この記事では自動化ツールIntegromatを使用して、簡易的な勤怠管理システムを10分でつくる方法を解説します。
営業部の行動記録やランニング記録など、位置情報を追跡して記録する方法は、こちらをご覧ください:携帯の位置情報を自動で取得し、Googleスプレッドシートに記録する方法
目次
準備するもの
以下の2つを用意して下さい。
- Integromatアカウント(https://www.integromat.com)
- Integromat – AndroidアプリをインストールするAndroid携帯
シナリオの作成
1.Integromatアプリのインストールと設定
まず、Google playから携帯にIntegromatアプリをダウンロードします。
インストールが完了すると、以下の画面が表示されます。
Integromatのダッシュボードから、Devices > Add a deviceをクリックし、任意の登録名称を入力します。
表示されたコードを携帯に入力、もしくはQRコードを読み取り、Integromatと接続します。
Integromatとの接続が完了すると、以下の画面が表示されます。
“GPS”をタップし、”Entered/left the area”をチェックします。
“MANAGE AREAS”をタップし、出入りを記録する位置を登録します。勤怠管理システムなので、会社の位置情報を登録しましょう。
“Name”は任意のエリア名称、”AREA DIAMETER”で周囲の距離を指定します。
エリアは複数登録することが可能です。
これで、携帯側の設定は完了です。
2.Androidモジュールの設定
“Android – Watch entrances to/exits from a geofence area”モジュールを追加します。
“Device”から先ほど登録した携帯を選択し、”Continue”をクリックします。
これでAndroidモジュールの設定は完了です。
3.Google Sheetsモジュールの設定
“Google Sheets – Add a row”モジュールを追加します。
Connection > Addをクリック、任意の接続名称を入力し、”Continue”をクリックします。
接続するGoogleアカウントを選択し、リクエストを許可します。
位置情報を出力するスプレッドシートを選択します。
出力データは下記画像の通り設定します。
- Created : formatDateで日本標準時刻に変換、表示形式を整えます。
- Circle name : 登録したエリア名称、本記事では「For A-career」
- Entering the circle : 登録エリアに入ったとき、TRUEを返します。
- Leaving the circle : 登録エリアから出たとき、TRUEを返します。
これで、全ての設定が完了しました。
実行結果
出勤、昼休み、退勤それぞれの時刻を記録することができました。
以上がIntegromatを使用して、簡易的な勤怠管理システムをつくる方法です。勤怠管理システム以外にも施設サービスの入退室管理など幅広い活用ができると思います。
ぜひ、使ってみて下さい。