法は以下の3つになります。

  • 独学で勉強する
  • スクール・講座を受講する
  • アプリ開発ができる人が集まるコミュニティに入る

それぞれ詳しく解説していくので、自分に合った方法で勉強していきましょう。

 

独学で勉強する

アプリ開発に関するスキルを独学で勉強する場合は、書籍を購入して学ぶのが一般的です。

アンドロイドアプリを開発する場合はJavaが開発言語、iPhoneアプリを開発する場合はSwiftが開発言語を使用します。Webアプリに関しては、HTMLやCSS、JavaやPHPなどが開発言語でよく使われています。

開発言語に特化した書籍で勉強する他、ネット上には無料で開発言語を学べるサイトが多くるので、サイトを利用して学ぶ方法もおすすめです。

独学の勉強方法は費用を抑えられる点と、自分のペースで学べる点がメリットですが、一方で、解決に時間がかかるなど挫折する確率が高いのがデメリットとなります

開発言語を含めアプリ開発に関して知識ゼロの方は、独学で学ぶには難し過ぎるためおすすめしません。プログラミングなどの知識が多少ある方におすすめの勉強方法です。

 

スクール・講座を受講する

スクール・講座は、講師と直接やり取りができるため初心者におすすめの勉強方法となります。

最大のメリットは、短期間集中でアプリ開発に必要なスキルが身につく点です。その他にも、生徒同士で交流できる点やわからない箇所はすぐ講師に質問して解決できる点もメリットになります。

スクールの受講形式には、オンラインと教室の2タイプがあります。また、講師とマンツーマンか少人数制に分かれているため、自分に合ったタイプを選びましょう。

 

アプリ開発ができる人が集まるコミュニティに入る

個人でアプリ開発を行う人が集まるコミュニティに参加して勉強する方法もあります。アプリ開発のためのスキルを学ぶことができる他、相談相手が見つかるなどがメリットです。

また、独学で勉強している方には孤独感を埋めることができるため、コミュニティへの参加を推奨します。仲間が増えるとライバル心が芽生えてやる気も起こり、挫折しにくくなるかもしれません。

個人でアプリ開発ができる人が集まるコミュニティは多くあるので、コミュニティの趣旨を把握してから参加する意義があるのか決めましょう。

 

アプリ開発をするときの3つのポイント

個人でアプリを開発するための勉強方法をお伝えしましたが、勉強を行いながらアプリ開発に着手していきましょう。アプリを開発するときに押さえておくといいポイントは、以下の3つです。

  • 開発環境をしっかりと整える
  • 使用言語をしっかりと選ぶ
  • ツールをうまく使いこなす

3つのポイントを抑えてアプリ開発をしていくことで、スムーズな開発が可能になります。それぞれ詳しく解説していくので、参考にしてください。

 

開発環境をしっかりと整える

アプリは開発環境を整えなければ開発できません。開発環境をiOSアプリとアンドロイドアプリに分けて解説します。

iOSアプリを開発する場合の開発環境はMacOSにあらかじめインストールされている「Xcode」を利用するのが一般的です。MacOSを持っていない場合は、WindowsのMicrosoft Visual Studio内にある「Xamarin Live Player」を利用することでMacOSと同等の開発環境が整います。

【アンドロイドアプリの開発環境は3つ】

  • アンドロイドStudio
  • Xamarin Live Player
  • Eclipse

アンドロイドアプリを開発する場合は、アンドロイドStudioを利用するのが一般的です。Eclipseに関しては、標準でJavaや開発支援機能など開発を効率化する機能が組み込まれているため、アプリ開発者から人気です。

 

使用言語をしっかりと選ぶ

使用言語も開発するアプリによって異なるため、しっかりと選ぶ必要があります。

【iOSアプリ開発の主な開発言語】

  • Objective-C
  • Swift

その他にも、JavaやKotlinも使用できる開発言語です。iOSアプリ開発で最も使用されている開発言語はSwiftで、初心者でも覚えやすい言語といえるでしょう。

【アンドロイドアプリ開発の主な開発言語】

  • Java
  • Kotlin
  • C言語
  • Ruby

アンドロイドアプリの開発で最も使用されているのがJavaです。Javaの習得レベルは難易度が低いので、初心者にもおすすめの開発言語となります。

 

ツールをうまく使いこなす

アプリ開発には、開発言語を習得しなくても開発できる「ノーコード開発ツール」があります。ノーコード開発ツールは、プログラミングを知らないアプリ開発初心者でも簡単にアプリ開発ができる優れものです。

【ノーコード開発ツール】

  • Shopify
  • bubble
  • Adbalo
  • JointApps
  • Zapier

アプリ開発にはソースコードの記述が必須ですが、ノーコード開発ツールを利用すれば記述が不要です。ノーコード開発ツールはソースコードがすでに出来上がっているため、使用したいソースコードを組み合わせていくだけでアプリが開発できます。

ツールをうまく使いこなすことで挫折することなくアプリ開発が可能になり、早期のリリースも実現します。

 

アプリ開発でアイデアをひらめくための方法3選

アプリ開発をするためのポイントを3つ解説してきましたが、自分で開発したアプリを多くの人にダウンロードしてもらうためにはアイデアが必要です。しかし、そう簡単にアイデアは浮かぶものではありません。ここでは、アイデアがひらめく方法を3つ紹介します。

  • 自分が今抱えてる不満を考える
  • 他の人気アプリを参考にする
  • クラウドソーシングでアイデアを募集する

 

自分が今抱えてる不満を考える

自分が今抱えている不満を考えることで、アイデアがひらめきます。不満を解消するためのアプリを開発できれば、同じ悩みを持つ人達に必要とされるアプリが生まれるでしょう。

例えば、早起きの習慣を身につけたいのにできる日とできない日があり、満足していないなどです。

不満を解消する=アイデアとなりますので、些細な不満でもどんどん出していきながら開発できそうなアプリの構想を練っていきましょう。

 

他の人気アプリを参考にする

どんなアプリを開発したらいいのかまったくアイデアが浮かばない時は、今流行ってるアプリをリサーチしましょう。

リサーチすることで需要や人気の傾向などがわかるようになり、アイデアの参考になります。例えばゲームアプリを開発したい場合、人気のゲームアプリをいくつか体験してなぜ人気なのかを考えるとアイデアがひらめくかもしれません。

 

クラウドソーシングでアイデアを募集する

自分の考えだけでアイデアを出すのに限界を感じてきたら、クラウドソーシングを使ってアイデアを募集してみましょう。クラウドソーシングサイトには、アプリ開発に関する案件も多くあります。

そのためエンジニアやプログラマーなどが常に案件を探しているので、アイデアを募ればすぐに提示してくれる可能性があります。ただし、採用したいアイデアが提示されたときは報酬の支払いが発生するため、費用がかかることを承知しておきましょう

 

iPhone・アンドロイド・Webアプリの作り方を超簡単に解説!

アプリ開発のアイデアが浮かんで具体的な構想が出来上がったら、実際にアプリを作っていきます。アプリ開発のための技術を取得するには、実践することが一番の近道です。ここからはiOSアプリやアンドロイドアプリ、Webアプリの作り方を解説していきます。

  • iPhoneアプリの作り方
  • アンドロイドアプリの作り方
  • Webアプリの作り方

上記3つについて初心者でもわかりやすいように超簡単に解説するので、参考にしてください。

 

iPhoneアプリの作り方

iPhoneアプリの作り方手順は以下の通りです。

  1. iPhoneアプリを作るための開発環境を整える
  2. 作りたいアプリの企画を練る
  3. 企画した内容を設計する
  4. 設計が完了したら開発する

前項でiPhone(iOS)アプリに必要な開発環境は解説したので、ここでは省きます。2の企画についてですが、開発するアプリの内容・デザイン・機能など必要な項目をすべて書き出していきましょう。すべての企画が整ったら設計して開発で完了です。

 

アンドロイドアプリの作り方

アンドロイドアプリの作り方も、基本的にはiPhoneアプリの作り方と変わりません。開発環境の部分が異なるので注意しましょう。アンドロイドアプリ開発に必要な開発環境は以下の3点です。

  • MacOSもしくはWindowsのパソコン
  • アンドロイド Studio
  • Java

アンドロイドアプリ必要な開発環境が整ったら、開発するアプリの企画→設計→開発の順序で作っていきましょう。

 

Webアプリの作り方

Webアプリとは、インストールせずにパソコン上で利用できるアプリです。YouTubeやTwitterなどが挙げられます。Webアプリの作り方も、基本的にはiPhoneアプリと変わりません。企画→設計→開発の手順で完了

Webアプリは他の2つに比べると作業工程が多いため、初心者が挑戦するには難易度が高くなります。iPhoneアプリやアンドロイドアプリの開発に慣れてきたら、Webアプリの開発に挑戦してみましょう。

 

まとめ:個人でもアイデアがあればアプリ開発はできる!

アプリ開発はアイデアと開発に必要なスキルさえあれば、個人でもアプリを開発できます。個人でアプリを開発するために必要な費用は、スキル習得費だけです。サーバーは無料サーバーを利用すれば0円のため、費用はかかりません。

ノーコード開発ツールを利用すれば、プログラミングの知識がない初心者でも簡単にアプリ開発ができます。便利なツールを利用して、多くの人にダウンロードしてもらえる人気アプリを開発してみてください。