新規事業開発立ち上げ時の悩みどころは、誰に任せるのか、どのようなスキルが必要なのかなど人選の問題ではないでしょうか。
新規事業開発の立ち上げ、そして成功へ導くことは簡単ではありません。成功には適任者の選択がもっとも重要となります。しかし、企業にとって新しいチャレンジになるなら、何を基準に適任者といえるか判断も難しい問題です。
この記事では、新規事業開発の立ち上げに向いている人材とはどのような社員なのか、必要な要件やスキルについて紹介しますので是非最後までお読みください。
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新規事業立ち上げに向いている人は?
当然、能力やスキルは重要ですが、新規事業の立ち上げに向いている人は「なんとなくでも、とりあえず前に進められる人」「情熱をもって進められる人」「現実と想像を分けて考えられる人」です。
精神論のように聞こえてしまいますが、新規事業では完璧を求めすぎて停滞することが、失敗の原因につながります。
新規事業すべてのプロセスを完璧に進めることはできません。多くのシーンで必ず問題が発生します。すべての問題に完璧な対応を求めてしまうと、前に進めず停滞してしまうのです。
人間の性格はなかなか変えられるものではありません。新規事業を成功へ導くには、完璧主義者ではなく、臨機応変に情熱をもって進められる人材を選ぶことが重要です。
新規事業立ち上げに経験は必要?
新規事業の立ち上げは、何もない状態から新しいサービスを生み出す作業です。そのため、過去に新規事業立ち上げに携わったことのある社員の経験は重要であるといえます。
新規事業に携わった経験がなくても、総合的にスタートアップや起業に携わったことなどは新規事業の立ち上げにも活かされる経験です。総合的に携わった経験があると、利益やコストなどに関して経営者寄りの視点で考えられようになります。そのような考え方が新規事業を成功させる確率を高めるのです。
各分野の専門的なスキルや経験をもつ社員は、仕事に強いプライドをもっている傾向があります。そのため、メンバー間で専門用語やスキルの理解度の差が生じ、連携がうまく取れないケースもあります。そうなってしまうと前に進めないチームになってしまうのです。
よって、新規事業には、専門的な知識がある社員の経験だけではなく、スタートアップ企業に総合的に携わった社員の経験も必要といえます。
新規事業立ち上げに必要な人材の要件
新規事業に関わる人材に求められる要件は、以下の3点です。
- 新しいこと、変化などへ取り組む勇気
- 問題を発見しヒントにつなげる力
- 実行に移せる力
具体的にどのような人材なのか、それぞれについて説明します。
【新しいこと、変化などへ取り組む勇気】
会社員などの場合、新しいことを取り入れたり、環境が変化したりすることを嫌い、敬遠する人も多くいます。しかし、新規事業では、新しいことへ目を向けて変化を起こすことができる人材でなければいけません。
具体的には、自らのキャリアも含めて業務に高い目標がある人材、現状の業務の進め方に疑念をもって改善方法を模索している人材です。
【問題を発見しヒントにつなげる力】
問題や疑問、不安や不便などを発見し、それらを解決するためのヒントへつなげる力が必要です。常に、改善のため「こうしたらどうだろう」などヒントを得ようとする人材が向いています。
【実行に移せる力】
実行に移せる力は、新規事業立ち上げの成功にもっとも欠かせない力であるといえます。データに基づいた意思決定によって、実際に行動へ移せる力、つまり行動力があるのかが大切です。
新規事業開発に必要なスキル
新規事業開発には、以下5つのスキルが必要です
- 情報収集能力
- プレゼンテーション力
- 人材を確保する力
- 事業企画力
- プロセスを組み立てる力
ここでは、それぞれのスキルについて解説します。
①情報収集能力
新規事業で必要となる情報は、最新で生の情報であることが重要です。そのため、インターネットなどで収集する情報は有用とはいえません。新規事業で取り扱うような情報は、機密性が高い傾向があるため、自ら行動し情報収集するスキルが必要です。
②プレゼンテーション力
プレゼンテーション力も必要なスキルです。新規事業では、社内の関係部署のほか、取引先や関連会社、見込み顧客など、さまざまな相手にプレゼンテーションを行います。そして、説明する相手に合わせて、言葉の言い回しを変えたり、資料を作成したりすることが必要です。
③人材を確保する力
新規事業の立ち上げでは、さまざまな能力をもつ人材が必要です。そのため、多くの社内部署や関連会社からパートナーを確保しチームを作ります。ここで問題になるのが、必ずしもすべての人材が協力的、積極的ではないことです。
複数のパートナーを1つにまとめ確保する、リーダーシップスキルがある人材が必要になります。
④事業企画力
新規事業の立ち上げには、事業の企画力も必要なスキルです。
例えば、新規事業を立ち上げるそもそもの目的や、その事業を実現させることでどのような影響があるのかなどを、具体的に考えられるかどうかです。企画したプロジェクトを自分の言葉で説明できるスキルも必要になります。
⑤プロセスを組み立てる力
新規事業は成功させることが最初の目的。その目的に向けて、段階を踏んだプロセスの組み立てが必要です。例えば、新規事業のビジョンの明確化、ターゲット層や需要バランスの調査、それらを達成するための環境づくりなどが挙げられます。具体的な行動を計画するなど、プロセスを組み立てる力も必要になります。
新規事業立ち上げの魅力とは?
1人でできる仕事、ひとつの部署でできる業務などには限界があります。新規事業では、さまざまな部署の力を借りて事業を進めることがポイントです。また、新規事業は決まったルールや習慣もない0の状態から何かを創るという、難しさと面白さがあります。
難しさがあるため、社内外から反対されたり、批判されたりするケースも少なくありません。自分が進めたことが、失敗に終わる可能性もあります。しかし、前述したように新規事業へ総合的に携わった社員の経験は無駄になりません。スキルアップや経験など、社員教育につながることも魅力なのです。
まとめ:新規事業立ち上げの際の人選は、特に「事業推進力」を見極めよう
新規事業開発の立ち上げには、さまざまな専門的知識をもつ人材だけではなく、計画を先へ進められる能力や、リーダーとして振る舞いができる人材が必要です。過去にスタートアップや起業に携わった経験なども活かされます。
新規事業開発の立ち上げで役立つスキルは「情報収集能力」「プレゼンテーション力」「人材を確保する力」「事業企画力」「プロセスを組み立てる力」などです。これらのスキルをもつ人材を見極めて人を選び、事業の成功へつなげましょう。
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