「越境ECするならShopify」と耳にしたことがある方は多いのではないのでしょうか。
こちらの記事では、そんなShopifyついて以下の内容を解説しています。
- Shopifyが越境ECに適している理由
- Shopifyで越境ECを行う際のデメリット
- Shopifyで越境ECを成功させるための秘訣
- 越境ECを成功させるための前提知識
- Shopifyで越境ECを行うためにかかる費用
- Shopifyで越境ECを行っている事例
Shopifyで越境ECを検討している方は、参考にしてください。
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目次
そもそもShopifyってなに?
Shopifyとは、ECサイトをノーコードで構築できるプラットフォームです。
通常、ECサイトを構築するためには「サーバーの用意」「パッケージの導入」といった作業が必要であり、多くのコストがかかっていましたが、
Shopifyは、月額費用を支払うことで気軽にECサイトを運営することができます。
Shopifyが越境ECに最適な理由
まず、Shopifyが越境ECに最適な理由を解説します。
Shopifyが越境ECに最適な理由として、以下の5つの点が挙げられます。
- 拡張性が高い
- 多言語・多通貨に対応している
- 決済方法が豊富
- 発送手続きが簡単
- CDNを導入している
それぞれ見ていきましょう。
1.拡張性が高い
Shopifyには、アプリという拡張機能があり、インストールすることで機能を拡張することができます。
アプリは6,000種類以上あり「業務の効率化」「マーケティング」といったものから「多言語対応」「多通貨対応」「海外配送の簡略化」などの越境ECと相性の良いアプリが豊富にあります。
*しかし、アプリを導入しすぎると、サイトの表示速度が遅くなるといったデメリットがありますので、注意してください。
2.多言語・多通貨に対応している
Shopifyは標準で50の言語に対応しています。
また、アプリを活用することでユーザーによって自動的に言語を切り替えることができるため、ユーザーがいちいち言語を切り替える手間が発生しません。
加えて、Shopifyは130以上の通貨に対応しています。
自動でレートを適用させて変換することができ、こちらもアプリを活用することで、ユーザーの情報を取得して、自動的に現地の通貨を表示させることができます。
通常、ECサイトで多通貨に対応するためには、海外向けの決済機能を導入する必要がありますが、Shopifyではそれらの面倒な作業が不要です。
3.決済方法が豊富
Shopifyは、100種類以上の決済方法に対応しています。
また「Shopifyペイメント」というShopify独自の決済方法を利用することで「取引手数料が無料になる」「顧客がカード情報を入力する必要がない」「決済画面の移動がない」といったメリットがあります。
販売する国や年齢層によって利用されている決済方法は大きく異なりますので、越境ECを始める前に販売する国で利用されている決済方法を調査しましょう。
ゼンマーケットが発表した。2021年に越境ECで最も使われた決済方法は以下の通りです。
- Stripe
- Paypal
- Alipay
- Wise
- dlocal
- Reach
- UnionPay
- CoinGate
- 各種銀行振込、SWIFT
引用:越境ECで最も使われた決済方法は?ゼンマーケットが2021年間決済方法ランキングを公表
4.発送手続きが簡単
越境ECを行う場合、海外発送を行う必要があります。
Shopifyは海外発送業務をサポートするアプリが備わっているため、配送料の計算や発送手続きも簡単にできます。
また、後ほど解説しますが、海外発送には関税がかかる点に注意してください。
事前に関税を調査していなかったことで、想像以上に関税の負担が重く、利益が上がらないといったことに繋がります。
越境ECを始める前に必ずどれくらい関税がかかるのかを調査しましょう。
5.CDNを導入している
CDNとは、主に動画配信等に利用される大容量のデータをネット上で大量配信するためのネットワークのことです。
ShopifyはこのCDNを導入しているため、どの国からサイトを閲覧しても同じ速度で表示をすることができます。
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Shopifyで越境ECを行う際のデメリット
次にShopifyで越境ECを行う際のデメリット・注意点を解説します。
Shopifyで越境ECを行う場合、以下の2つの点に注意してください。
- 自身で集客をする必要がある
- 使いこなすのが難しい場面がある
それぞれ見ていきましょう。
1.自身で集客をする必要がある
Amazon等のモール型のECプラットフォームは、プラットフォーム自体に多くのユーザーの流入があるため、商品を出品するだけで自然とユーザーに認知される可能性があります。
一方、Shopifyは自社EC型のプラットフォームのため、プラットフォーム自体に集客力があるわけではないです。
そのため、自身で一から集客をする必要があります。
SNSやブログ等で既に一定の集客力がある方は、比較的簡単に集客ができますが、完全に一から始める場合はかなり難しいことがあります。
2.使いこなすのが難しい場面がある
この点はShopify自体のデメリットになるのですが、Shopifyは日本語のサポートがあまり充実していません。
2021年の日本支社の設立により、かなり改善はされているものの、すぐに電話でサポートを受けるといったことができないです。
また、アプリをインストールすることで機能を拡張できますが「アプリの数が多すぎる」「アプリが日本語に対応していない」等の問題から、使い慣れていない方には難しいと感じる場面もあります。
Shopifyで越境ECを成功させる秘訣
Shopifyが越境ECに最適な理由がわかったところで、
次にShopifyで越境ECを成功させるための秘訣を紹介します。
Shopifyで越境ECを成功させるための秘訣として、以下の4点が挙げられます。
- Shopifyアプリを活用する
- 適切な発送業者を選定する
- 配送にかかる送料・関税・リードタイムを把握する
- 販売する国の法律を確認する
それぞれ見ていきましょう。
1.Shopifyアプリを活用する
Shopifyには、越境ECの手助けをしてくれるアプリが豊富あります。
有料になってしまいますが「海外配送」「多言語対応」「料金の多通貨表示」等の面倒な作業を簡単に設定できますので、越境ECを行う際は活用することをおすすめします。
目的別のおすすめアプリをいくつか紹介します。
Ship&co:発送業務の簡略化
「Ship&co」は「佐川急便」「クロネコヤマト」「日本郵便」といった国内配送業者は勿論「DHL」「FedEx」「UPS」といった海外配送に対応できるアプリです。
また、送り状・インボイス・納品書も簡単に発行できるメリットもあります。
配送アプリに迷ったときはShip&coを使っておけば問題ないでしょう。
Langify:多言語対応
「Langfy」は、簡単に多言語に対応したECサイトを構築できるアプリです。
月額$17.50かかってしまいますが、必要な項目を埋めるだけで簡単に多言語に対応できるため、越境ECを行う際は特に活用したいアプリです。
BEST Currency Converter:多通貨表示
「BEST Currency Converter」は、商品を閲覧する際に複数の通貨で料金を表示することができるアプリです。
無料でも5つの通貨の料金で表示することができ、有料にすることで顧客の所在地に合わせて表示通貨を自動で切り替えることができます。
2.適切な発送業者を選択する
越境ECを行う場合、発送業者の選択は非常に重要になります。
海外配送は、国内配送と比較して荷物の扱いが雑なことがあるほか、発送したのに商品が届かないといったことがあります。
そういったことが起こらないために、多少料金が高くても信頼性の高い業者を選択することをおすすめします。
Shopifyでよく利用される配送サービスは「日本郵便」「クーリエ便」の2つです。
日本郵便
国内で多く利用されている日本郵便ですが、120カ国以上に配送をすることができます。
国内の配送サービスということもあり「商品が雑に扱われる」「商品が届かない」といったリスクが低いです。
しかし、商品のサイズや重量にかなり制限があり、配送も最低3日かかるなどのデメリットもあります。
多少配送に時間がかかっても、安心安全なサービスを利用したいという方は日本郵便がおすすめです。
クーリエ便
クーリエ便とは「FedEx」「DHL」「UPS」などが提供している配送サービスです。
クーリエ便の最大の特徴は、配送速度が速い点です。
日本郵便は、配送に最低3日以上の時間がかかりますが、クーリエ便を活用することで最短1日で海外に商品を配送することができます。
また、関税対策のサービスが充実しているといったメリットもあります。
しかし、日本郵便と比較して料金が高めに設定されているため、配送料を少しでも抑えたい方には不向きです。
3.配送にかかる送料・関税・リードタイムを把握する
国内配送と違い海外配送は、送料が高いだけでなく関税もかかります。
送料と関税が高すぎると利益がでないといったことに繋がってしまいますので、注意してください。
また、商品到着までのリードタイムも国内配送と比較して圧倒的に長いです。
商品到着まで顧客に心配をかけない体制を整えましょう。
4.販売する国の法律を確認する
日本では当たり前に販売されている物でも海外では厳しく制限されている場合があります。
食品でいうと「フグ」「フカヒレ」等が禁止されているほか、医薬品の販売にはFDAの許可が必要といった決まりがあります。
越境ECを始める場合に商品を販売しても問題ないかを調査しましょう。
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【前提知識】越境ECを成功させる秘訣
Shopifyで越境ECを成功させるために必要なことがわかりましたが、
越境ECを始める前に前提として、以下の項目を満たすことが非常に重要です。
- そもそも売れそうな商品か
- 商品を売るターゲットは誰か
- どのような戦略で販売するか
- 売上が安定するまでの資金に余裕はあるか
それぞれ見ていきましょう。
1.そもそも売れそうな商品か
そもそも販売する商品に魅力がなければ、どんなに綺麗なサイトを構築しても、どんなに集客に力をいれても、売上を伸ばすことは難しいでしょう。
適切な商品設計が出来ていないことで、その後の全ての工程が無駄になってしまう可能性がありますので、注意してください。
2.ターゲットは誰なのか
先程、記載した商品設計と少し重なりますが、商品を販売するターゲットは誰でしょうか?
「性別」「年齢」「住まい」抱えている悩み」といったことを細かく決めることで、ターゲットが明確になるはずです。
3.どのような戦略で販売するか
ECサイトを立ち上げた後、どのような方法で集客をするか決めているでしょうか?
「SNS」「ブログ」「動画」といった幅広い集客方法がありますが、適切な集客方法はショップによって異なります。
自身のショップと相性の良い集客方法を見極めましょう。
4.売上が安定するまでの資金に余裕はあるか
ECサイト立ち上げ直後は商品が直ぐに売れないことがあります。
また、商品が売れたとしても、サービスによっては売上の入金が1ヵ月後と遅い場合があります。
そのため、売上金が手元に無くてもECサイトを運営し続けるための資金を用意しておきましょう。
決済方法により異なりますが、Shopifyの入金サイクルは最短1日後ですので、直ぐに売上金が欲しい方でも安心です。
Shopifyで越境ECにかかる費用は?
次に、Shopifyで越境ECを行う際にかかる費用についてみていきましょう。
具体的にShopifyで越境ECを行う際には、以下4点の費用が発生します。
- ECサイトの構築費用
- Shopifyの月額利用料
- 決済手数料
- 関税
それぞれみていきましょう。
1.ECサイトの構築費用:約30~1,000万円
まず、越境ECを行うためには、ECサイトを構築する必要があります。
ECサイトの構築費用の目安は、以下の表を参考にしてください。
サイトの規模 | 基本機能を備えたサイト | デザインをカスタマイズしたサイト | マーケティング機能を備えたサイト | フルカスタマイズした大規模サイト |
---|---|---|---|---|
開発費用 | 無料~約50万円 | 約50~100万円 | 約100~300万円 | 約300~1,500万円 |
ECサイトの構築はサイトの規模によって大きく変動します。
見積もりにお困りの方は「ツクル事業部」までご相談ください。
2.Shopifyの月額利用料:$29/月~$299/月
次にShopifyの月額利用料が固定費として毎月かかります。
Shopifyの料金プランは「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」の3つのプランに分けられます。
各料金プランの月額料金につきましては、以下の表を参考にしてください。
プラン名 | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
月額料金 | $29 | $79 | $299 |
Shopifyの料金プランについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
Shopifyの料金・手数料をプラン別に解説!どのプランがいいの?
3.決済手数料:購入金額の0.5%~
顧客が商品を購入する際にも手数料が発生します。
決済方法により、手数料が異なりますので注意してください。
Shopifyの主な決済手数料は以下の表の通りです。
プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|
国内クレジットカード手数料 | 3.4% | 3.3% | 3.25% |
海外のクレジットカード手数料 | 3.9% | 3.85% | 3.8% |
Shopifyペイメント以外の手数料 | 2% | 1% | 0.5% |
Shopifyの決済方法・手数料について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
Shopifyの決済方法は?手数料・Shopify Payment・コンビニ決済について解説!
4.関税
越境ECを行う場合は関税がかかる点にも注意が必要です。
越境ECを始める前に販売する国にかかる関税を調べておきましょう。
「WorldTariffR」というサイトで簡易的に調べることができます。
Shopifyで越境ECを行っている事例を紹介
実際にShopifyを活用して越境ECを行っている事例を紹介します。
fake food japan
fake food japanは、日本食の食品サンプルを海外向けに販売している特徴的な越境ECストアです。
Ametsuchi
画像:Ametsuchi
Ametsuchiは、伝統民芸の柄の商品などを販売している越境ECストアです。
amirisu
画像:amirisu
amirisuは編み物用品を世界中に販売している越境ECストアです。
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NoCode DBを運営する「ツクル事業部」は、Shopifyパートナーとして活動しています。
ShopifyのECサイト構築から運用を徹底的にサポートします。
境ECを検討している方は、以下のボタンよりお気軽にご相談ください。
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まとめ|Shopifyを活用して越境ECを始めよう!
Shopifyを活用して越境ECをおこなうメリット・デメリットや成功させるための秘訣を解説しました。
本来、越境ECを行う場合は、多くのコストがかかっていましたが、Shopifyを活用することで費用を抑えることができます。
これをきっかけに商品を海外向けに販売したい方は、Shopifyを活用して越境ECを行ってみてはいかがでしょうか?
また、NoCode DBを運営する「ツクル事業部」は、Shopifyパートナーとして活動しています。
Shopifyの構築から運用までをサポートしていますので、お気軽にご相談ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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