おすすめの生産管理システム12選|選ぶ際のポイントや導入のメリットも紹介

仕様や守備範囲、自社の業務フローを鑑みると生産管理システムの選定はかなり難しいものだと思います。

本記事では生産管理システムの主な機能や選定する際のポイントを分かりやすく解説しています。

さらに、生産管理業務におすすめのシステム15選も紹介しています。

公式サイト、得意ジャンル、機能、価格情報もまとめているので、どのシステムが自社に合っているのかをしっかり確認することができます。

製造業における生産性向上やコスト削減を目指す企業にとって、必見の内容ですのでぜひ御覧ください。

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生産管理システムとは

生産管理システムは、製造業における生産プロセスを統合的に管理するための情報システムです。

製品の受注から製造、出荷までの工程を一元管理するシステムで、生産の効率化や品質向上、在庫削減などを目的に導入されます。

生産管理システムの主な機能

生産管理システムの主な機能には、受注管理、生産計画、購買・調達管理、工程管理、在庫管理、原価管理、品質管理があります。

これらの機能を組み合わせることで、製造業における生産プロセス全体を管理します。

生産計画

生産計画は、受注情報や在庫情報を基に、製品の生産スケジュールや部品調達の計画を作成する機能です。

製造能力や生産ラインの状況などを考慮して、最適な生産スケジュールを立案します。

受注管理、在庫管理や購買・調達管理と連携して、製品の需要と供給をバランスよく調整することが主な役割となります。

受注管理

受注管理では、受注情報の入力や受注確定後の生産指示書の作成など、受注に関する業務を受け持つ機能です。

顧客情報や製品情報を管理し、生産後の製品と顧客を結びづける業務に対応します。

生産計画機能と連携し正確な納期管理や製品の出荷管理を行います。

購買・調達管理

購買・調達管理は、原材料や資材の調達に関する業務を受け持つ機能です。

仕入先情報や発注情報を管理し、原価の把握や納品日の管理などを行います。

生産計画に基づく製造工程が遅延しないように部品などを供給する責任を負う機能です。

工程管理

工程管理は、製造の各工程での部品や製造員、製造手順の管理や製造進捗の管理を受け持つ機能です。

生産ラインの各製造工程での部品や製造員の管理を行いライン稼働率を高めます。

製造中に発生するトラブルなども考慮したうえで計画通りに製品を製造するための進捗管理も行います。

在庫管理

在庫管理は、製品や原材料の在庫状況を把握するための機能です。

受注情報や生産計画とも連携しており、正確な在庫量を的確に把握し、適切な発注や生産スケジュールの調整に役立てます。

原価管理

原価管理は、製品や原材料の原価を正確に把握するための機能です。

製品の生産工程でのコストや原材料の調達コストなどを管理し、製品ごとの原価を算出します。

また、原価の変動要因を分析し、コスト削減するための提言や対策に役立てます。

品質管理

品質管理は、製品の品質を確保するための機能です。製品の検査項目や品質基準を定め、製品の品質を管理します。

製品の不良率やクレーム情報を分析し、品質改善に役立てます。

 

生産管理システムを選ぶ際のポイント

生産管理システムを選ぶ際には、以下のポイントに注意することが重要です。

導入目的に合っているか

導入目的に応じた機能や特長を持つシステムを選ぶことが大切です。

例えば、現状、在庫の管理ができていないということが一番の問題点であれば、在庫の最適化を目的として、在庫管理機能に優れたシステムを選ぶことになるでしょう。

業務に必要な機能が備わっているか

自社の業務に必要十分な機能が備わっているかを確認することが重要です。

不要な機能が多く含まれている場合、かえって操作性が低下することもあり、そもそもコスト増につながります。

生産方式に対応しているか

自社の生産方式に合わせたシステムを選ぶことが大切です。

受注生産なのか見込み生産なのか、個別生産かロット生産か、多品種少量生産なのか少品種大量生産なのかなど、その生産方式により必要となるシステムはまったく異なります。

自社の生産方式に適合するシステムを選択することが必要となります。

費用対効果に問題はないか

システムの機能や特長に応じて価格は異なります。

現状を分析し必要となる機能を定めたうえで充分な効果が得られるために必要となる予算を立てることが重要です。

そのうえで、限られた予算内で収まる費用対効果が高いシステムを選択することをお勧めします。

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生産管理システムを安さで選ぶことはおすすめできない

生産管理システムを安さで選ぶことはおすすめできません。

安価なシステムは、カタログ的には機能を並べていても、実際にはその機能として不十分な内容であったり、肝心なところはオプション扱いで別途費用が必要だったりと実用時点で問題になるケースも多くあります。

また、システムの導入後に必要なカスタマイズやアフターサポートにもコストがかかるため、総合的にコストパフォーマンスを検討する必要があります。

 

おすすめの生産管理システム12選

今回は、生産管理システムのおすすめ12選としてこれらを紹介いたします。

  • OBIC7
  • GLOVIA
  • TPiCS-X
  • EXPLANNER/J
  • FutureStage
  • Prevision
  • A’s Style
  • UM SaaS Cloud
  • TECHS
  • Oracle NetSuite
  • TECHS-BK
  • 生産管理 SPENCER
  • TONOPSシリーズ

それぞれのシステムには、業界・業種に特化した機能や導入コストの低減策などがあります。

OBIC7

システム名 公式サイト 得意ジャンル 主な機能 価格情報
OBIC7 https://www.obic.co.jp/erp_solution/manufacuturing_info/ 製造業、商社、小売業、サービス業など、幅広い業種に対応 販売管理機能
仕入・発注管理機能
在庫管理機能
製造管理機能
経理・会計機能
給与計算機能
人事管理機能
プロジェクト管理機能
顧客管理機能
要問い合わせ

OBIC7は、企業経営に必要な機能が一元的に統合されたERPシステムです。

業務プロセスの統合・改善を実現するため、幅広い業種に対応する機能が備わっています。

例えば、販売、会計、給与など、多岐にわたる機能に対応しており、経営全体を効率化することができます。

また、クラウド型のサービスも提供されており、情報システムの導入に伴う課題を解決することができます。

GLOVIA

システム名 公式サイト 得意ジャンル 主な機能 価格情報
GLOVIA https://www.fujitsu.com/jp/group/fjj/services/application-services/enterprise-applications/glovia/glovia-iz/production/ 自動車、電子機器、半導体、医薬品、食品など 生産管理、販売・受発注管理、在庫管理、会計・経理、給与計算、人事管理、プロジェクト管理、製品管理 要問い合わせ

富士通が提供するGLOVIAは、企業の業務プロセスを一元的に管理するERPシステムです。

iZやsmart、OMきららなど、多様な製品ラインアップを揃え、幅広い業種に対応しています。

また、クラウド型のパッケージも提供されており、柔軟なシステム導入が可能です。

人事・給与や会計など、企業経営に必要不可欠な機能を網羅しており、経営全体を統合・効率化することができます。

 

また、業種に応じたカスタマイズも可能であり、導入後の保守・サポートも充実しています。

経営に必要な機能が一元的に管理できるため、企業経営に欠かせないシステムの一つです。

TPiCS-X

システム名 公式サイト 得意ジャンル 主な機能 価格情報
TPiCS-X https://www.tpics.co.jp/ 製造業 生産管理機能(受注生産管理、製番管理、生産計画管理など)
購買管理機能(発注管理、在庫管理など)
販売管理機能(受注管理、見積管理、出荷管理など)
会計・財務機能(売掛・買掛管理、固定資産管理など)
人事・給与機能(人事管理、給与計算など)
MRP機能(資材需要計画、生産計画)
要問い合わせ

TPiCS-Xは、製造業向けに開発された生産管理システムです。

製造業の現場で必要とされる機能や業務をしっかりとサポートし、生産管理に関する実績も多くあります。

また、自動で納期を計算し、安定的な生産計画を作成することができます。

TPiCS研究所による高度な開発力により、豊富なオプションを揃え、製品に合わせたカスタマイズも可能です。

TPiCS-Xは、価格も比較的リーズナブルで、中小企業から大企業まで幅広い企業に対応しています。

TPiCS-Xは、生産管理システムの導入において、高い信頼性と解決力を持っています。

 

EXPLANNER/Z

システム名 公式サイト 得意ジャンル 主な機能 価格情報
EXPLANNER https://jpn.nec.com/soft/explanner/seizo.html 製造業、サービス業 見積・受注管理 生産管理 在庫管理 品質管理 発注管理 販売管理 会計連携 人事・給与管理 クラウドサービス Ai機能 経営管理 債務・債権管理 情報連携 マスタ管理 基幹システム連携 要問い合わせ

EXPLANNER/Zは、NECが提供するERPシステムの一つです。

企業の業務に必要な機能を網羅し、製造業やサービス業をはじめ、様々な業種に対応しています。

EXPLANNER/Zは、生産管理、販売管理、原価管理、在庫管理、会計など、ERPシステムに必要な機能を備えており、クラウド環境での導入も可能です。

また、EXPLANNER/Zは債権債務管理の機能も備えており、ビジネスの経営に必要な機能を提供しています。

EXPLANNER/Zの導入には、企業規模や必要な機能によって価格が異なります。

 

FutureStage

システム名 公式サイト 得意ジャンル 主な機能 価格情報
FutureStage https://www.hitachi-systems.com/ind/fs/fabrication/ 製造業向け 生産管理システム、在庫管理システム、生産計画システム、製品管理システム 要問い合わせ

FutureStageは、日立システムズが提供する製造業向けの生産管理システムです。

製造業に特化したシステムであり、受注から製品の出荷までの生産プロセスを一元的に管理できます。

様々な業種に対応し、製品や部品の在庫管理や製品の原価管理を効率的に行えることが特徴です。

システムの導入に合わせて、テンプレートやサポートも提供され、製造業のお客様向けに、パッケージで提供されるソリューションです。

日立システムズの豊富な経験とノウハウに基づくサポートで、お客様の生産管理業務の向上に貢献します。

また、クラウド版の提供もあり、より柔軟なシステム構築が可能です。

 

Prevision

システム名 公式サイト 得意ジャンル 主な機能 価格情報
Prevision https://www.smart-go.net/prevision/ 製造業 生産管理システム、部品登録、加工工程管理、組立工程管理、受注管理、Excel連携、簡単登録など 要問い合わせ

Previsionは、受注生産方式向けの生産管理システムで、部品加工から製品組立まで、生産工程全体の管理をサポートしています。

Excelを利用して作成された工程管理表をインポートするだけで、製品の生産スケジュールを作成できます。

また、工程ごとに必要な部品や加工機械を登録することで、自動的に製品を組み立てるための部品の受注や、工程ごとの加工機械の管理を行うことができます。

機能がシンプルで簡単に使えるため、中小企業の生産管理に最適です。

A’s Style

システム名 公式サイト 得意ジャンル 主な機能 価格情報
A’s Style https://asstyle.kmkworld.com/ 製造業 販売・生産・購買・在庫・原価 要問い合わせ

A’s Styleは、オールインワンクラウド型ERPパッケージで、財務・会計、販売・物流、製造・生産管理、人事・給与など、企業経営に必要な業務を一元管理することができます。

また、クラウド型のため、導入コストやランニングコストを抑えることができます。

中小企業向けのERPパッケージとして開発され、簡単な操作性が特徴で、業務の効率化を実現します。

また、様々な業種に対応し、さまざまな企業で導入されている実績があります。

A’s Styleは、クラウド型であるため、外出先でも簡単に業務を確認でき、迅速かつ正確な意思決定をすることが可能です。

UM SaaS Cloud

システム名 公式サイト 得意ジャンル 主な機能 価格情報
UM SaaS Cloud https://www.synapse-i.jp/solution/umsaascloud 製造業 生産管理、奉行連携、Salesforce連携 要問い合わせ

Synapseが提供するUM SaaS Cloudは、製造業を中心にした企業向けのクラウド型ERPシステムです。

現場で必要な機能を備え、製品の開発から販売、生産管理に至るまでをカバーしています。

Salesforceと連携し、Webブラウザから手軽に利用できるのが特徴です。

また、海外でも導入されており、グローバルな状況でも活用できます。

UM SaaS Cloudは、イノベーションを促進することで、業務の効率化や経営の見える化を実現します。

 

TECHS-S NOA

システム名 公式サイト 得意ジャンル 主な機能 価格情報
TECHS-S NOA https://www.techs-s.com/product/techs-s-noa 製造業 生産計画の策定と管理
見積書・発注書の作成
受注・発注の管理
在庫管理
原価計算
作業管理
進捗管理
要問い合わせ

TECHS-S NOAは、個別受注生産方式の製造業向けのクラウド型生産管理システムです。

同システムは、テクノア株式会社が提供する製品の一つであり、生産管理や受注業務、見積管理などを一元管理することができます。

NOAは、発注入力から作業進捗管理、部品登録、見積作成まで、製造業に必要な機能をすべて備えています。

TECHS-S NOAは、中小企業のDXにも最適なシステムです。

また、同システムは、実績や原価などのデータをリアルタイムで把握し、製造業の業務改善にも効果的です。

さらに、ユーザーフレンドリーな画面により、作業現場でも簡単に操作することができます。 

TECHS-BK

システム名 公式サイト 得意ジャンル 主な機能 価格情報
TECHS-BK https://www.techs-s.com/product/techs-bk 製造業 受注・発注管理、生産管理、購買管理、販売管理、品質管理、製品管理、原価管理、生産設備管理 要問い合わせ

TECHS-BKは、製造業向けの生産管理システムです。

シンプルかつ豊富な機能を備えており、製造業の現場で必要とされる受注や生産計画、生産工程、部品管理など、製造業の全工程の管理を網羅しています。

また、簡単な操作性やリアルタイムな進捗管理など、現場の負荷を軽減し、生産性向上につながる機能も備えています。

加工業から製造業に転換する中小企業にも対応しているため、必要な資料も豊富に提供されており、導入もスムーズです。

生産管理 SPENCER

システム名 公式サイト 得意ジャンル 主な機能 価格情報
生産管理 SPENCER https://www.siscloud.jp/logistics-it-cloud/solution/spencer/ 製造業 受注管理、生産管理、出荷管理、調達管理 要問い合わせ

生産管理システム「SPENCER」は、クラウドを活用した製造業向けの生産管理ソリューションです。

製品の受注から生産計画、生産、出荷までの一連の工程をシステム上で管理することができます。

主な機能として、以下のようなものがあります。 

  • 受注管理:受注データを入力し、生産計画を立案します。 
  • 生産管理:工程管理や原価計算、在庫管理、リアルタイムな生産実績の把握が可能です。 
  • 出荷管理:配送先情報を登録し、出荷管理ができます。 
  • 調達管理:部品や資材の在庫状況を確認し、発注処理ができます。

 また、製造業の規模や業種、需要の変化に応じて、価格や機能面でカスタマイズすることが可能です。

 

TONOPS

システム名 公式サイト 得意ジャンル 主な機能 価格情報
TONOPS https://www.tonops.net/product/mes/ 製造業 生産計画の立案、生産工程管理 材料・部品の在庫管理、製造ライン全体の把握、リアルタイム、生産性向上のための生産ライン監視・診断 要問い合わせ

TONOPSは、東レ株式会社が提供するMES(Manufacturing Execution System)システムです。

生産現場において必要とされる生産計画の作成、在庫管理、生産ラインの制御、品質管理などの業務を一元管理することができます。

また、TONOPSは生産管理システムとしては珍しく、東レグループ内での実績を元に開発されたため、現場での活用に優れています。

各種機能を連携させることで、生産効率の向上や品質の向上、生産計画の見える化に役立ちます。

東レグループでの使用実績に基づいて、製造業に必要な機能が揃っており、業種や企業規模を問わず導入が可能です。

 

生産管理システム導入のメリット

生産管理システムの導入には、以下のようなメリットがあります。

生産管理の効率化・可視化

生産管理システムの導入により、生産プロセスが効率化されます。

生産ラインや設備の稼働状況や製品の在庫状況をリアルタイムで把握することができ、生産ラインの停止やトラブル発生時の対応策も素早く打ち出すことができます。

情報の一元管理

生産管理システムにより、製品の受注情報、生産計画、在庫情報、出荷情報など、様々な情報を一元管理することができます。

情報の一元管理により、生産プロセスの進捗状況を正確に把握することができ、製品の納期遅延や在庫の過剰・不足などの問題を未然に防ぐことができます。

コストの削減

生産管理システムにより、人的ミスの削減や生産ラインの最適化などにより、生産コストを削減することができます。

また、製品の在庫管理により在庫過剰を抑え、コストを抑制することも可能です。 

生産管理システムの導入は、生産プロセスを効率化し、コスト削減につながる重要な取り組みです。

導入前には、自社の業務や生産方式に合わせたシステムの選定が必要であり、十分な検討が必要です。

 

まとめ|生産管理システム導入は自社に最適なものを選ぼう

生産管理システムは、生産管理、在庫管理、受発注管理、製品品質管理、原価管理、工程管理、生産ライン管理、業務プロセス改善など、生産プロセスの最適化やコスト削減に寄与します。

選び方を参考に自社にあったシステムの導入を進めてみてください。

ただ、企業によってはオーダーメイドでシステム開発した方がいい場合もあります。

  • 「どうやって業者を見つければいいかわからない、、、」
  • 「自分たちにあったシステムってどんなだろう、、、」
  • 「費用を極力抑えたい、、、」

ツクル事業部では御社のビジネスモデルにあった生産管理システムをリーズナブルなコストでかつ短納期で開発しています。

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