【簡単・シンプル】HTMLでホームページを作る手順を初心者向けに解説

ホームページ制作

はじめに

「ホームページ作成」と聞くと、難易度が高いイメージを持つかもしれません。しかし、HTMLとCSSの基本さえ押さえれば、初心者でも自分だけのWebページを作ることが可能です。この記事では、ツールの準備からコーディング、そしてサーバーへの公開まで、ホームページ作りの一連の流れを初心者向けに分かりやすく解説します。プログラミング未経験の方でも、この記事を読みながら手を動かせば、自分のサイトを公開できるようになります。

HTMLでホームページを作るために必要なもの

ホームページ作成を始める前に、必要なツールや環境を揃えましょう。HTMLでのWeb制作に必要なのは、テキストエディタとブラウザです。どちらも無料で入手でき、特別なソフトウェアを購入する必要はありません。

テキストエディタの準備

HTMLファイルを作成するには、テキストエディタが必要です。初心者におすすめなのは「Visual Studio Code(VS Code)」です。VS Codeは無料で使えるうえ、コードの色分け表示や自動補完機能があり、記述ミスを防ぐことができます。

またAIでのコーディングサポートも充実しており、チャット感覚で修正やチェックを依頼することも可能です。他にも「Sublime Text」や「Atom」などのエディタがありますが、まずはVS Codeから始めることをおすすめします。

エディタをインストールしたら、作業用のフォルダを作成しましょう。デスクトップに「my-website」などの名前でフォルダを作り、そこにHTMLファイルやCSSファイルを保存していきます。フォルダ管理をしっかり行うことで、今後の編集作業がスムーズになります。

ブラウザの確認

作成したホームページを表示するには、ブラウザが必要です。Google Chrome、Safari、Microsoft Edgeなど、普段使っているブラウザで問題ありません。ただし、開発作業中は複数のブラウザで表示確認を行うことをおすすめします。ブラウザによって実際の表示が異なる場合があるため、Chrome、Safari、Edgeの3つで動作確認すると安心です。

HTMLファイルの作成手順

基本的なHTMLコードの記述

テキストエディタを開いたら、HTMLの基本構造を記述します。HTMLは「タグ」と呼ばれる記号で構成されており、<html>、<head>、<body>などのタグを使ってページを作ります。<!DOCTYPE html>はHTML5であることを宣言するタグで、ファイルの最初に必ず記述します。

<head>タグの中には、ページのタイトルや文字コード設定を記述します。<title>タグで設定した内容は、ブラウザのタブに表示されます。<body>タグの中には、実際にページに表示される内容を書いていきます。見出しは<h1>から<h6>までのタグで表現し、段落は<p>タグを使います。

ファイルの保存方法

コードを記述したら、ファイルを保存します。ファイル名は「index.html」とするのが一般的です。indexという名前は、Webサイトのトップページを意味する慣習的な名前で、多くのサーバーがこの名前のファイルを最初に表示します。保存する際は、必ず拡張子を「.html」にしてください。拡張子を間違えると、ブラウザ側で正しく表示できません。

文字コードはUTF-8を選択しましょう。VS Codeなどのエディタでは、画面右下で文字コードを確認・変更できます。UTF-8にしておくことで、日本語が文字化けすることなく正しく表示されます。

ブラウザでの表示確認

HTMLファイルを保存したら、ブラウザで表示を確認しましょう。保存したindex.htmlファイルをダブルクリックすると、既定のブラウザで開きます。または、ファイルをブラウザのウィンドウにドラッグ&ドロップしても表示できます。

表示を確認したら、タグが正しく記述されているか、見出しや段落が意図した通りに表示されているかをチェックします。もし期待通りに表示されない場合は、タグの閉じ忘れや記述ミスがないか確認しましょう。VS Codeなどのエディタでは、対応するタグが自動的にハイライトされるため、ミスを見つけやすくなっています。

CSSでデザインを整える

HTMLだけでもホームページは作れますが、見た目が質素になってしまいます。そこで、CSSを使ってデザインを整えましょう。CSSは色、フォント、レイアウトなどを指定するための言語で、HTMLが「設計図」だとすれば、CSSは「インテリア」のような役割を果たします。

CSSファイルは、HTMLファイルと同じフォルダに「style.css」という名前で作成します。そして、HTMLファイルの<head>内に<link>タグを記述して、CSSファイルを読み込みます。CSSでは、背景色、文字色、余白、フォントサイズなどを自由に設定でき、ページ全体の雰囲気を大きく変えることができます。

サーバーへの公開手順

ローカル環境(自分のパソコン)で作成したホームページは、そのままではインターネット上に公開されません。他の人にも見てもらうには、サーバーに作成したファイルをアップロードする必要があります。

レンタルサーバーの選択

ホームページを公開するには、レンタルサーバーを契約する必要があります。初心者向けのレンタルサーバーとしては、エックスサーバーやロリポップ、さくらのレンタルサーバーなどが人気です。多くのサーバーは無料お試し期間を設けているため、まずは試してから本契約することをおすすめします。

ファイルのアップロード

サーバーを契約したら、FTPソフトを使ってファイルをアップロードします。FTPソフトとは、自分のパソコンとサーバーの間でファイルをやり取りするためのツールです。無料で使える「FileZilla」や「Cyberduck」などがあります。

FTPソフトを起動し、サーバーから提供されたホスト名、ユーザー名、パスワードを入力して接続します。接続できたら、作成したHTMLファイルやCSSファイルをサーバーの指定されたフォルダ(通常はpublic_htmlやwwwなど)にアップロードします。アップロードが完了すれば、ブラウザでURLを開いて、あなたのホームページが世界中から見られるようになります。

HTMLホームページ作成のコツと学習方法

テンプレートの活用

ゼロからコードを書くのが難しいと感じる場合は、HTMLテンプレートを活用するのも一つの方法です。無料のテンプレートサイトでは、さまざまなデザインのHTMLファイルがダウンロードできます。テンプレートを使えば、デザインの基本構造がすでに完成しているため、テキストや画像を差し替えるだけで本格的なホームページが作れます。

無料で使えるテンプレートが豊富なサイトを3つ紹介します。

  • 1. Template Party(テンプレート パーティー)
    • 特徴:日本語のテンプレートサイトとして非常に有名です。ビジネス、飲食店、サロン、個人用など、用途別に1,000点以上のテンプレートがあります。
    • おすすめ理由:すべて日本語で作られているため、どこを編集すれば良いかが直感的に分かります。「初心者向け」というカテゴリもあり、解説も丁寧です。
    • 注意点:無料で使う場合、ページの下部に著作権表示(クレジット)を残す必要があります。
  • HTML5 UP(エイチティーエムエルファイブ アップ)
    • 特徴:海外のサイトですが、日本でも非常に人気があります。デザインが洗練されており、スマホ対応(レスポンシブデザイン)の高品質なテンプレートが揃っています。
    • おすすめ理由:とにかくデザインがおしゃれで現代的です。写真や文字を入れ替えるだけで、プロが作ったようなポートフォリオやランディングページが作れます。
    • 注意点:こちらも「Creative Commons」というライセンスのため、クレジット表記(リンク)を残すことが利用条件となっています。
  • 無料ホームページテンプレート.com
    • 特徴:シンプルでクセのない、企業や店舗向けのテンプレートが多く配布されています。
    • おすすめ理由:余計な装飾が少なく、HTMLの構造が分かりやすいため、学習用やカスタマイズのベースとして非常に使いやすいです。
    • 注意点:シミュレーター機能があり、ダウンロード前に実際の見え方を確認できる点が便利です。

効率的な学習方法

HTMLとCSSの学習は、実際に手を動かすことが最も効果的です。まずは簡単なページを一つ作ってみて、そこから少しずつ機能を追加していきましょう。オンライン学習サイトやチュートリアルを活用すれば、体系的にスキルを身につけることができます。

また、他の人が作ったホームページのソースコードを見ることも勉強になります。気になるサイトがあれば、ブラウザの「ページのソースを表示」機能でHTMLコードを確認し、どのようなタグが使われているか研究してみましょう。プログラミングは学習の継続や他の人が作った良いものを学ぶことが大切なので、少しずつでも触れることを心がけてください。

よくある失敗とその対処法

初心者がHTMLでホームページを作る際によくある失敗として、タグの閉じ忘れがあります。<p>タグで開いたら必ず</p>で閉じる、といった基本的なルールを守りましょう。タグが正しく閉じられていないと、ページのレイアウトが崩れたり、一部のコンテンツが表示されなくなったりします。

また、ファイルの保存場所や名前を間違えることもよくあります。CSSファイルのパスが間違っていると、デザインが反映されません。ファイル名は半角英数字を使い、スペースは使わないようにしましょう。リンクや画像のパス指定も、相対パスと絶対パスの違いを理解して正しく記述することが重要です。

まとめ

HTMLでホームページを作る手順は、エディタの準備、HTMLファイルの作成、ブラウザでの確認、CSSによるデザイン、サーバーへの公開という流れで進みます。初心者でも、基本的なタグの記述方法を理解すれば、簡単に自分だけのWebページを作ることができます。

最初は難しく感じるかもしれませんが、実際に手を動かしながら少しずつ学習していけば、必ずスキルは身につきます。テンプレートを活用したり、他のサイトのコードを参考にしたりしながら、自分なりのホームページ作成スタイルを確立していきましょう。公開したホームページは、あなたの創作活動やビジネスの強力なツールとなるはずです。

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