Workato(ワーカート)とは、アメリカで急成長しているクラウドサービスの統合自動化プラットフォームです。
本記事では、そんなWorkatoの価格・導入事例・Zapierとの比較について詳しく解説しています。
Workatoについて知りたい方は、参考にしてください。
目次
Workato(ワーカート)とは?
Workato(ワーカート)とは、アプリケーションインターフェース(API)を利用し、さまざまなアプリ間の連携を容易に実現することができるiPaasです。
今まで複数のアプリの連携には、多くの工数を要していましたが、Workato を導入する事で容易に連携をすることができます。
日本では馴染みのないサービスですが、2021年には日本法人を設立するなど、日本向けのサービスも強化しています。
企業名 | Workato 株式会社 |
---|---|
業種 | 情報通信 |
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内1-8-3丸の内トラストタワー本館20階 |
代表者名 | 中川誠一 |
上場 | 未上場 |
アプリ間を連携する際に、プログラミングは必要なく、レシピと呼ばれる単位を用いて自動化を設計します。
レシピの例として、以下のようなものがあります。
- Salesforceに新しいリードが登録されたら、Googleスプレッドシートに登録する
- Salesforceに新しいリードが登録されたら、Slackへ通知する
- Salesforceに新しいリードが登録されたら、Jiraに課題が作成される
Workatoは、上記のような業務を効率化するための22万通り以上のレシピを利用することができ、一からレシピを作成せずとも簡単にワークフローを自動化することができます。
また、WorkatoはSOC2 Type II監査を受けており準拠していますので、大規模組織に対応できるセキュリティを備えている点もポイントです。
Workatoの価格は?
画像出典:Workato|プランと価格
Workato の価格につきましては、以下を参考にしてください。
必須/オプション | 必須 | オプション | |
---|---|---|---|
名前 | ワークスペース | アクティブレシピパック | オプションアドオン |
概要 | レシピを管理する作業場所 | 実際に動作しているレシピ数で課金 | 目的に応じて選択。 |
Advanced Recipe Management & Operations
レシピ・ライフサイクル管理、本番・テスト・開発用ワークスペース、カスタムロール、 RecipeOpsコネクタ
Advanced Compliance
データマスキング、データ保存期間管理(1時間~90日間)、活動履歴監査、リアルタイムログストリーミング、セキュリティ監査の権利
API Platform
APIエンド・ポイントの作成、公開、ポリシー管理、カスタムセキュリティ、アクティビティのモニタリングと分析 ※APIエンドポイントの同時呼び出し可能数のデフォルトは「5」です。Concurrencyの追加は可能(有償)
*コーラブル・レシピは、アクティブ・レシピとしてカウントされます。
ETL/ELT Bulk Data Processing
ETL、ELT、およびその他のビッグデータのユースケース( Snowflake、Redshift、BigQuery等との連携)において、大量データの高速転送をする際に利用するバッチ、バルク、ストリーミング、および並列処理機能が有効になります。 また、「Collections by Workato」コネクター、「OPA Shunt」機能が有効になります。
On-Prem Agent (OPA)
オンプレミス環境のアプリケーション、データベース、ファイルとのセキュアな連携を可能にします。エージェントは、 ソフトウェアでオンプレミス環境にインストールする必要があります。 複数の OPAを購入することにより、負荷分散により 高可用性とスループットの実装が可能になります。
Enterprise Workbot
2つのホワイトラベルの追加用ワークボット。役割や業務毎にワークボットを分けたい、名前やアイコンを変更したい等の要望がある場合に利用します。
Workatoの価格は、ワークスペース+アクティブレシピ+オプションアドオンによって決まります。
利用するオプション・動作しているレシピ数によって価格が変動する仕組みです。
Workatoの価格の詳細について詳細に知りたい方は、以下のURLから問い合わせを行ってください。
また、30日間の無料トライアルを利用したい方は、以下のURKから問い合わせを行ってください。
Workato(ワーカート)の導入・活用事例
実際にWorkatoを導入している企業をご紹介します。
株式会社メルカリ
画像出典:株式会社メルカリ
メルカリはWorkatoを導入してSlackと連携することで、複数のツールで別々に管理する必要があった情報をSlack上で完結することに成功しました。
多くの工数を要していた業務の承認作業をSlack上で完結することができた結果、大きく工数を短縮できたそうです。
インタビュー動画
WorkatoとZapierの比較
国内で多く利用されているiPaaSサービスとして、Zapier (ザピアー)が挙げられます。
WorkatoとZapier の比較につきましては、以下を参考にしてください。
サービス | Workato | Zapier |
---|---|---|
料金 | 要問合せ | 無料~$750 (月額の場合) |
日本語対応 | ✕ | ✕ |
アプリの種類 | 200+ | 2,000+ |
トリガー/アクションの種類 | ◎ | △ |
基本処理 | ◎ | 〇 |
SaaS以外への接続 | ◎ | ✕ |
アプリの拡張 | ◎ | ✕ |
SSO | 〇 | 〇 |
アプリの利用制限 | △ | 〇 |
コネクタの接続先監査 | ◎ | ✕ |
機能面を比較するとWorkatoの方が全体的に優れています。
アプリの種類はZapier の方が多いですが、Workatoもコミュニティライブラリを含めると1,000以上にになりますので、充分多くのアプリを扱えます。
また、アプリの種類はあまり重要でなく、それぞれのアプリで実行できる処理の方が重要です。
実行できる処理に関しては、Workatoの方が複雑な処理に対応していますので、本格的な運用を行いたい方はWorkatoをおすすめします。
詳しいWorkatoとZapier の比較につきましては、以下の記事を参考にしてください。
▶iPaaS (Workato, Power Automate, Zapier) を比較してみた
Workato|まとめ
Workatoについて解説しましたが、参考になったでしょうか?
Workatoを利用することで、複数のアプリケーションを連携することができ、業務を自動化できます。
また、現在は日本語に対応していないですが、日本法人の設立により今後より日本向けにサービスが充実していくと考えられます。
Workatoは、無料のトライアルから利用できますので、興味のある方は一度利用してみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。