アプリ開発の費用や言語、開発ツールもご紹介!初心者や個人でもできる?

近年は需要の増加や副業にもなることから、アプリ開発に興味を持っている人が増えています。しかし、未経験の人の中には何から勉強すれば良いか分からない人も少なくないでしょう。

当記事ではアプリ開発について、個人で行うメリットや、必要な知識などを紹介します。初心者にもわかりやすい内容なので、アプリ開発について理解を深めることができるでしょう。アプリ開発に興味がある人はぜひご覧ください。

初心者でもアプリ開発はできる?

プログラミングの経験がない初心者がアプリ開発をできるのか、疑問に思っている人も多いでしょう。結論から言えば、初心者でもアプリ開発は可能です。もちろん、最初から業務用システムや外部との連携が必要なアプリなどの複雑なものを作るのは難しいでしょう。

しかし、動作が単純なゲームアプリや、特定ジャンルの店舗を検索するアプリなどは初心者でも十分開発が可能です。近年は、コードを記述することなくアプリ開発が行えるノーコードも普及し始めています。

ノーコードを活用すればプログラムのスキルがなくてもアプリ開発ができるので、勉強に時間をかけなくてもアプリ開発に乗り出すことが可能です。複雑なアプリの開発は難しいものの、ローコストでスピーディーに開発できます。

アプリ開発の手段を選ばないのであれば、ノーコードツールの利用を検討してみると良いでしょう。

 

個人でアプリ開発をするメリット

個人でアプリを開発するメリットは以下の通りです。

  • 収入・副業になる
  • 就職・転職の際の武器になる
  • アプリ開発に必要なさまざまな知見が同時に得られる

個人のアプリ開発は単純に副業になる他、就職・転職の際にアピールポイントになります。また、アプリ開発の経験をもとに、顧客の行動をある程度理解することが可能です。詳しく見ていきましょう。

 

収入・副業になる

アプリを開発してリリースすることで収入を得たり、副業として仕事が得られたりする可能性があります。個人でアプリを開発してリリースすれば、有料はもちろん、無料でも広告などによって収入が得られる可能性があります。

また、アプリ開発のスキルを持っていれば、クラウドソーシングなどで副業を行うことも可能です。本業とは別の副収入を得るための方法として、アプリ開発のスキルを習得するメリットは十分にあるといえます。

 

就職・転職の際の武器になる

就職や転職の際にアピールポイントになることも、アプリ開発を始めるメリットです。個人で開発したアプリは就職・転職活動の際に実績として提示できます。特に、IT企業の求人では特定の言語を利用した開発の経験が採用条件になっていることが多いので、実績の重要度が高いです。

フリーランスエンジニアを目指している、または、未経験からIT企業に就職や転職をする予定があるのであれば、あらかじめ個人でのアプリ開発を始めてみるのも良いでしょう。

 

アプリ開発に必要な様々な知見が同時に得られる

個人でアプリ開発を行っていれば、アプリ開発に必要な知見が得られます。特に、アプリを利用するユーザーの心理やニーズが考えられるようになるでしょう。アプリをリリースすると、レビューなどでユーザーからのフィードバックをもらうことも可能です。

フィードバックをもとに改善を繰り返すことで、ユーザーが求める機能やUIデザインなどを経験から判断できるようになります。

ユーザー心理の理解はアプリ開発のみならず、マーケティングにも使える能力です。アプリ開発を通じて得た知見は、他の仕事にも活かすことができます。

 

アプリ開発にかかる費用の相場は?

アプリ開発に必要な費用は、エンジニアの人件費や開発期間によって大きく異なります。システムエンジニアについては、技術力に応じて人件費が以下のように変化します。

  • 初級SE:60~100万円
  • 中級SE:80~120万円
  • 上級SE:120万円~160万円

上記に加え、プログラマーを用意するのに1人あたり50~100万円程必要です。開発期間に関しては、基本的に長期化するほど費用が高くなる傾向にあります。

特に、1からアプリを開発するスクラッチ開発を行う場合、開発費が初期費用で2,000万円以上かかることも多いです。

個人でアプリを開発する場合は、上記のような費用はかかりません。ただし、リリースをする際にはプラットフォームごとに登録費が必要です。また、アプリによってはサーバー管理費などがかかる場合もあります。

 

【プログラミング不要】ノーコードの開発ツールおすすめ3選

未経験からアプリ開発を行う際には、プログラミングスキルが必要ないノーコードツールが便利です。アプリ開発について分かったところで、おすすめのノーコードツールについて紹介していきます。当記事で紹介するノーコードツールは以下の3つです。

  • Bubble
  • Adalo
  • Glide

それぞれ異なる特徴を持っているので、作りたいアプリに合わせてツールを選ぶことがポイントになります。詳しく見ていきましょう。

 

Bubble

Bubbleでは自由度の高い開発が可能です。有料プランもありますが、無料プランでもほとんどの機能が使用できるようになっています。最大の特徴は拡張性に優れていることで、他のノーコードツールでは開発が難しい複雑なアプリにも対応が可能です。

どのようなアプリを開発するとしても選択肢に入る、汎用性の高いノーコードツールとなっています。

 

Adalo

Adaloは数あるノーコードツールの中でも、直感的な操作性に優れたツールです。特にUIの調整がしやすいのが特徴で、豊富なパーツから開発するアプリに適したものを選択できます

また、ドラッグ&ドロップのみパーツやテキストの配置ができるので、ドキュメントを読まなくても、感覚的操作が可能です。

さらに、システムを動かすためのデータベースもエクセル感覚で操作できるため、非エンジニアでも簡単に運用できます。Webアプリの開発にも対応しており、幅広い開発で利用できるツールです。

 

Glide

GlideはスマホアプリやPWAアプリを開発できるノーコードツールです。PWAアプリとはWeb上でスマホアプリのように動作するアプリのことで、Webアプリより動作が軽いなどの特徴があります。

最大の特徴はデータベースにスプレッドシートを使用できることです。200種類以上のテンプレートから好みのものを選択し、スプレッドシートのデータをインポートするだけでアプリを開発できます。

また、動画によるチュートリアルも豊富で、初心者でも容易に操作方法の習得が可能です。手軽にアプリを開発したい人におすすめのツールとなっています。

 

アプリ開発に必要な知識|どの言語を学べばいいの?

ノーコードツールを使わず、プログラミングでアプリ開発を行いたい場合、リリースする環境によって学ぶべき言語が変わります。特にスマホアプリについては、iOSとアンドロイドで使用する言語が異なるので注意が必要です。

また、WebアプリについてもWindowsかMacかによって使用できる言語が異なります。まずは各環境ごとに使用する言語を把握し、作りたいアプリに合わせて言語を習得することが重要です。詳しく見ていきましょう。

 

iOSアプリの開発に必要な知識

iOSアプリの開発には以下の言語に関する知識が必要になります。

  • Swift
  • Objective-C

Swiftは2014年に発表されたiOSやMac向けのプログラミング言語です。Swiftの発表以前は、iOSやMac用アプリの開発では後述するObjective-Cが主流でした。しかし、Objective-Cは他のプログラミング言語との共通点が少ないため、習得が難しいことが問題点とされています。

SwiftはObjective-Cに比べると言語体系がシンプルです。また、C言語との混在や移行もできるため、カスタマイズ性にも優れています。

Objective-CはSwiftのリリース前に主流だった言語です。前述の通りクセの強い言語なので、新規でアプリを開発するのであればSwiftを利用した方が良いでしょう。ただし、既存アプリの保守やカスタマイズをすることがあるのであれば、習得しておく必要があります。

 

アンドロイドアプリの開発に必要な知識

アンドロイドアプリの開発に必要となるのは、以下の言語に関する知識です。

  • Kotlin
  • Java

Kotlinは2011年に登場したAndroidアプリ用のプログラミング言語です。後述するJavaの改良版といえるもので、Javaよりも簡単にプログラミングが行えます。また、Javaとの互換性もあるため、Javaで開発した既存のアプリをKotlinに変換することも可能です。

JavaはKotlinがリリースされる前に主流だったプログラミング言語で、現在でも広く使用されています。KotlinにJavaとの互換性があることから、今後は仕様機会が減っていくかもしれません。既存アプリの保守などではまだまだ使用機会があるので、習得しておいて損はないでしょう。

 

Webアプリの開発に必要な知識

Webアプリの開発には以下のような言語の知識が必要です。

  • VisualBasic
  • C言語
  • C++
  • C#
  • Java
  • Swift
  • Objective-C

言語に関する知識の他に、ASPなどに関する知識が必要になることもあります。上記の通り、Webアプリでは幅広い言語を使用することになります。それぞれ得意とする領域が異なるため、作りたいアプリに合わせて利用する言語を選択することが重要です。

使用する言語は現場によっても異なります。よって、エンジニアとして働くのであれば、上記の言語を可能な限り習得しておくのがおすすめです。

 

アプリ開発を独学で勉強するのにおすすめの本

アプリ開発を独学で勉強したいのであれば、ネットの情報だけでなく書籍を利用するのがおすすめです。プログラミングの専門書にはネットなどでは得られない具体的な知識が得られます。

また、サンプルプログラムを使用して実戦的にプログラミングを学べるものも多いです。そのため、知識だけでなくスキルとしてプログラミングを習得できます。アプリ開発を独学で勉強するの際におすすめの本は以下の通りです。

  • たった2日でマスターできる iOSアプリ開発集中講座(iOS)
  • はじめてのAndroidプログラミング 第5版(Android)
  • Webアプリエンジニア養成読本(Web)

詳しく見ていきましょう。

 

【iOS】たった2日でマスターできる iOSアプリ開発集中講座

「たった2日でマスターできる iOSアプリ開発集中講座」は、 iOSアプリの開発について学べる本です。簡単なアプリの開発を通して、XcodeにおけるSwiftでの開発スキルを身に付けることができます。

読破までに6つのアプリを開発することになるため、Swiftの仕組みを実戦的に学ぶことが可能です。開発するアプリのジャンルも幅広いため、iOSでの開発に関する知識を総括的に学べます。

 

【Android】はじめてのAndroidプログラミング 第5版

「はじめてのAndroidプログラミング 第5版」では、Androidアプリの開発について学べる本です。開発環境であるAndroid Studioの操作方法に容量を割いているため、初心者でも安心して開発を始められます。Kotlinについても基本的な部分について丁寧に解説されており、開発になじみがなくても置いて行かれることがありません。

プログラミング自体に馴染みのない初心者におすすめの本となっています。

 

【Web】Webアプリエンジニア養成読本

「Webアプリエンジニア養成読本」では、Webアプリ開発の前提知識やPHP、Rubyなど言語について学ぶことが可能です。著者陣が最前線の現場で活躍しているため、実戦的な内容に仕上がっています。

また、サンプルアプリケーションの開発を通してプログラミングを学べるため、頭でっかちになることがありません。最新のWeb開発環境について学びたい人におすすめの書籍です。

 

まとめ:アプリ開発は未経験でも十分可能

個人でのアプリ開発は収入や副業になるだけでなく、就職や転職で強い武器になります。近年ではノーコードツールが普及してきているので、プログラミングスキルがなくてもアプリ開発が可能です。

プログラミングでアプリ開発を行いたいのであれば、リリースする環境に合わせた言語の知識を習得する必要があります。書物を利用すれば実戦的なスキルが身につくので、アプリ開発に挑戦したい人は購入を検討してみましょう。