おすすめの在庫管理アプリ13選|選び方やメリット、注意点を解説

飲食業・小売業・サービス業などの経営において、在庫管理はとても重要な問題です。

正確な在庫数を把握していないと、注文ミスや品切れなどの問題が発生し、過剰在庫や販売機会ロスの原因になるからです。

また、お客様とのトラブルに発展した場合は、ビジネスの信頼性や収益性にも悪影響を与えかねません。

本記事では、在庫管理を自動化・簡便化するための在庫管理アプリを紹介します。

在庫管理アプリを導入するメリットや適切な選び方から、おすすめの在庫管理アプリの紹介まで詳しく解説します。

ぜひこの記事を参考にして、みなさまのビジネスに合った在庫管理アプリを導入し、スムーズなビジネス運営を実現してください。

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在庫管理アプリとは?

在庫管理アプリとは、商品や資材などの在庫数を管理するためのシステムです。

正確な在庫数をリアルタイムで把握できるだけでなく、発注管理や需要予測といった機能を持つアプリも存在します。

在庫管理アプリを使用することで、手作業による入力作業の手間を軽減し、より適切な在庫数を把握・維持できるようになります。

 

在庫管理アプリに必要な機能

在庫管理アプリに求められる機能は、ビジネスの規模や業種によって異なります。

ここでは、在庫管理アプリの一般的な機能について説明します。

 在庫数の管理機能

商品や資材などの在庫数をリアルタイムで把握する機能は、在庫管理アプリの必須機能です。

在庫数を更新する機能はもちろんのこと、新たな商品や資材の登録機能も必要になります。

業種によっては、同じ商品をロット番号ごとに登録・管理する機能があるとより望ましいでしょう。

在庫の検索・一覧表示機能

在庫管理アプリは、在庫の検索や一覧表示が容易であることが求められます。

たとえば、商品名や品番での検索はもちろんのこと、バーコード検索できる機能があるとより便利です。

また一覧表示で在庫数が少ない商品を優先的に表示する機能があれば、発注忘れや在庫切れの防止に役立つでしょう。

 

発注管理機能

在庫管理アプリには、発注管理機能があるとより効率的に業務を行うことができます。

発注した商品や資材の情報を管理し、納品後はスムーズに在庫データに反映できれば、より効率的に業務を進めることができるでしょう。

 

在庫の棚卸し・調整機能

定期的な棚卸し業務は、正確な在庫数を把握するために重要です。

そのため、在庫管理アプリにも棚卸後の在庫数調整が容易であることが求められます。

在庫調整を行った際に更新履歴が残り、誰がいつ、どのような更新をしたかを確認できると安心です。

 

データ分析・レポート機能

在庫管理アプリは、過去の売り上げデータや在庫数を分析することもできます。

過去のデータに基づいた需要予測や、仕入れの最適化などの分析結果をレポートに出力することも可能です。

 

在庫管理アプリの選び方

料金で選ぶ

 在庫管理アプリの料金は、無料のものから高額なものまでさまざまです。

低コストで導入できるに越したことはありませんが、安いからといって必ずしも良いわけではありません。

無料で利用できる在庫管理アプリの場合、必要な機能がすべて含まれているとは限りません。

基本的な機能のみを無料で提供し、高度な機能は有料オプションで提供するという販売形態のアプリは多いです。

プランによって、利用者数や商品登録数に段階的な制限を設けているアプリもあります。

導入前には必ずアプリの仕様を確認して、自社のビジネスの規模や種類に合ったアプリを選択しましょう。

すでにビジネスの規模が大きい場合や自社独自の機能が必要な場合は、有料のプランを検討することも必要です。

 

目的で選ぶ

 在庫管理アプリは、業種やビジネスの規模によって求められる機能が異なります。

自社の業種やビジネスの規模に合わせて、必要な機能が備わっているアプリを選びましょう。

たとえば小売業向けのアプリでは、ECショップやPOSレジと連動しているものもあります。

ビジネスの目的に合ったアプリを選ぶことで、ビジネスの効率化や収益性向上につながることが期待できます。

 

機能の多さで選ぶ

在庫管理アプリを選ぶ際には、機能の多さも重要なポイントの一つです。

ビジネスを続けるにあたっては業種や規模は必ずしも一定とは限りません。

ビジネスの拡大・発展とともに、在庫管理アプリに求められる機能も変わっていくことがあります。

特に、在庫管理と関連した一部だけを管理するにとどまらず、発注・顧客管理・売上分析に至るまでの全行程をシームレスに一元管理したい場合などには、多機能なアプリを選ぶことが重要になってきます。

  

おすすめの在庫管理アプリ13選

 在庫管理をスマートに行い管理業務の効率化を図りたいという方のために、おすすめの在庫管理アプリ13選を一挙ご紹介します。

導入をご検討の方はぜひ参考にしてください。

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Amazon Seller

公式サイト https://sell.amazon.co.jp/
料金 Amazon sellerアカウント利用料金が必要(小口出品:100円/商品、大口出品:4,900円/月、それぞれ別途販売手数料)、アプリ自体は無料
機能 出品、在庫、出荷、返品の管理、商品の検索、売上の管理と分析、購入者の質問対応
対応端末 iPhone, iPod touch, Android

 Amazonが提供するAmazon Sellerアカウント用のアプリです。

Amazon sellerアプリでは、在庫管理だけでなく注文や出荷を一元管理でき、返品の承認や返金の実行、返品設定などもアプリを通じて行えます。

また商品別内訳などをチャート表示でき、売上の分析も可能です。

さらに、購入者とやりとりをするメッセージ機能では、カスタマイズ可能なEメールテンプレートが利用できます。

これにより、一般的な問い合わせに迅速な対応ができるようになるでしょう。

他にも、出品に際しての画像をプロ品質で撮影・編集できるフォトスタジオ機能や、出品した商品の検索機能など充実した機能が搭載されています。

売上ランキング、競合する出品の情報や収益見積り、カスタマーレビューなどもアプリを通じて確認できます。

何かあったときには、アプリからAmazonのテクニカルサポートに問い合わせができるので、はじめて在庫管理の業務を行う人でも安心して使用できるでしょう。

Tana

公式サイト https://get.tana.app/ja/
料金 Tanaアカウント利用料金が必要(1名で利用:無料、スタンダードプラン:200円/月/人、アカデミックプラン:100円/月/人)
機能 在庫管理、バーコード登録、QRコード印刷、クラウドバックアップ、TLS暗号、Googleアカウント連携
対応端末 Mac, iPhone, iPod touch, Android

 Tanaは大学の研究室が開発したアプリです。

実験研究室では資材や薬品が常に消費されており、別の実験室に持ち出しされていて使用できない、欠品が発生すると取り寄せるまで時間がかかるといった問題を抱えていました。

このような悩みを解決するために開発されたTanaは、少量多種の在庫をチームで管理するのにとても適したアプリです。

スマホだけで利用でき、商品のバーコードを登録してアプリでスキャンすると読み込めるようになっています。

メンバーの誰が何を使ったのかがひと目でわかる見やすいGUIも好評です。

メンバーの入れ替わりが激しく、継続的に消費されるような在庫を管理する環境への導入がおすすめです。

 

NEXPO

公式サイト https://posregi.jp/nexpo/
料金 月額2,940円(無料の試用期間あり)、アプリ自体は無料
機能 在庫管理、売上管理、購買履歴、複数店舗対応、棚卸機能、顧客登録、クレジット連携、売上分析、オフラインモード、Web連携
対応端末 iPad

 NEXPOは、複数店舗での運用を想定してデザインされたPOSレジアプリです。

主にアパレルや雑貨店などで導入されています。

レジ売上、返品、顧客管理、購買履歴の管理、別店舗への出庫指示など、店舗運営で必要とされる機能は一通り搭載されています。

また、レシートプリンターやバーコードリーダー、クレジットカード決済など、外部機器との連携も可能です。

売上分析も、部門別・商品別・時間帯別など、さまざまな角度から分析をしてくれます。

数百店舗まで対応可能で、使用権限の制限や秘匿したい情報の非表示設定もできるため、本格的な店舗運営にもおすすめできるアプリです。

Telesto

公式サイト https://www.telesto.app/ja/
料金 ゴールド: 850円/月、8,700円/年、プラチナ: 1,600円/月、15,400円/年、チタン: 3,800円/月、34,800円/年(無料プランあり)
機能 在庫管理、レポート、バーコードスキャン、複数店舗対応、顧客管理、カスタムレポート、ビューワのカスタマイズ、CSV入出力、セキュリティ、クラウド暗号化
対応端末 Win, Mac, Linux, iPhone, iPad, iPod touch, Android

 海外発信の在庫管理アプリです。

タグやラベルを用いて商品が分類しやすい工夫がなされています。

タグごとのバッチ単位で在庫を管理することもできます。

またデスクトップ版と連携でき、CSVファイルの入出力が可能です。

在庫を可視化するビューワはカスタマイズ可能となっています。

レポートを出力する際には、レイアウトやファイルフォーマットを自由に変更でき、会社ロゴや社名なども記載できるため使い勝手が良いです。

タッチIDによってアプリへのアクセスを制限することもできます。

zaico

公式サイト https://www.zaico.co.jp
料金 エントリー:980円/月、スタンダード2,980円/月、ビジネス:9,800円/月、エンタープライズ:要相談(無料プランあり)
機能 在庫管理、QR・バーコード対応、複数人同時利用、顧客管理、会計ソフトfreeeとの連携、画像登録、データ項目のカスタマイズ、CSV入出力、発注書・領収書発行
対応端末 Mac, iPhone, iPad, iPod touch, Android

 zaicoは使い勝手の良いUIが特徴的なアプリです。

QRコードでの読み取り・検索・ラベルシール印刷に対応しています。

また在庫画面に商品の写真を登録できるため、備品の確認や棚卸などの場面でとても便利です。

さらに、データ項目のカスタマイズも可能です。関税や送料、ECサイトへの手数料などの項目を追加することで、利益率などの分析が容易になるでしょう。

zaicoは、同社が販売するIoT重量計「ZAICON」と連携させることもできます。

物品を載せておくだけで10分おきに計測して数量を反映する方法で在庫管理ができるので、個数単位での管理が困難な細かな商品やパーツを多く扱う業界や業種におすすめです。

monoca 2

公式サイト https://kanri.sola-air.com/monoca/
料金 買い切り1,200円(無料プランあり)
機能 在庫管理、バーコード読み取り・検索、カテゴリ・サブカテゴリによる仕分け、CSV出力、アラーム設定、バックアップ機能(Googleドライブ・iCloud)、ボイスオーバー対応
対応端末 iPhone, iPad, Android, Webのβ版あり

 シンプルでおしゃれなUIが特徴的なアプリです。

カテゴリ・サブカテゴリによる仕分けと、登録項目が細分化されている点など、使い勝手がよくなるような工夫がなされています。

画像によるサムネイル表示が見やすいです。

monocaからmonoca2への変更点としては、楽天からの商品登録ができなくなったものの、オンラインでの共有が強化され、クラウド経由データ同期を通じての複数端末や複数人での使用にあたって利便性が高まった点です。

無料でも利用できますが、有料の無期限プランだと、設定できる項目数が無制限になります。

i在庫管理

公式サイト http://39software.net/manual_stock/
料金 買い切り800円
機能 在庫管理、発注管理、棚卸履歴、集計情報可視化
対応端末 iPhone, iPad

 i在庫管理は、シンプルなUIの在庫管理アプリです。

各品目に対して多階層に対応しているため、管理をカスタマイズできます。

金額、原価、数量などの数値は小数点を任意に設定できるため、細かな管理も可能です。

また、過去の在庫推移から発注を含めた予定在庫の一覧表示だけでなく、日数の制限はあるものの、グラフによる可視化にも対応しています。

ただしアプリ単体での利用を想定しており、データ共有などはできません。個人で事業を行う方向けのアプリです。

ロジクラ

公式サイト https://logikura.jp
料金 Lite: 9,000円/月、Standard: 25,000円/月、Premium: 40,000円/月(無料プランあり)アプリ自体は無料
機能 在庫管理、バーコードスキャン、ラベルプリンター対応、検索機能、複数拠点対応、CSV出力、納品書作成、宅配送り状連携を含む出荷管理、他システム連携
対応端末 Win, Mac, iPhone

 ロジクラは、これからECショップ運営を考えている個人事業主におすすめのアプリです。

複数拠点での利用を想定して設計されており、在庫管理から出荷までを一元管理できます。

また拠点ごとのリアルタイムでの在庫管理や社員間の情報共有、通知に対応しています。

さらにバーコードでの検品と在庫追加が同時に行え、ラベルプリンターにも対応しています。

ロジクラの注目すべき特徴は、外部サービスとの連携機能がとても充実していることです。

ネクストエンジン、Shopify、スマレジ、CROSSMALL、Storesだけでなく、最近注目されているロボット物流サービスXTORMとも連携しています。

カラーミーショップ

公式サイト https://shop-pro.jp/
料金 レギュラー: 4,950円/月、ラージ: 9,595円/月、プレミアム: 39,600円/月(無料プランあり)アプリ自体は無料
機能 在庫管理、詳細検索、受注・入金・発送メール、AirPrint対応プリンターによる各種印刷、バーコード読み取り、レジ機能
対応端末 Win, Mac, iPhone, iPad, Apple Watch

 カラー三―ショップは、ECショップの構築や運営を支援してくれるサービスです。

総額流通1兆円超えで越境ECにも対応しています。

受注アラートや、さまざまな条件による検索を始め、配送伝票番号のバーコード読み取りや編集も可能です。

対面販売機能も実装されているため、ネットショップと実店舗の一元管理や、イベント出店時などの一時的なレジとしても利用できます。

また、Apple Watchで通知を受け取ることができるため、外出先でも受注の情報などをリアルタイムに把握することが可能です。

ハウメニ

公式サイト https://www.howmany.jp
料金 無料
機能 在庫管理、バーコードスキャン、クラウド
対応端末 Mac, iPhone, iPad, iPod touch

ハウメニは、完全無料の在庫管理アプリです。

シンプルなUIで簡単な操作による入出庫登録がすばやく行えます。履歴をグラフで可視化することもできます。

スマートフォンのカメラによるバーコードスキャンが可能なので、専用の機器を購入するコストを省くことができます。

商品登録数の上限が50件となっているため大規模店舗には不向きですが、初期費用が抑えられる点やシンプルな操作性は、これから小売業を始める方にぴったりです。

ユビレジ

公式サイト https://ubiregi.jp
料金 お試し1ヶ月:無料、プレミアムプラン:6,900円/月(飲食・小売業・サービス業向けにそれぞれオプションプランあり)
機能 在庫管理、レジ機能、オーダリング機能、売上管理・分析機能、CSV入出力、会計ソフト連携(freee, マネーフォワードクラウド, 弥生会計ラインアップ)、複数店舗対応
対応端末 iPad

 ユビレジは、他のアプリに比べて比較的安価な月額料金で、充実した機能とサポートを利用できるアプリです。

レジにて入力した売上データが自動的に反映されるため、在庫数をリアルタイムに把握できます。

また、売上分析も詳細で、客層やグループ、曜日や時間帯別の分析が行え、売上日報の出力も容易です。

サポート面でも、メールおよび電話だけでなく、オンライン講習や訪問設置にも対応してもらえるのは魅力的でしょう。

ユビレジの特徴的な機能としては、飲食業、小売業、サービス業ごとに容易されたオプションプランが挙げられます。

POSレジによる注文受付に始まり、例えば飲食店だと予約管理や席数管理、セルフオーダー、食べログとの連携などにも対応しています。

これらの業種を営む企業や個人事業主におすすめのアプリです。
 

ナノ倉庫

公式サイト https://erziman.com/en/nano-inventory
料金 買い切り480円
機能 在庫管理、顧客管理、バーコード検索、売上レポート、クラウド
対応端末 iPhone, iPad, iPod touch

 ナノ倉庫は、スタンドアローンで動作する在庫管理アプリです。

物品をカタログとして管理でき、登録した項目は名前だけでなくバーコードや写真、SKUコードなどでも検索できます。

在庫推移の履歴は各種グラフで可視化することができます。

収支計算とともに簡単な売上レポートの作成にも対応しているので、これから事業を立ち上げるために在庫管理アプリの導入を検討している個人事業主におすすめです。
 

バーコード スキャナーと在庫管理

公式サイト https://www.starkode.com
料金 無料、オールインワン+クラウドバックアップ:900円/月、9,900円/年
機能 在庫管理、バーコードスキャン、売上レポート、AirPrint印刷、クラウド(有料)
対応端末 Mac, iPhone, iPad, iPod touch

 バーコードスキャナーと在庫管理は、価格や数量などの基本的な情報による在庫管理を提供するアプリです。

基本無料ですが、クラウドバックアップは有料となります。

複数通貨とUPC/EANバーコードをサポートしているので、海外と商品をやり取りする場合にも利用しやすいでしょう。

レポート作成もでき、PDFファイルやAirPrint対応プリンターによる印刷に対応しています。

CSVファイルへのエクスポートにも対応しています。

ただし、海外製のアプリで、日本語翻訳の精度が悪く、項目表示に誤訳なども含まれるため、日本語版を利用する場合には注意が必要です。

 

在庫管理アプリのメリット

ここまで在庫管理アプリを紹介してきました。

アプリによって搭載されている機能はさまざまです。

ここでは、共通かつ必須機能である在庫管理の自動化という側面から、アプリを導入するメリットについてまとめます。 

コストを削減できる

在庫管理アプリを導入することにより、多面的なコスト削減が実現できます。

例えば、正確な在庫管理によって在庫過剰を防ぐことができれば、倉庫スペースや廃棄処分費用を削減することができます。

また在庫管理者の負担を軽減することで、人件費も抑えられるでしょう。

さらに、在庫数が設定した数値を下回ったタイミングで自動的に発注が行われる自動発注機能を利用すれば、在庫不足による機会ロスや過剰在庫の廃棄を未然に防ぐことができます。

過去データの分析による需要予測などの高度な機能を持つアプリでは、需要の変化による適正在庫数の調整にも対応可能です。
 

ヒューマンエラーを防げる

 従来、在庫管理は人間が手作業で行っており、ヒューマンエラーの発生は避けては通れない問題のひとつになっていました。

在庫管理アプリはこれまで手作業で行っていた処理を自動化し、人の手が必要な作業を減らすことで、入力漏れや誤入力などのヒューマンエラーを減らします。

また手入力が必要な処理を行う際も、適切な形式のデータが入力されているかチェックします。

さらに処理された在庫データを自動的に計算し、製品数の不一致が生じた場合には通知を送る機能をもつアプリもあります。

在庫管理アプリの便利な機能により、在庫管理に起因するトラブルを未然に防ぐことは、結果的に会社や事業の信頼や安心にもつながるでしょう。

在庫の過剰・不足を避けられる

先にも述べましたが、在庫管理アプリを導入することにより、在庫の過剰や不足を避けることができます。

過剰在庫には、廃棄処分費用や、急な発注によって生じる過剰な送料などのロスが生じがちです。

在庫管理アプリを用いると、正確な在庫レベルが把握できるため、必要十分な在庫レベルを維持することができます。

また発注機能を利用することで注文処理の迅速化が可能になるため、在庫不足による注文漏れを防ぐ効果も期待できるでしょう。

さらに、分析機能を利用すれば、商品の売れ行きや需要予測を把握することができます。

これによって、需要の変化に対応しやすくなり、過剰在庫や在庫切れへの対策が練りやすくなります。

在庫管理アプリのデメリット

在庫管理アプリには大きなメリットがある一方で、アプリによってはデメリットも存在するので注意が必要です。

ここでは在庫管理アプリのデメリットを解説します。

機能が少ないものもある

 在庫管理アプリには多くの種類があり、価格帯や機能もさまざまです。

当然ながら、機能が少なすぎるなど、自社の業務に合わないものも存在します。

例えば、低単価で数量が多い工業部品を扱う業種では頻繁な発注業務が発生します。

そのため、在庫管理のみのシンプルなアプリでは使い勝手が悪いでしょう。業務の効率化を考えるならば、発注にも対応したアプリが望ましいです。

また、すでに導入済みのアプリがある場合は、外部アプリとの連携機能も不可欠です。

連携機能がないとアプリごとにデータを管理しなければならず、管理業務が煩雑になってしまうからです。

在庫管理アプリの導入にあたっては、自社の業務に合わせた機能の充実や、他のアプリケーションとの連携も考慮する必要があります。

サポートが少ない

無料や安価な在庫管理アプリの中には、サポートサービスが充実していないものもあります。

アプリに対する知識やスキルを持つ人材が社内にいない場合は、特に注意しましょう。

最悪の場合、業務の停止や業務効率の低下を招く恐れがあります。

また導入後のアップデートが行われないアプリでは、セキュリティ上の問題が生じるリスクもあるでしょう。

データの紛失や情報漏洩は会社全体の大きな損失にもつながりかねません。

在庫管理アプリを導入する際には、アプリケーションのサポート体制を確認することが重要です。

 

在庫管理アプリ利用時の注意点

在庫管理アプリを導入・利用するにあたっては、注意が必要になることがいくつかあります。

ここでは以下の3つの注意点について解説します。

  • 他の管理アプリに在庫管理機能がないか確認する
  • 人の目によるチェックを行う
  • セキュリティに気をつける

 

他の管理アプリに在庫管理機能がないか確認する

在庫管理アプリを導入する前には、現在利用している経理や販売管理のアプリに在庫管理機能があるか確認しましょう。

オプション機能で在庫管理機能を追加できるケースもあるかもしれません。

もし利用しているアプリで在庫管理機能を利用できるのであれば、そのまま利用するのがおすすめです。

新たに在庫管理アプリを導入する手間を削減できます。

人の目によるチェックを行う

 在庫管理アプリに頼りすぎることは避けましょう。

バーコードリーダーを使った在庫管理はとても便利ですが、機械のエラーや不具合が起こり、知らず知らずのうちに在庫データと実績に差異が発生するリスクは常に意識しなければなりません。

対策としては、定期的に人の目で在庫実績の確認を行う方法が挙げられます。

高価な商品であれば、紛失・盗難があった場合の損失も大きいため、より頻繁にチェックを行う必要があるでしょう。

セキュリティに気をつける

在庫管理アプリには、在庫数や商品情報などの機密情報が含まれています。

そのため、パスワードの管理や二段階認証の導入など、セキュリティに十分な配慮が必要です。

利用するアプリがどのようなセキュリティ対策を取っているか、セキュリティに関する更新が定期的に行われているかは、必ず確認をしましょう。

アプリのバグ修正やバージョンアップがしっかり行われているアプリを選ぶようにしてください。

在庫管理アプリに関するよくある質問

在庫管理アプリのセキュリティは安全ですか?

アプリによってはセキュリティ対策が不十分なものも存在します。

自社の情報を守るためにも、セキュリティ対策が不十分なアプリは選ばないようにしましょう。

導入前には、暗号通信に対応しているか、アプリの提供元は信頼できる企業かなどを確認してください。

また、パスワードを複雑なものに設定し定期的に変更すること、アプリを利用する端末にセキュリティソフトをインストールするなど、利用時の対策も重要です。
 

在庫管理アプリは無料で使えますか?

在庫管理アプリには、無料で使えるものもあります。基本的な在庫管理機能であれば、無料のアプリで十分対応できる場合もあるでしょう。ただし、無料アプリの中には、広告が表示されるものや、機能・登録数に制限がかかっているものもあります。自社の運用に対応できない場合や、より高度な機能を使いたい場合には有料のアプリの導入を検討しましょう。

 

在庫管理アプリ導入後はサポートを受けられますか?

在庫管理アプリの提供元によっては、導入後にサポートを受けられる場合があります。

アプリの提供元によっては、FAQやマニュアルなどの情報を提供している場合もありますし、対応時間が限られているもののオペレーターに直接相談できるものもあります。

ただしサポートサービスは有料プランに限られることも少なくありません。

完全無料のアプリでは、マニュアルなども情報も不十分なケースもあり得るでしょう。そのため、利用前にはサポートの内容についても十分な情報収集が必要です。

まとめ

みなさんのビジネスにおける強力なパートナーたりえる在庫管理アプリを、そのメリット・デメリットとともに紹介してみました。

在庫管理アプリは既存の商品が数多くありますが、自社により適したアプリを使いたい場合は開発会社に依頼をする必要があるでしょう。

ツクル事業部は、業務効率化や新規事業開発に向けたECサイトやECアプリ、業務支援アプリなどの開発を手掛けています。

ノーコード開発を特徴としており、ローコストながらもハイスピードかつハイクオリティなシステムを提供可能です。

自社に合う在庫管理アプリがなかなか見つけられないという方は、ぜひ一度、ツクル事業部にご相談ください。

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