こちらの記事では、Microsoft Power Platform(マイクロソフトプラットフォーム)について解説しています。
Microsoft Power Platformの価格・できること・その他詳しく解説していますので、参考にしてください。
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目次
Microsoft Power Platform(マイクロソフトプラットフォーム)とは?
画像出典:Microsoft
Microsoft Power Platform(マイクロソフトプラットフォーム)とは、Microsoft 社が提供する。「Power Apps」「Power Automate」「Power BI」「Power Virtual Agents」の4つのサービスで構成されたローコード/ノーコードプラットフォームです。
プログラミングを一部利用するだけ、もしくは全く利用しなくてもアプリの開発を行えるほか、業務を自動化ができます。
Office365や他のクラウドサービスと連携可能なカスタムコネクタが用意されており、様々なデータを活用したアプリケーションの開発が可能になります。
近年深刻化している労働人口の不足を解消する手段として注目を集めています。
Microsoft Power Platformが提供するサービス
Microsoft Power Platformは、以下の4つのサービスで構成されています。
それぞれ解説します。
Power Apps(パワーアップス)
Power Appsは、ローコード・ノーコードでWebやスマホ用のアプリを作成できるサービスです。
アプリのデザインは、パワーポイントのような直感的な操作ででき、Excelの様に関数を書くことでデータの登録・消去ができます。
しかし、以下の様なことはできませんのでご注意ください。
Power Automate(オートメイト)
Power Automateは、ローコード・ノーコードでパソコン作業やクラウド上の作業を自動化することができるサービスです。
PC上の作業をほとんど自動化できる今後注目のサービスです。
また、Desktop版はWindows11に標準搭載されています。
Power BI(パワービーアイ)
Power BIは、ローコード・ノーコードで様々なデータを加工/分析できるサービスです。
データの分析/加工だけでなく、ダッシュボードの作成もできます。
また、スマートフォンから利用できる点もポイントです。
Power Virtual Agents(パワービジュアルエージェンツ)
Power Virtual Agentsは、チャットボットを作成できるサービスです。
Power Automateと連携も可能な点もポイントです。
他の3つのサービスと比較してあまり多く使われません。
Microsoft Power Platformの価格・機能|サービス別
Microsoft Power Platformのサービス別の価格を解説します。
Power Appsの価格・機能
Power Apssの価格・機能につきましては、以下の表を参考にしてください。
サブスクリプションプラン *予測できるユーザーごとのライセンスが必要な企業に最適 |
従量課金プラン *その月にユーザーがアプリを実行した場合のみ、アジャイルに支払う企業に最適 |
|
---|---|---|
アプリごと | アプリごと | アプリごと |
540円 | 2,170円 | 1,120円 |
プレミアムコネクタを含むPower Automateの使用権 非同期およびカスタムのリアルタイムワークフロー
プラン
サブスクリプションプラン
*予測できるユーザーごとのライセンスが必要な企業に最適従量課金プラン
*その月にユーザーがアプリを実行した場合のみ、アジャイルに支払う企業に最適
料金発生
アプリごと
ユーザーごと
アプリごと
カスタムアプリの構築と実行
1つのアプリまたは1つのポータル
無制限
1つのアプリまたは1つのポータル
データへの接続
既成およびカスタムコネクタの使用
オンプレミスのコネクタおよびゲートウェイの使用
データの保存と管理
50MBのデータベース容量
250MBのデータベース容量
1GBのデータベース容量
Microsoft Detaverseの使用
400MBのファイル容量
2GBのファイル容量
1GBのファイル容量
ワークフローの実行
また、Power Appsでは、開発者の学習用に無料で開発者プランを提供しています。
詳細につきましては、以下のサイトを参考にしてください。
Power Automate(パワーオートメイト)の価格・機能
Power Automateの価格・機能は、以下の表を参考にしてください。
ユーザーごと | アテンド型RPAのユーザーごと | フローごと |
---|---|---|
1,630円 | 4,350円 | 54,350円 |
プラン
ユーザーごと
アテンド型RPAのユーザーごと
フローごと
プロセスをビジュアル化・分析
〇
〇
✕
クラウドフローの実行
〇
〇
〇
ビジネスプロセスフローの実行
〇
〇
〇
アテンド型RPAデスクトップの実行
✕
〇
✕
非アテンド型RPAデスクトップフローの実行
✕
ボットごと
ボットごと
AIをAI Builderに導入する
✕
毎月5,000のサービスクレジット
✕
データに接続する
構築済みのコネクタを使用する
カスタムとオンプレミスのコネクタを使用する
データの保存と管理
カスタムとオンプレミスのコネクタを使用する
データベースの容量
250MBのデータベース容量
250MBのデータベース容量
250MBのデータベース容量
ファイルの容量
2GBのファイル容量
2GBのファイル容量
1GBのファイル容量
Power BIの価格・機能
Power BIの価格・機能につきましては、以下の表を参考にしてください。
Power BI Pro | Power BI Premium | |
---|---|---|
ユーザー単位 | ユーザーごと | 容量単位 |
1,090円 | 2,170円 | 543,030円 |
引用:Power BI の料金
プラン
Power BI Pro
Power BI Premium
料金発生
ユーザー単位
ユーザーごと
容量単位
モバイルアプリへのアクセス
〇
〇
〇
共有およびコラボレーションのためのレポート公開
〇
〇
✕
ページ付けされたレポート
✕
✕
〇
ユーザー単位のライセンスなしでコンテンツの使用
✕
✕
〇
オンプレミスのレポート作成
✕
✕
✕
モデルサイズの制限
1GB
100GB
400GB
更新レート
8日
48日
48日
100を超えるデータソースに接続する
〇
〇
〇
レポートやビジュアライゼーションを作成する
〇
〇
〇
APIとコントロールの埋め込み
〇
〇
〇
APIビジュアル
〇
〇
〇
高度なAI
✕
〇
〇
XMLAエンドポイントの読み取り/書き込みの接続性
✕
〇
〇
データフロー
✕
〇
〇
データのセキュリティと暗号化
〇
〇
〇
コンテンツの作成、利用、公開のための指標
〇
〇
〇
アプリケーションライフサイクル管理
✕
〇
〇
マルチ地域の展開管理
✕
✕
〇
Bring Your Own Key
✕
✕
〇
アドオン自動スケーリングの利用
✕
✕
〇
最大ストレージ
10GB
100TB
100TB
Power Virtual Agentsの価格
Power Virtual Agentsの価格・機能につきましては、以下の表を参考にしてください。
Power Virtual Agents | セッションアドオン |
---|---|
108,720円 | 48,920円 |
10GBのデータベースの容量 20GBのファイル容量
機能
セッション
1ヵ月あたり2,000
Microsoft Dataverseの使用
ボットが対処できるようにする
Power Automateの使用権
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Microsoft Power Platformの活用事例
Microsoft Power Platformの活用事例をご紹介します。
野村不動産株式会社
野村不動産は、Microsoft Power Platformを活用することで、業務の効率化を実現しました。
従来、Excelを利用してデータを管理していたため、手作業で入力する手間とミスが発生していました。
そこで、Power AppsとPower BIを活用し、データ入力の簡略化と情報集約のみえる化をすることで、業務を効率化しました。
ロンドン ヒースロー空港
従来、ロンドン ヒースロー空港では、車椅子の貸し出しをするために3枚の申請書に情報を記入する必要がありました。
申請書は手書きということもあり、貸し出しの際に30分もの時間がかかることもあったようです。
Power Appsを活用して貸し出し専用のアプリを作成し、3つの申請書を1つのアプリにまとめることで、素早く車椅子の貸し出しを行うことに成功しました。
また、データの分析もExcelからPower BIに変更することで、洞察力の強化に繋がったそうです。
オートグラス
従来、オートグラスでは業務データをExcelとAccessで管理していました。
すべてのデータを手入力で入力し、なおかつ複数の箇所で二重で入力をする必要があったため、かなりの手間がかかっていました。
Power Appsを活用して業務管理アプリを作成することで、余分な手間を減らすことに成功しました。
また、コールセンターアプリや社内学習・人材育成アプリもPower Appsで作成することで、3,000万(24万英ポンド)のコストの削減に繋がりました。
メトロバンク
従来、メトロバンクでは、クリップボードを持って来店した顧客を出迎えていました。
クリップボードに顧客情報をメモした後、自分のデスクに戻ってコンピューターからCRMシステムを操作し、顧客の情報を引き出すという効率の悪い動作を行っていました。
Power Appsを活用しアプリを作成することで、顧客情報を素早く特定できるようになったほか、サービスにかける時間も短縮し、店舗内の顧客エクスぺリンスも向上しました。
Hawkary 製薬
従来、Hawkary 製薬では、医療関係者の訪問ごとにExcelシートをメールで送付していました。
ほとんどのシートに「日報」と記載されているため、過去のメールを基にレポートを検索することが難しく、Excelを利用していたため、訪問回数や製品の提案回数等の把握も非常に難しかったです。
Power Appsを活用してアプリを作成することで、データの管理を容易にし、Power Biで分析、Microsoft Flowを通知やリマインドとして利用しました。
さらに訪問予定をカレンダー表記にすることでより視覚的にわかりやすく表現するなどの工夫もされたそうです。
Microsoft Power Platformについて学習できる本・書籍
Microsoft Power Platformに不慣れな方は、Microsoft Power Platformについて解説している本を参考に学習する方法がおすすめです。
以下で紹介する本は、評判がよかったので参考にしてください。
▶ひと目でわかるPower Appsローコードで作成するビジネスアプリ入門
▶はじめてのPower Automate Desktop-無料&ノーコードRPAではじめる業務自動化
また、Microsoft Power Platformには、資格があります。
Microsoft Power Platformについて体系的に学ぶことができますので、そちらに挑戦することもおすすめです。
認定試験の詳細につきましては、以下のサイトを参考にしてください。
Microsoft Power Platform|まとめ
画像出典:Microsoft
Microsoft Power Platformについて解説しましたが、参考になったでしょうか?
従来のExcelを利用したデータ管理ですと、余計な手間がかかったりとデメリットがありました。
Microsoft Power Platformを活用することで、業務を効率化するだけでなくコストの削減も期待できます。
個人から企業まで幅広く対応していますので、興味のある方は実際に利用してみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。