こちらの記事では、AppSheetについて解説しています。
AppSheetの使い方・料金・atamtion・在庫管理などその他詳しく解説していますので、参考にしてください。
AppSheetとは?
AppSheetとは、管理アプリの開発に適したノーコードツールの一つです。
2021年にGoogleが買収し、Googleサービスとの連携もできることから多くの人々に利用されています。
現在、業務管理ツールとして、kintoneやSalesforceを導入する企業が多いですが、高度な機能を開発するためにエンジニアを雇い、人件費が多くかかるデメリットがあります。
その反面、AppSheetは、「市民開発」を掲げてサービスを開始しており、開発経験の少ない方でも開発を行うことができます。
簡単に開発できる点から機能に制限があると思われがちですが、データ元が「Googleスプレッドシート」「エクセル」といった馴染みのあるツールから、
「MySQL」「SQL-Server」といった高度なデータべースまで対応しているので、多くの機能を使用できます。
また、後ほど解説しますが、2021年4月に「AppSheet Automation」がリリースされました。
AppSheet Automationを利用することで、作業を自動化することができます。
AppSheetの使い方|導入
AppSheetをまだ利用したことがない方は、こちらの章を参考にしてください。
*今回はGoogleアカウントを選択。
AppSheetの使い方|アプリ開発
AppSheetを利用したアプリの開発は以下の手順を参考にしてください。
TYPE | 文字列・数値・日付などを設定する項目 |
KEY | データのIDを設定する項目 |
LABEL | データの代表名を設定する項目 |
FORMULA | 関数を設定する項目 |
SHOW | 表示・非表示 |
EDITABLE | 編集の可・不可 |
REQIRED | 必須・任意 |
INITIALVALUE | 初登録時の初期値 |
DISPLAYNAME | 項目名の変更 |
DESCRIPTION | 編集時の項目名の変更 |
SEARCH | フリー検索にかかるか |
Info、Data、UX、Behavio、Autamation、Security、Intelligence、Users、Manage
AppSheetの使い方|アプリのUIの日本語化
アプリを開発するエディタは、英語表記になっていますが、日本語に編集できませんのでご注意ください。
また、アプリ内で表示される画面につきましては編集できますが、一部の項目に対応しておらず、手打ちでの入力になる点に注意してください。
日本語への変更方法は以下の手順を参考にして下さい。
AppSheetで在庫管理アプリを開発してみた
AppSheetを使用した在庫管理アプリを実際に作成してみます。
今回はテンプレートを利用して開発します。
カスタマイズ方法につきましては省略します。
AppSheetの料金
プラン | Starter | Core | Enterprise Standard | Enterprise Plus |
料金/月 | 5$ | 10$ | 要問合せ | 要問合せ |
ブランディング、カラーテーマ、ローカリゼーションを追加する | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
フォーム、チェックリスト、場所、署名、写真を使用して豊富なデータをキャプチャする | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
バックグラウンド同期を使用してアプリをオフラインで実行する | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Google、MSFT、Dropbox、Boxを介した安全なアプリのログイン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
アプリユーザーを個別に、ドメインごとに管理する | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
機密データ管理 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
電子メール、SMS、およびプッシュ通知の送信と自動化 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
GoogleWorkspaceコネクタ(スプレッドシート、フォーム、ドライブ、カレンダー、ドキュメント) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Office365、Doropbox、およびBox用のMicrosoftExcelコネクタ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
AirtableおよびSmartsheetコネクタ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
引用:AppSheet
AppSheetの料金体系の仕組みは、アプリを公開する際に料金が発生する仕組みです。
料金プランによる機能の制限はなく、公開しなければ料金は発生しません。
また、月に10人までは、公開することはできませんが、アプリを共有することができ、アプリを試験的に利用することができます。
基本機能とは別に使用できる高度な機能につきましては、以下を参考にしてください。
<基本認証>
<高度な機能>
<高度なセキュリティ>
<機械学習>
<高度なデータ>
<高度な認証>
<高度なユーザーおよびデータ管理>
<チームコラボレーション>
<高度なコネクタとサービス>
<ガバナンス>
<サポート>
|
これらの機能を参考にして最適な料金プランを選択してください。
AppSheetの料金プランの選び方
AppSheetは無料で全ての機能が使用できることから、機能を盛り込みすぎて上位のプランの選択が必要になってしまうことがあると思います。
AppSheetには、適切なプランを判別する機能が備わっていますので、活用することをおすすめします。
プランの判別は「Manage」の「Analyze app features」をクリックすることでできます。
Business/Enterpriseプランについて
Business/Enterpriseプランは、企業向けの高度な機能やサポートを提供している料金プランになります。
詳細情報につきましては、お問い合わせが必要な点にご注意ください。
問い合わせURL:https://support.google.com/
AppSheet Autamationで自動化する方法
AppSheet Autamationとは、2021年にリリースされた業務を自動化できるツールです。
autamationを利用した業務の自動化する方法は、以下の通りです。
詳しくは以下の記事を参考にして下さい。
参考:AppSheet Automationで自動化する方法>>
AppSheetに関するよくある質問
- AppSheetを学習できる本・書籍は?
- AppSheetの導入事例は?
- AppSheetのできないことは?
それぞれ解説します。
AppSheetを学習できる本は?
AppSheetを学習できる本は、「GoogleAppSheetではじめるノーコード開発入門」が挙げられます。
AppSheetについて入門からさまざまなアプリを作成しながら基礎から応用まで解説していますので、
はじめてAppSheetを使用する方におすすめです。
Amazon:
版元ドットコム:
AppSheetの導入事例は?
AppSheetの導入事例につきましては、以下のサイトで掲載されていますので参考にしてください。
AppSheetのデメリットは?
AppSheetのデメリットとして以下の点が挙げられます。
- データベースへの同期が遅い
- 分析機能は簡易的
- 日本語の公式対応がない
- 細かいUIの設定ができない
AppSheet|まとめ
AppSheetについて解説しましたが、参考になったでしょうか?
現在、業務管理ツールとして「Kintone」「Salesforce」が多くの企業に導入されていますが、開発のためにエンジニアを雇う必要があったりと、デメリットがあります。
その反面、AppSheetを利用することで、開発コストを抑えつつ開発にかかる時間を抑えることができます。
使用できる機能に関しても、Googleスプレッドシートやエクセルなどの馴染みのあるデータから「MySQL」「SQL-Server」といった高度なデータべースまで対応しているので、多くの機能を使用できます。
リソースに余裕のないベンチャー企業や中小企業に非常におすすめのツールとなっています。
また、AppSheetはプランによる使用できる機能に制限がなく、公開さえしなければ無料で利用できますので、興味のある方は一度利用してみることをおすすめします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。