この記事では自動化ツールIntegromatを使用して、登録携帯の位置情報を自動で取得し、Googleスプレッドシートに記録する方法を解説します。
目次
準備するもの
以下の3つを用意して下さい。
- Integromatアカウント(https://www.integromat.com)
- Integromat – AndroidアプリをインストールするAndroid携帯
- 課金が有効なGoogle Cloud Platformアカウント
IntegromatのAndroidモジュールで得られる位置情報(緯度・経度)を、住所に変換するためGoogle Map apiを使用します(従量課金制)。
シナリオの作成
1.Integromatアプリのインストールと設定
まず、Google playから携帯にIntegromatアプリをダウンロードします。
インストールが完了すると、以下の画面が表示されます。
Integromatのダッシュボードから、Devices > Add a deviceをクリックし、任意の登録名称を入力します。
表示されたコードを携帯に入力、もしくはQRコードを読み取り、Integromatと接続します。
Integromatとの接続が完了すると、以下の画面が表示されます。
“GPS”をタップし、”Track GPS location”をチェックします。
“CHANGE”ボタンで、「どれぐらいの距離移動したら、Integromatにデータを送信するか」を設定します。本記事では、1kmで設定します。
これで携帯側の設定は完了です。
2.Androidモジュールの設定
“Android – Watch location changes”モジュールを追加します。
“Device”から先ほど登録した携帯を選択し、”Continue”をクリックします。
これでAndroidモジュールの設定は完了です。
3.Google Cloud Platformの設定
*Google MapsのAPIは従量課金制のため、請求アカウントを有するプロジェクトが必要です。
Google Cloud Platformのサイドメニュー、APIとサービス > ライブラリをクリックします。
Geocoding APIライブラリを検索し、有効化します 。
サイドメニュー、APIとサービス > 認証情報をクリックします。
認証情報を作成 > APIキーをクリックします
表示されたAPIキーをコピーし、「閉じる」をクリックします。
4.Google Mapモジュールの設定
Google Maps – Get a Locationモジュールを追加します。
Connection > Addをクリックし、任意の接続名称を入力します。
“API Key”は先ほどコピーしたAPIキーをペーストします。
これでGoogle Cloud Platform上のGeocoding APIを呼び出すことができます。
各項目を以下の通り設定します。
これで緯度・経度を住所に変更することができます。
5.Google Sheetsモジュールの設定
“Google Sheets – Add a row”モジュールを追加します。
Connection > Addをクリック、任意の接続名称を入力し、”Continue”をクリックします。
接続するGoogleアカウントを選択し、リクエストを許可します。
位置情報を出力するスプレッドシートを選択、出力するデータを指定し、”Continue”をクリックします。
これで、全ての設定が完了しました。
実行結果
携帯を持って移動してみると、1kmごとの移動記録がGoogleスプレッドシートに保存されました。
住所の表記は、英語一択のようです。日本語に変換する方法がありましたらぜひお聞かせ下さい。
以上が、Integromatを使用して、携帯の位置情報を自動で取得し、Googleスプレッドシートに記録する方法です。営業部の行動記録や、ランニングの記録など幅広い活用ができるかと思います。
ぜひ、使ってみて下さい。